皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ということで、新春一発目の記事は何にしようか悩んだのですが、昨年の暮れにようやく入手したレイ・デイヴィス(Ray Davies)の『Americana』を取り上げることにしました。2017年の発売です。遅れに遅れています。先生には申し訳ない気持ちでいっぱいです。最近では新譜を購入する勇気がなかなか出て来ません。情けない次第でございます。
レイ・デイヴィス先生は現在74歳です。これまでに泥棒を追いかけて拳銃で撃たれたり、肺血栓で6カ月も入院したりと、健康面でも心配しましたが、こうして元気な声を聴くと一安心です。それどころかこの『Americana』の第2弾を昨年リリースしました。完全にこちらの方が後れをとっております。恐れ入ります。
それではアルバムの紹介です。
01.Americana
02.The Deal
03.Poetry
04.Message From the Road
05.A Place in Your Heart
06.The Mystery Room
07.Silent Movie
08.Rock 'N' Roll Cowboys
09.Change for Change
10.The Man Upstairs
11.I've Heard That Beat Before
12.A Long Drive Home to Tarzana
13.The Great Highway
14.The Invaders
15.Wings of Fantasy
パーソナルは
レイ・デイヴィス(Ray Davies,vo,guitars, p)
ビル・シャンレイ(Bill Shanley,g,backing vo)
ゲイリー・ルイス(Gary Louris,g,backing v)
マーク・パールマン(Marc Perlman,b,backing vo)
ティム・オリーガン(Tim O'Reagan,ds,backing vo, perc)
カレン・グロトバーグ(Karen Grotberg,p,key,lead vo, backing vo)
ジョン・ジャクソン(John Jackson,mandlin,violin,g,backing vo)
プロデュースはレイ・デイヴィスです。
バックにはゲイリー・ルイス以下、ジェイホークス(The Jayhawks)のメンバーが参加しています。
2013年にレイ・デイヴィス先生はアメリカでの生活を回顧したにした書籍『Americana:The Kinks,The Road,and The Perfect Riff』を出版しました。この本の発売に伴って、本に基づいたアルバムの制作を思い立って作られたのがこのアルバムです。前作の『Working Man'sCafé』以来、実に10年ぶりのソロアルバムです。コラボレーション・アルバム『See My Friend』からは7年ぶりのアルバムです。
10年ぶりというのも嬉しいですが、ジェイホークスとの競演というのも何とも言えず、個人的には喜ばしいものが有ります。ただし、ジェイホークスがバックと言っても決してカントリー・ロックではありません。
レイ・デイヴィス先生、この時73才。どうしてこんなメロディーが作れるのだろう、とただただ感心するばかりです。全体的にキンクスのようでありながら、アメリカの香りがする音楽です。もっともキンクス自体が中期以降はかなりアメリカナイズされていましたから、その名残があるようです。レイ・デイヴィス先生のアメリカに対する思いが溢れ出ているようです。まさにレイ・デイヴィスの世界です。
このアルバムではまだこの本の内容は完結していないらしく、続編が昨年発売されました。『OUR COUNTRY: AMERICANA, Act 2』です。
先生には申し訳何のですが未購入です。今年は絶対に購入します。
Ray Davies - Message from the Road (Audio)
それでは今日はこの辺で。