Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

私のメロハー(メロディアス・ハード) 20選

今日はメロハーの中で私の独断と偏見で20のアーティストを選んでみたいと思います。別に順位はつけません、というか優柔不断な性格のため順位など決められません。本来ならばベスト10とかにすればいいんでしょうが、同じ理由で20なんていう中途半端な数字になってしまいました。これでも選ぶのにだいぶ迷いました。あれこれ思い出しながらなので余計に悩みました。ということで、あくまでも私個人の好みということで深い意味はありませんのでご理解のほどを。中にはこれはメロハーじゃないよ、というのもあるかもしれませんが、そこはあくまで私の主観ということでご容赦を。なお、選ばれたアーティストの中私でが気に入っているアルバムを若干載せました。でそれでは。

 

フェア・ウォーニング(Fair Warning)

まずはこれです。ドイツのバンド。メロディーが美しく、そしてハード。メロハーの代表選手。ボーカルもいい。文句なし。

   

 

ゴットハード(Gotthard)

スイスのハードロックバンド。メロハーというより骨太ハードロックという感じですが、私にはメロハーの範疇。同じスイスKrouksの後継者。

 

 

ファイアーハウス(Firehouse)

アメリカのハードロックバンド。メロディアスですが、ハードロック。

 

 

ジーノ(Zeno)

フェア・ウォーニングの生みの親。ジーノ・ロートが結成したドイツのバンド。解散後ジーノ・ロートを除くメンバーがフェア・ウォーニングを結成。

   

 

テン(Ten)

イギリスのバンド。ゲイリー・ヒューズがリーダー。メロディアスです。どのアルマバムも素晴らしい。

 

 

アングラ(Angra)

ブラジルのバンド。元はヴァイパーのメンバーで結成。メロハーというよりはプログレ、パワーメタルでしょうか。でも美しい。

Angels Cry Holy Land

 

エレジー(Elegy)

オランダのバンド。これもどちらかというとプログレッシヴ。

State of Mind Supremacy

 

ソナタ・アークティカ(Sonata Arctica)

フィンランドのバンド。これもプログレ・メタル。ストラトヴァリウス風か。

 

 

ラスト・オータム・ドリーム(Last Autumn's Dream)

スウェーデンのバンド。ヴォーカルはミカエル・アンダーソン。ギターは元フェア・ウォーニングのアンディ・マレツエク。

 

 

ロイヤル・ハント(Royal Hunt)

デンマークのバンド。アンドレ・アンダーセン(key)とD.C クーパー在籍。初期の頃が素晴らしい。

 

 

ハーレム・スキャーレム(Harem Scarem)

カナダのバンド。途中でバンド名が”ラバー”に変更されます。

 

 

プリティ・メイズ(Pretty Maids)

デンマークのバンド。メロハーと呼ぶにはちょっとメタルでしょうか。

 

 

ラナ・レーン(Lana Lane)

アメリカの女性歌手。これもプログレでしょうか。でもメロディアスです。

   

 

リリアン・アクス(Lilian Axe)

アメリカのバンド。アメリカですがヨーロッパ風。キャリアは長いです。

 

 

テラ・ノヴァ(Terra Nova)

オランダのバンド。これはメロハーですね。

 

 

ハートランド(Heartland)

イギリスのバンド。これもメロディアスです。

 

 

ラビリンス(Labyrinth)

 イタリアのバンド。イタリアらしいプログレ・メタルです。

 

 

コート・イン・ジ・アクト(Caught In The Act)~ギルド・オブ・エイジス(Guild Of Ages)

 アメリカのバンド。途中でバンド名が変わります。

       0196One

 

 タリスマン(Talisman)

スウェーデンのバンド。これはいいです。

 

 

 

 ネガティヴ(Negative)

フィンランドのバンド。メロハーです。

f:id:lynyrdburitto:20170617130449p:plain 

 

 しまった、これで20になってしまいました。選びきれないんじゃないかなと思った通りになってしまいました。

番外編で少し。

 

ネイション(Nation)

スウェーデンのバンド。メロハーです。

 

 

ラプソディー(Rhapsody)~ラプソディー・オブ・ファイア(Rhapsody of Fire)

 イタリアのバンド。途中でバンド名変更。ドラマティックならこれ。こういうのはシンフォニック・メタルというのでしょうか。

 

 

ストラトヴァリウス (Stratovarius

シンフォニックが出たついでに。フィンランドのバンド。ちょっとメロハーから外れてきました。

 

 

シンフォニー・エックス(Symphony X)

アメリカのバンド。どちらかというとプログレッシヴ・メタルですね。

 

 

 

ドリーム・イーヴルDREAM EVIL

スウェーデンのバンド。これはメロディアス。

 

 

 

 アーテンション (Artension)

アメリカのバンド。ですが、ウクライナ出身のキーボードとスイス出身のギターとロイヤル・ハントにもいたヴォーカルが組み合わさったグループ。プログレかな。

 

 

ドリーム・シアター (Dream Theater)

アメリカのプログレッシヴ・メタルバンド。美しいので入れました。

 

 

もうやめときましょう。結局27になってしまいました。すべては決めきれない優柔不断さからきているのですが、きりがありません。これでも漏れているバンドがいっぱいあるような気がしますが。

番外だからと言って、本編より落ちるという事ではありません。思い出せなかっただけなのです。

それにしてもメロハーのバンドはヨーロッパ、とくに北欧が多いですね。日本での人気が高く本国では今一つなんていうバンドも多いようです。叙情的なメロディーが日本人の琴線に触れるのでしょうね。70年代に日本ではプログレッシヴ・ロックが人気になったのと似ているのでしょうか。

 単にバンドの羅列になってしまいましたが、長くなりすぎますので下手なコメントを書くより丁度いいかもしれませんね。

それではこの辺で。

『The Kilborn Alley Blues Band 』を聴く

先日、レコード、CD漁りをしていたら面白そうなバンドを見つけました。

The Kilborn Alley Blues Bandです。日本語だとキルボーン・アレイ・ブルース・バンドというのでしょうか。情報がないのでわかりません。

アルバムは『Put It In The Alley』です。

調べてみると、このアルバムがファーストで合計3枚ほど出しているみたいです。

このアルバムは2006年リリースですのでそんなに古くはありません。

メンバーはアンドリュー・ダンカンソン(Andrew Duncanson,vo,g)、クリス・ブリーン(Chris Breen,b)、エド・オハラ(Ed O'Hara,ds)、ジョシュア・スティメル(Joshua Stimmel,g)、ジョー・アセリン(hamonicas)です。さらにゲストプレイヤーとでニック・モス(Nick Moss)がギターで3曲ほど参加しています。プロデュースはニック・モスが担当しています。それにオルガンでゲイリー・ハント(Gary Hundt)が5曲、サックスでデイヴ・ファウブル(Dave Fauble)も2曲で参加しています。全部で13曲です。なお、日本語呼び名は私が勝手につけたものです。悪しからず。

全員白人のシカゴ・ブルースのバンドです。1曲を除いてすべてオリジナルです。シカゴブルースとR&B満載のアルバムになっています。アンドリュー・ダンカンソンは黒人を思わせるヴォーカルを聴かせます。それこそ黒人のブルースアルバムを聴いているような錯覚さえおこします。ラストナンバーはザ・バンドを思わせるような南部臭さのあるフォーク、カントリー調の曲でホッとさせてくれます。そういえばダンカンソンの声はレヴォン・ヘルムに似ているかも。この曲だけオリジナルじゃないんです。面白い。あっという間の13曲でした。

Amozonで検索すると当たり前のように日本では発売なし、コメントも一切なしです。

こういうものが見つかるからレコード、CD漁りは止められません。このバンドの他のCDが見つかれば即買いなのですが、おそらくもう出ないでしょう。期待せずに探しましょう。

この日は別にロバート・クレイとアルバート・コリンズとデイヴ・ホールを安価で手に入れました。ラッキーな1日でした。このキルボーン・アレイはついでだったんですけど儲けものでした。

今日はこの辺で。

 

サザン・ロックの台頭 1970年代 ② レ―ナード・スキナード

レーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd) 登場!

 

サザンロックの2回目、当然ながらレーナード・スキナード(以下、レーナード)でしょう。

レーナードは60年代中ごろから既に別のグループ名で活動していましたが、1970年にグループ名をレーナード・スキナードに変更します。これは高校時代の変わった名前の体育教師をもじってつけたらしいです。地元ではローリング・ストーンズより人気があると評判のバンドでした。

そのころ南部の音楽に興味を抱いていたアル・クーパーが彼らのステージを観て一遍に気に入り、彼が設立したレーベル、「サウンズ・オブ・サウス」に彼らを誘い、契約が成立しました。アルが南部に興味を抱いたのは、その4年ほど前にアトランタの公演の際に南部の音楽に触れ、4年後自身のアルバム『赤心の歌(Naked Song)』のレコーディングを"アトランタ・リズム・セクション(Atlanta Rhythm Section)"と行ったことです。

レコーディングの合間を縫い、地元のクラブに通い、そこでモーズ・ジョンーズやレナードのステージを観て、自身のレーベルの設立をMCAレコードに持ち掛け、すべてのプロデュースを任されました。レーベルの契約第1弾はモーズジョーンズでレナードが第2弾でした。

アル・クーパーはこうしてみると大変な才能の持ち主でした。ボブ・ディランのレコーディングの参加、マイク・ブルームフィールドとのセッション、ブルース・プロジェクト、BS&T(ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ)の結成、ソロ活動、プロデュース、レーベル経営とまさに八面六臂の活躍です。

ということで、レーナードは1973年にファーストアルバムを発表します。『レーナード・スキナード(Pronounced'Leh-'nerd'Skin-'nerd)』です。

メンバーはロニー・ヴァン・ザント(Ronnie Van Zant,vo)、ゲイリー・ロッシントン(Gary Rossington,g)、アレン・コリンズ(Allen Collins,g)、エド・キング(Ed King,g)、ビリー・パウエル(Billy Powell,key)、ロバート・バーンズ(Robert Burns,ds)、レオン・ウィルクソン(Leon Wilkeson,b)の7人編成のトリプルギターです。もう定番の「Free Bird」それと「Tuesday's Gone」「Simple Man」、ライブではおなじみ「Gimme Three Step」など名曲ぞろいです。オールマン・ブラザースとはまた違った南部の泥臭さと洗練された音がうまく組み合わさった、新しい南部の音楽が出現したという感じでした。ブルース・プロジェクトのスティーヴ・カッツやアトランタ・リズム・セクションのメンバーも参加しています。

次に翌年、『セカンド・ヘルピング(Second Helping)』を発表します。

この中の「Sweet Home Alabama」が大ヒットを記録し、レーナードは全米でも名の知れたバンドへと成長します。ちなみにこの歌はニール・ヤングアラバマ州を批判した「Southern Man」や「Alabama」へのアンサー・ソングと言われています。それでもニールとレナードの仲は良好です。この時からドラムがアーティマス・パイルに代わりました。

どうやらこの頃から、ウェストコースト、イーストコーストに対応して”サザン”という言葉が使われ始めたようです。

つづいて第3弾『ナッシン・ファンシー(Nuthin' Fancy)』が翌年の1975年に発表されます。ここでは完全にサザン・ロックという言葉が使われています。

ここでも「Saturday Night Special」が大ヒットし「Whiskey Rock-A-Roller」などの名曲が揃います。

f:id:lynyrdburitto:20170613100718j:plain

これはポスターです。

つづいて翌年『不屈の魂(Gimme Back My Bullets)』をリリースします。1年1作を守っています。

ジャケットを見ればわかりますように、メンバーが1人少なくなっています。エド・キングです。突然の脱退でした。エドが辞めたことでトリプルギターは聴けなくなりました。本当に残念でした。プロデュースもアル・クーパーからオールマン・ブラザースやデレク・アンド・ドミノスでおなじみのトム・ダウドに代わりました。タイトル曲や「Double Trouble」「Searching」「Cry For The Bad Man」など相変わらずレナード節を聴かせてくれます。

続いてはライブアルバムです。『レーナード・スキナード・ライブ(One More From The Road)』。せっかくですから見開きジャケットでどうぞ。

f:id:lynyrdburitto:20170613104006j:plain

1976年の7月7日から3日間、本拠地アトランタのフォックスシアターでのライブの模様を収めたライブです。このライブでは、エド・キングに代わりスティーヴ・ゲインズ(Steve Gains,g)が加わり再びトリプルギターになりました。選曲もよくとにかくカッコいい。個人的には「Simple Man」も入れて欲しかったなという感じです。が、文句なし。

そしていよいよ来ました!日本公演です。

f:id:lynyrdburitto:20170613104956j:plain

中野サンプラザです。興奮しました。アレン・コリンズのフライングV、カッコよかった。ロニー、渋い。ゲイリー、寡黙で渋い。スティーブカッコいい。エドがいればなあなんて思ったりしていました。

 

しかしこの後悲劇が起こります。この年の10月からのツアーを開始して、移動のために乗っていた飛行機が墜落。ロニーとスティーヴ、さらにスティーヴの姉でバックコーラスを担当していたキャシー・ゲインズの3人が亡くなりました。その時はレオンも重体という事でしたが助かりました。このニュースはちょうど友人たちと夜、麻雀をやっていてラジオからこの知らせが入ってきたのです。あっけにとられ、しばらく言葉が出ませんでした。あの中野サンプラザの光景がまざまざと蘇りました。

バンドは解散します。ツアーの開始から間もなくしてニューアルバムが発表されましたが、まさにバンドの遺作となりました。『ストリート・サーバイバーズ(Street Survivors)』です。これもせっかくですから見開きジャケットで。

f:id:lynyrdburitto:20170613110710j:plain

帯が取れなくてすみません。このジャケット発売からしばらくして、あまりにも残酷だということで差し替えられた時期がありました。それがこれです。

Street Survivors

何とも切ないジャケットです。

このアルバムはスティーヴのスタジオでの最初で最後の録音となってしまいました。

彼はこの中で8曲中4曲も提供(共作も含む)してこれからの中心的な存在になると期待されていました。本当に残念です。それとこの中で1曲「One More Time」はエドを含む昔のメンバーによる録音になっています。なんとも意味深でした。

事故から1年後、未発表曲を集めた『ファースト&ラスト(Skynyrd's First & ......Last)』が発表されました。これも見開きで。

f:id:lynyrdburitto:20170613112214j:plain

その後はアレン・コリンズとゲイリー・ロッシントンは”ゲイリー・ロッシントン・バンド”を結成し2枚のアルバムを発表します。

 

 アレンはその後交通事故に遭い、下半身不随になり、1990年に亡くなりました。

アーティマスは自身のバンド"アーティマス・パイル・バンドを結成します。

1987年にビリー、エド、レオン、ゲイリーはロニーの弟、ジョニー・ヴァン・ザントをヴォーカルに迎え、レーナード・スキナードとして再結成しました。現在も活動中です。

70年代のコンピレーション、未発表ライブ音源、トリビュートなど数多く発表されています。ほとんど入手しましたが、参考までに一部を掲載します。

                            

 CDにはボーナストラックがたくさんついているものもあり、お得かもしれません。それでもオリジナルレコードで聴くのもやっぱりいいのです。

 

それでは今日はこの辺で。

ブルースロックの後継者たち 80年代以降 ② ゲイリー・ムーア

1990年以降のゲイリー・ムーア(Gary Moore)

 

80年代以降のブルースロックの2回目ということで、今日はゲイリー・ムーア(Gary Moore)を取り上げてみたいと思います。

キャリアの長い(1970年代から活躍)ゲイリーに対し後継者と呼ぶのは失礼かもしれませんが、ブルースロックという観点からみると、私は1990年以降にそれが発揮されているのではと考えています。

それでも昔のアルバムを引っ張り出して聴いてみるとシン・リジィ時代も、ハードロック時代もやっぱりいいですね。

ゲイリーがフリートウッド・マックのピーター・グリーンに傾倒していたというのは有名な話ですが、後々ブルースに回帰するのは当然の成り行きだったのかもしれません。

ということで、ここでは1990年以降のゲイリー・ムーアについて書いていこうと思います。

1990年『スティル・ガット・ザ・ブルース(Still Got The Blues)』というアルバムを発表します。

これは傑作です。ブルースナンバーあり、バラードあり、ハードロックありと、もうたまりません。参加ミュージシャンもアルバート・キングアルバート・コリンズ、ジョージ・ハリソン、ニッキー・ホプキンスなどなど凄いです。しかし、上記の4人はすでにこの世にはいません。もちろんゲイリーもですが。

ブルース・ブレイカーズもやっていたオーティス・ラッシュの「All Your yLove」、クラプトンもよく取り上げていた「Further On Up The Road」、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの得意ナンバー「Sky Is Crying」、それにスタンダードの「As Years Go Passing By」「Oh Pretty Woman」など、そしてゲイリー得意の泣きのギター「Still Got The Blues」と素晴らしい出来です。

続いてのアルバムは1992年『アフター・アワーズ(After Hours)』です。

これは前作同様ブルースアルバムになっています。カバーも何曲かありますがオリジナルが増えました。ゲストにB.Bキング、前作に引き続きアルバート・コリンズが参加しています。

この年にライブアルバムが出ます。『Blues Alive』です。

ほとんどが前2作の中から選曲されています。当然ながらブルースです。泣きのギターも聴かれます。「Still Got The Bues」、それに羽生結弦選手でおなじみになった「パリの散歩道」も演奏しています。

次に彼は”クリーム”のジャック・ブルース(Jack Bruce,b)とジンジャー・ベイカー(Jinger Baker)と共演したことがきっかけとなり”BBM"なるバンドを結成します。そしてたった1枚だけですがアルバムを発表します。1994年です。タイトルは『白日夢(Around The Next Dream)』です。

オープニングから「こりゃ、クリームだ」となりました。でも、これはこれで私は大いに気に入りましたが。このバンドはその後ジンジャーがグループを抜けたため事実上解散となります。

1995年にはピーター・グリーンに捧げたアルバムが出されます。『Blues For Greeny』です。

ほぼ全曲ピーター・グリーンの楽曲です。大尊敬するグリーンが体調不良で活動停止を余儀なくされているなか、このアルバムによってグリーンが復帰することを願って作成されたものだと思います。その後、グリーンは復帰しゲイリーとも共演したりします。

この後しばらくゲイリーはブルースから離れます。この間2枚のアルバムを発表します。デジタル音楽のような奇妙なアルバムです。

  

そして2001年、再びブルースに戻ってきます。その名も『Back To The Blues』です。

ここではブルースカバー4曲とオリジナル6曲というバランスが取れています。

カバーでは何といってもT-Bone Walkerの「Stormy Monday」でしょう。ゲイリーがやっとブルースに帰ってきてくれたという感じでした。

この後、Scarsなるバンドを結成します。アルバム『Scars』を発表します。2002年のことです。

 彼はもともとジミ・ヘンドリックスにもあこがれていたのですが、このアルバムはそれこそジミヘンにクリームをまぶしたというようなアルバムです。なかなかいいです。

2004年には再びソロ名義で『Power Of The Blues』を発表します。

そのなのとおり力強いブルースというのかハードなブルースというのか、ハードロックブルースという感じです。これもいいです。

次は『Old,New,Ballads,Blues』です。2006年です。

もうこれは文句のつけようがありません。ゲイリーも年を重ねたせいか、渋みを増した感じでギターもぼヴォーカルも聴かせます。「All Your Love」を再び取り上げています。

つづいて2007年、2008年にブルースロック・アルバムを2枚出します。

Close as You Get』『Bad for You Baby』です。

 

 もうすっかりゲイリー流ブルースロックが定着した感じです。両方とも好アルバムです。後者では珍しくアル・クーパーの楽曲を取り上げています。

そして2011年、休暇先で心臓発作のため急逝します。58歳でした。

死後になって、ジミヘンへのトリビュートアルバムが出されました。ゲイリーのジミヘンへの想いが伝わってくるようです。『Blues For Jimi』です。

ゲイリーに関してはDVDもたくさん出ています。

 

彼もまた早すぎた死でした。

 

年のせいか、ブログを書いていても疲れてきて、最後の方は駆け足になってしまいます。悪い癖です。気を付けます。

今日はこの辺で。

レコードジャケット、お気に入り 第7弾

お気に入りジャケット、面白ジャケット7回目です。

きょうはまずちょっと変わったところで、レコードボックスを紹介します。例によって写真のボケはご容赦願います。

最初にフランクザッパの「ジョーのガレージ」の3枚セット。珍しいです。

表箱と裏箱

f:id:lynyrdburitto:20170614084206j:plain

中のレコード。2枚組と1枚組

f:id:lynyrdburitto:20170614084303j:plain

写真を連続させると・・・微妙に顔の色が違います。左半分が箱です。ちょっとわかりづらいですが。

f:id:lynyrdburitto:20170614084839j:plain

続いて、「フィルモア最后のコンサート」3枚組+シングル盤です。

f:id:lynyrdburitto:20170614085123j:plain

中のブックレットがいいんです。

f:id:lynyrdburitto:20170614085218j:plain

f:id:lynyrdburitto:20170614085240j:plain

f:id:lynyrdburitto:20170614085300j:plain

ポスターです。

f:id:lynyrdburitto:20170614085333j:plain

次はブルースのレコードボックス。「ブラックミュージックの歴史」3枚組と「シカゴブルースの4半世紀」4枚組です。中村とうよう先生と鈴木啓志監修でした。

f:id:lynyrdburitto:20170612122655j:plain

チャック・ベリーの3枚組レコード・ボックス。

f:id:lynyrdburitto:20170612122625j:plain

 

これは珍しい、ザ・ブルース・バンド。CD化されていないようです。

f:id:lynyrdburitto:20170612122041j:plain

つづいてロジャー・マッギン。バーズの社長!

f:id:lynyrdburitto:20170612105832p:plain f:id:lynyrdburitto:20170612105849p:plain

続いて、レオ・コッケとミュールスキナー。後者にはクラレンス・ホワイト在籍です。

f:id:lynyrdburitto:20170612103853p:plain f:id:lynyrdburitto:20170612104622p:plain

次はキング・フィッシュにロバート・ハンター。デッドの関係者はなんでこうなるの。

f:id:lynyrdburitto:20170612103432p:plain 

f:id:lynyrdburitto:20170612105713p:plain f:id:lynyrdburitto:20170612105643p:plain

 

R.EMとジョン・アンダーソン。何の関係もありません。

f:id:lynyrdburitto:20170612105510p:plain f:id:lynyrdburitto:20170612090942p:plain

サー・ダグラス。何やら楽しそう。中にディランもいます。それとディラード・アンド・クラーク。ジーン・クラークの名前を見るだけで満足。

f:id:lynyrdburitto:20170612094351p:plain f:id:lynyrdburitto:20170612094135p:plain

ブライアン・イーノとピッグ・バッグ。なんだかよくわかりません。

f:id:lynyrdburitto:20170612092200p:plain f:id:lynyrdburitto:20170612104827p:plain

懐かしのホリー・モダル・ランダーズとモビー・グレープの残党、ファインワイン。

ファインワインはたった1枚のみの貴重盤。もう見つからないでしょう。帯が抜けません。

f:id:lynyrdburitto:20170612102841p:plain f:id:lynyrdburitto:20170612122524j:plain

つぎはDFK。これもおそらく1枚か2枚。わざわざシールが貼ってあるくらい有名人。ちょっとわかりづらいですが、レス・デューデック、ジム・クリューガー、マイク・フィニガンという当時では夢のような組み合わせ。それとカーヴド・エア。

f:id:lynyrdburitto:20170612122409j:plain f:id:lynyrdburitto:20170612122348j:plain

衝撃のポップ・グループと珍しいゲス・フーのジャケット。あっ、裏面でした。でも同じです。

f:id:lynyrdburitto:20170612105124p:plain f:id:lynyrdburitto:20170612122717j:plain

これも今では珍しい、ロスト・ゴンゾー・バンド。CDでも出ているか。

f:id:lynyrdburitto:20170612122742j:plain

見開きで忘れていた、スピリットとボストンとエドガー・ブロートン・バンド。懐かしいです。

f:id:lynyrdburitto:20170612122813j:plain

f:id:lynyrdburitto:20170612122829j:plain

f:id:lynyrdburitto:20170612122451j:plain

あとこれも2枚で終わったクリムゾン・タイド。永久に出て来ないでしょう。

f:id:lynyrdburitto:20170612122320j:plain

あと、珍しい、ブッカーTのATLANTIC盤のグリーンオニオン

f:id:lynyrdburitto:20170612122242j:plain

いやー疲れました。最後はこれで癒されましょう。

それでは今日はこの辺で。

f:id:lynyrdburitto:20170601151605p:plain

サザン・ロックの台頭 1970年代 ① オールマン・ブラザーズ・バンド

デュアンのいたオールマン・ブラザーズ・バンド

今日は「サザンロックの台頭」ということで、1970年前後からスタートしてみたいと思います。

サザンロックという言葉はおそらくオールマン・ブラザーズ・バンド(以後、ABB)の出現からではないでしょうか。それまではロックといえばウェストコースト、イーストコーストが中心で南部はブルース、リズムアンドブルース、カントリーミュージック、ジャズが中心でいわゆるロック・ミュージックはあまりなじみがありませんでした。

そうしたなか、1960年後半デュアンとグレッグの兄弟はThe Hour Glassというバンドに参加しますが2枚のレコードを出して二人ともグループを離れます。思い描くような音楽が出来ないというの後その理由のようですが、どちらかというとR&Bやソウル系の音楽でその後のABBとは違っていました。

その後デュアンはディッキー・ベッツ(Dickey Betts,g,vo)、ブッチ・トラックス(Butch Tracks,ds)、ベリー・オークリー(Berry Oakley,b)、ジェイモー(J.J.Johanson,ds)と知り合い、そしてグレッグを呼び寄せグループを結成します。ABBの誕生です。

ファーストアルバムは『オールマン・ブラザーズ・バンド(Allman Brothers Band)』です。1969年です。

The Allman Brothers Band

The Allman Brothers Band

Amazon

 

 

 そして翌年『アイドルワイルド・サウス(Idlewild South)』を発表します。

Idlewild South

Idlewild South

Amazon

 

どちらも文句なしの素晴らしいアルバムでしたが売れ行きはいまひとつでした。

そしてその翌年に遂にあの『フィルモア・イースト・ライブ(At Fillmore East)』が発表されます。(見開きジャケットとCDボックス。カラーになっています)

f:id:lynyrdburitto:20170614122927j:plain   f:id:lynyrdburitto:20170614123040j:plain

この2枚組ライブ(レコードでは2枚)はABBを不動の人気バンドに押し上げました。日本でも一気に人気が上がりました。オープニングの「Statesboro Blues」から「Stormy Monday」などブルースナンバー、デュアンのスライドギター、インストナンバー、23分にも及ぶラストの「Wipping Post」まで息もつかせぬ演奏は20世紀最高といっても過言ではないでしょう。敏腕プロデューサーのトム・ダウドの力も大きいのでしょう。

デュアンはこの前にクラプトンの『Layla And Other Assorted Love Songs/Derek & The Dominos』のレコーディングに参加していて、ドミノスのメンバーにクレジットされていましたが正式なメンバー入りを勧められていましたがそれを断っていました。

(見開きジャケットで)

f:id:lynyrdburitto:20170614124032j:plain

しかし、その後悲劇が襲います。デュアンがオートバイ事故で亡くなります。そして翌年ベリー・オークリーも同じくオートバイ事故で亡くなります。

1972年レコーディング途中だった『イート・ア・ピーチ(Eat A peach)』をディッキーが中心になって完成させました。

(見開きジャケットで。汚れが目立ちます。中も面白いので。)

f:id:lynyrdburitto:20170614123221j:plain       f:id:lynyrdburitto:20170614123847j:plain

これは言ってみればデュアンの追悼盤のような感じになりました。前作のライブの残りとスタジオ録音とで成り立っています。レコードでいうと第1面はスタジオ録音でデュアンはいません。2面と4面がドノバンのヒット曲「霧のマウンテン」を下敷きにしたナンバーで両面で33分に及ぶインストナンバーです。これはライブでデュアン参加です。3面はライブとスタジオが混じっています。おなじみの「Oneway Out」や「Trouble No More」はライブでその他はスタジオでこのスタジオにはデュアンが参加しています。

このライナーノートを読んでいるとまだサザンロックという呼び方ではありませんでした。「スワンプ」です。そういえばそうでした。いつごろからサザンロックと呼ぶようになったのでしょう。

こうしてデュアン在籍時のABBは終わります。代わってディッキーが主導権を握り次作『ブラザー&シスター(Brothers & Sisters)

Brothers and Sisters

Brothers and Sisters

Amazon

 

この中の「ランブリンマン(Ramblin' Man)』が大ヒットします。ブルースからカントリーへとやや路線が変更されました。これ以降のことについては、先日の「グレッグ・オールマン逝く」に少し書きましたのでご参照ください。

なお、デュアンの功績については『アンソロジー』『アンソロジーⅡ』で堪能できます。

 

ここまでデュアン在籍時のABBについてみてきました。このあとのサザンロックについてはまた次の機会に書きます。

それでは今日はこの辺で。

レコードジャケット、お気に入り 第6弾

お気に入りのレコードジャケットシリーズ、遂に6回目です。しつこいね。でも昔のレコードジャケットにはいいものがいっぱいありましたね。見ているだけで楽しいです。

 

まずはGrand Funk RailroadとSteppen Wolfです。懐かしい!そういえば、この頃のジャケットには骸骨のイラストがなぜかよく使われていましたね。

Phoenix f:id:lynyrdburitto:20170528081602p:plain

これもそうでした。Black Sabbath。再びGrateful Dead

f:id:lynyrdburitto:20170530082236p:plain Skeletons from the Closet: The Best of Grateful Dead [Warner Bros.]

 

Iron Maiden ヘヴィメタですね。

f:id:lynyrdburitto:20170530083038p:plain    Killers

ちょっとグロテスクになってきました。

The Pretty Thingsを忘れていました。失礼しました。プリティ・シングスはいいジャケットが本当に多いです。

f:id:lynyrdburitto:20170528082048p:plain Parachute - Ltd.edit. [12 inch Analog]

f:id:lynyrdburitto:20170528082415p:plain Savage Eye by Pretty Things

 

つづいてBig Brother And Holding Companyです。ジャニス・ジョップリン在籍です。

Big Brother And The Holding Companyf:id:lynyrdburitto:20170528083655p:plain

 

Spooky ToothとCactusです。

f:id:lynyrdburitto:20170528084035p:plain   Cactus

 

ご存じSantanaです。骸骨か? トラとかライオンも多いですね。

Santana III   f:id:lynyrdburitto:20170601091515p:plain

Ten Years Afterです。やっぱりサイケですね。

f:id:lynyrdburitto:20170528084744p:plain  f:id:lynyrdburitto:20170528084819p:plain  f:id:lynyrdburitto:20170528084848p:plain

 

Blodwyn Pig その名の通り、豚です。

f:id:lynyrdburitto:20170528085125p:plain f:id:lynyrdburitto:20170528085146p:plain

 

Warrant です。  無気味ですねえ。           

f:id:lynyrdburitto:20170530083312p:plain    f:id:lynyrdburitto:20170612100021p:plain

 

70年代のZZ Topです。あっ、これも骸骨だ!それとWinger

f:id:lynyrdburitto:20170528090036p:plain   f:id:lynyrdburitto:20170530083228p:plain

 

Charlie Daniels Band 好きでした。それに懐かしのThe West Coast Pop Art Experimentalです。サイケですね。

f:id:lynyrdburitto:20170528090429p:plain Part One

 

Its A Beautiful DayとThe Electric Flagです。

It's a Beautiful Day  Long Time Comin

 

 順に、おなじみKing Crimson、The Moody Blues、Great White、Wishbone Ash

f:id:lynyrdburitto:20170529140940p:plain  Every Good Boy Deserves Favour

フックド  Live Dates

 

やっぱりきりが無くなります。

今日はこの辺にしておきます。また機会があれば、ということで。

最後の締めは。Diana Krall いいですね。

ザ・ガール・イン・ジ・アザー・ルーム