Flying Skynyrdのブログ

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聴き比べ 岡林信康とひばり『月の夜汽車』

今日の「聴き比べ」は岡林信康大先生の『月の夜汽車』です。

 

1971年の『第3回  全日本フォークジャンボリー』に出演後、表舞台から完全に姿を消した岡林先生。京都の山奥で農村生活を送り、1973年に松本隆さんのプロデュースでアルバム『金色のライオン』を発表しカムバックしました。続けて『誰ぞこの子に愛の手を』を発表。この頃の作風はそれまでのはっぴいえんどをバックにしたロックサウンドよりはややフォークロック・カントリーロック調、ウエストコースト・ロックのようなサウンドになり、歌詞もやや内省的になっていました。

 

そして1975年に驚くなかれ演歌のアルバムを発表したのです。これは当時流行っていた西川峰子の『あなたにあげる』に感動し、演歌的な曲を作り始めました。出来上がった曲をイラストレーターの黒田征太郎に送っていましたが、回りまわって美空ひばり様の耳に触れ、気に入られ『月の夜汽車』『風の流れに』がレコーディングされることになりました。岡林先生も演歌アルバム『うつし絵』をレコーディングし、発表しました。演歌アルバムはこの1枚で終わり、2年後の『ラブソングス』でフォークロックに戻ってきたのです。

 

その年に中野サンプラザで復活コンサートが開かれたのです。このライブにはひばり様が友情出演して、その存在感の大きさに度肝を抜かされました。

 

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月の夜汽車

作詞:岡林 信康

作曲:岡林 信康

 

いつも二人で 遊んだ小川

月の光に 照らされて

消えてゆきます 夜汽車の窓で

ひとり見つめて ゆく私

ああ月の光を ひきずりながら

長い汽笛が むせび泣く

 

いくら遠くへ 逃れてみても

消えぬ痛みと 知りながら

ひとり夜汽車で 出てゆく私

どこへ行きましょ 夜の風

ああ月の光を ひきずりながら

長い汽笛が むせび泣く

 

空ゆく鳥も 野に咲く花も

いつか姿を 消すものと

回り舞台か 夜汽車の窓よ

抱いてゆきます あなたを胸に

ああ月の光を ひきずりながら

長い汽笛が むせび泣く

 

まずはオリジナルの岡林先生から。

www.youtube.com

 

美空ひばり様です。うまい!

www.youtube.com

 

それでは今日はこの辺で。