Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚『ロバート・ジュニア・ロックウッド(Robert Lockwood Jr.)/Blues Live !』

今日の「この人の、この1枚」はロバート・ジュニア・ロックウッド(Robert Lockwood Jr.) & ジ・エイシズ(The Aces)『Blues Live !』です。

 

このアルバムは1974年11月27・28日に東京・郵便貯金ホールで行われた『第1回ブルース・フェスティバル』のライヴ盤です。

 

ロバート・ジュニア・ロックウッドとバックにジ・エイシズが来日しました。ジ・エイシズについては別な機会に書かせてもらうことにし、今日はロバート・ジュニア・ロックウッドについて簡単に書いてみようと思います。

 

ロバート・ジュニア・ロックウッドは1915年にアーカンソー州ターキー・スクラッチで生まれました。父親はロバート・ロックウッド・シニア。子供の頃に両親が離婚、母親はロバート・ジョンソンと再婚しました。彼はロバート・ジョンソンからギターを習いました。そしてプロのブルースマンとしての所作を教えてもらいました。名前もロバート・ジョンソンのブルースを継承するという意味も込めて、ロバート・ジュニア・ロックウッドとしました。本来ならロバート・ロックウッド・ジュニアなのでしょうが。どちらでもよいとのことです。

 

15歳の頃にはプロとして演奏を始めています。サニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡやジョニー・シャインズともプレイしています。

1941年に初めてのレコーディングをします。ドク・クレイトンとブルーバード・レコードへの録音でした。

1950年にはシカゴに移住しました。ここではサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡやリトル・ウォルター、マディ・ウォーターズ、オーティス・スパン、その他多くのブルースマンと共演しました。そしてレコーディングにも参加しました。しかし、彼自身が表立ってメジャーなアーティストになったわけではありませんでした。

そして、1960年に引退します。しかし、例の白人ブルース・ブームで1972年にカムバックします。1973年にはアルバム『Steady Rollin' Man』をリリースします。

日本でもブルース・ブームが沸き起こり、月刊誌『ザ・ブルース』の日暮泰文氏らの企画でブルース・フェスティバルが開催されることになり、その第1回目に選ばれたのがロバート・ジュニア・ロックウッドとジ・エイシズでした。

 

その記念すべきアルバムが『Blues Live !』です。

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A1 Sweet Home Chicago

A2 Going Down Slow

A3 Worried Life Blues

A4 Anna Lee

A5 One Room Country Shack

 

B1 Stormy Monday

B2 Feel All Right Again

B3 Honky Tonk (Instrumental)

B4 Mean Black Spider

B5 Little And Low

 

メンバーは

Bass - Dave Myers

Drums - Fred Below

Guitar - Louis Myers, Robert Jr. Lockwood

Vocals - Louis Myers (tracks: A4, A5), Robert Jr. Lockwood (tracks: A1 to A3, B1, B2, B4, B5)

 

義父のロバート・ジョンソンの曲からスタートします。Tボーン・ウォーカーの「ストーミー・マンデー」など、ブルース・スタンダードも歌いました。歳など感じさせないギターとヴォーカルです。

 

2006年、91歳で亡くなりました。

 


Sweet Home Chicago - Robert Lockwood Jr & The Aces


Going Down Slow - Robert Lockwood Jr & The Aces


Stormy Monday - Robert Lockwood Jr & The Aces


Mean Black Spider - Robert Lockwood Jr & The Aces

 

 それでは今日はこの辺で。