今日の「この人の、この1枚」はジュニア・ウェルズ(Junior Wwlls)の『Southside Blues Jam』です。
ジュニア・ウェルズは1943年、テネシー州メンフィス生まれのブルース・シンガー、ハーモニカ奏者です。今やスタンダードになっている「Messin'with the Kid」の作者です。
彼はジュニア・パーカーとサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡにハーモニカを習い、10代の頃シカゴにやってきました。そこで先日紹介したジ・エイシズ(The Aces)のメンバーになりました。
1952年、リトル・ウォルターの代わりにマディ・ウォーターズのバンドレコーディングに参加しました。これが彼の最初のレコーディングになりました。
その後リーダーとしてステイツ・レコードやチーフ・レコードに録音します。そして1960年にチーフから「Messin'withthe Kid」をリリースします。
1965年には彼の代表作となる『Hoo Doo Man Blues』をリリースします。このアルバムはシカゴ・ブルース・バンドと名乗り、バディ・ガイ(Buddy Guy)がギターで共演しています。ここからバディ・ガイとの付き合いが始まります。
そして1970年にバディ・ガイと共にデルマーク・レコードから『Southside Blues Jam』をリリースしたのです。ここにはオーティス・スパン(Otis Span,p)やエイシズのメンバー、ルイス・マイヤーズ(Louis Myers,g)とフレッド・ビロウ(Fred Below,ds)も参加しています。
Side A
1.Stop Breaking Down
2.I Could Have Had Religion
3.I Just Want To Make Love To You
4.Baby, Please Lend Me Your Love
Side B
1.You Say You Love Me
2.Blues For Mayor Daley
3.I Wish I Knew What I Know Now
4.Trouble Don't Last Always
メンバーは
Bass – Earnest Johnson
Drums – Fred Below
Guitar – Buddy Guy, Louis Myers (tracks: A3, B3)
Harmonica – Junior Wells
Piano – Otis Spann
Vocals – Buddy Guy (tracks: B4), Junior Wells
プロデュースはRobert G. Koesterです。
ジャム・セッション形式で録音されています。ロック・ミュージシャンにもカバーされているお馴染みの曲が多いです。
オーティス・スパンの最後のレコーディングになりました。ジュニア・ウェルズのシャウトするヴォーカルとハープが素晴らしい。当時のシカゴ・ブルースの雰囲気が伝わってきます。
I Just Want To Make Love To You
それでは今日はこの辺で。