以前、ザ・キンクスの記事でレイ・デイヴィスのソロアルバムをタイトルだけ紹介しましたが、今日はその中から『See My Friends』というアルバムを紹介したいと思います。
- Better Things - Ray Davies & Bruce Springsteen
- Celluloid Heroes - Ray Davies, Jon Bon Jovi & Richie Sambora
- Days/This Time Tomorrow - Ray Davies & Mumford & Sons
- Long Way From Home - Ray Davies, Lucinda Williams & The 88
- You Really Got Me - Ray Davies & Metallica
- Lola Ray - Davies & Paloma Faith
- Waterloo Sunset - Ray Davies & Jackson Browne
- 'Till The End of The Day - Ray Davies, Alex Chilton & The 88
- Dead End Street - Ray Davies & Amy Macdonald
- See My Friends Ray Davies & Spoon
- This Is Where I Belong - Ray Davies & Black Francis
- David Watts - Ray Davies & The 88
- Tired Of Waiting - Ray Davies & Gary Lightbody
- All Day And All Of The Night/Destroyer - Ray Davies & Billy Corgan
- Victoria - Ray Davies & Mando Diao
これは2010年発表のレイ・デイヴィスのセルフカヴァー集ですが、ただのセルフカヴァーではありません。楽曲ごとにゲストを迎え競演という形をとっています。
そのゲスト陣に凄いメンバーを集めました。
01がブルース・スプリングスティーン。曲はアルバム『Give the People What They Want』から。意外な組み合わせですが、大掛かりなアレンジがいいですね。
02はジョン・ボンジョヴィとリッチー・サンボラのコラボです。曲はアルバム『Everybody's in Show-Biz 』から。これは選曲勝ちです。ボン・ジョヴィはやっぱりいいね。
03はイギリスのフォークロックバンド、マムフォード&サンズとの競演。曲はアルバム『The Village Green Preservation Society』と『Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One 』からのメドレー。オルタナ・フォークに仕上がっています。
04はルシンダ・ウィリアムスとの競演。えっ、なんで!と言いたくなってしまいます。曲は『Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One 』から。フォーク、カントリー系の今や大御所になったルシンダがレイと競演。長生きはするもんです。私もルシンダは好きでアルバムも何枚か持っています。嬉しい競演です。
05は言わずと知れたキンクスの大ヒット曲。一昔前ヴァン・ヘイレンがヒットさせましたが、今回はなんとメタリカです。この幅広いお付き合い、凄すぎますね。
06はパロマ・フェイスとの競演。曲はアルバム『Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One 』から。すみません、この人のことは良くわかりません。イギリスのシンガーらしいです。かわいい歌い方です。
07はジャクソン・ブラウンとの競演。曲はアルバム『Something Else by the Kinks』から。ジャクソン・ブラウンとレイ・デイヴィス、しっとり歌い上げています。
08は今は亡き、アレックス・チルトンとの競演。このアルバムのハイライトでしょう。曲はアルバム『Kink Kontroversy』から。曲、演奏共に最高です。惜しい人を亡くしました。
09はエイミー・マクドナルドとの競演。曲はアルバム『Face to Face』から。エイミーはイギリスで人気のシンガー・ソング・ライター。ちょっとハスキーなヴォーカルが魅力。
10はアメリカのインディー・ロック・バンド、スプーンです。タイトルにもなっている曲。シングル発売曲。
11はブラック・フランシスとの競演。ブラック・フランシスはアメリカのオルタナバンド、ピクシーズのメンバーだった人。
12はThe 88というアメリカのオルタナバンドとの競演。といってもこのバンドはこのアルバムでも数曲バックを務めています。曲は『Something Else by the Kinks』から。元気があります。
13はギャリー・ライトボディとの競演。ご存じスノウ・パトロールのヴォーカル、ギタリストです。アルバム『Kinda Kinks』から。
14はビリー・コーガンとの競演。これもご存じスマッシング・パンプキンズのヴォーカル、ギタリストです。曲は1964年のシングルヒットとアルバム『Give the People What They Want』からのメドレー。
15はEUでのボーナストラック。スウェーデンのガレージバンド、マンドゥ・ディアオとの競演。オリジナルに忠実に再現。このバンドはビートルズをはじめこの時代のバンドにシンパシーを感じているらしい。曲は『Arthur』から。
こうして見ると、レイ・デイヴィスの交友範囲というか、レイ・デイヴィスに対するリスペクトがいかに幅広い範囲に行き渡っているかが分かります。
スプリングスティーンなどの正統派ロックからシンガー・ソング・ライター、フォーク、オルタナ、ヘヴィメタ、ガレージまで驚くばかりです。
セルフカバー集は他にも出ていますが、このアルバムは多彩な共演者がいると言うだけで貴重です。それでもレイのヴォーカルパートが来ると嬉しくなってしまいます。
Ray Davies - 02 Celluloid Heroes (With Jon Bon Jovi & Richie Sambora) - See My Friends Album
Ray Davies - 05 You Really Got Me (with Metallica) - See My Friends Album
Ray Davies - 08 'Til The End Of The Day (with Alex Chilton) See My Friends Album
Ray Davies - 07 Waterloo Sunset (with Jackson Browne) See My Friends Album
https://www.youtube.com/watch?v=Hz9DoZp081o
Ray Davies - 09 Dead End Street (with Amy McDonald) - See My Friends Album
全曲載せたいほどですが、そうもいきませんので。
それでは今日はこの辺で。