Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

映画『お母さんが一緒』を観る

先日のキネ旬シアターは『お母さんが一緒』でした。

原作・脚本:ペヤンヌマキ

監督:橋口亮輔

出演:江口のりこ、内田慈、古川琴音、⻘山フォール勝ち(ネルソンズ)

製作:2024年  日本

 

ペヤンヌマキによる同名の舞台を橋口亮輔が脚色・映画化した作品だそうです。

 

親孝行のつもりで母親を温泉に連れてきた三姉妹の話です。舞台は温泉旅館のみ。登場人物は4人のみ。

長女・弥生は「美人姉妹」と言われる妹たちにコンプレックスを持ち、次女・愛美は優等生の長女と比べられることを恨んでいます。三女・清美はそんな姉二人を冷めた目で観察しています。この三人に共通しているのは「母親のような人生を送りたくない」という思いです。わがまま放題の母親に嫌悪感を持っているのです。

 

それでも母親の誕生日のお祝いに夕食時にプレゼントを用意する計画を立てていました。しかし、そんな相談をしている時にも母親への愚痴で言い合いは止まることなく、お互いを罵り合う修羅場と化していきます。そこに三女・清美がサプライズで呼んだ彼氏のタカヒロがあらわれ、話は思わぬ方向に進んでいくのですが・・・。

 

三姉妹に三女の彼氏を交えた4人の壮絶な罵り合い、罵詈雑言の撃ち合い、しまいには取っ組み合い。見ている方もウンザリするほどです。それでも最後はお決まりのストーリー。親があっての子どもです。

タイトルが「お母さんが一緒」と言う意味は三人とも母親の血をひいているという意味だったんだと納得しました。ギャーギャー喚き散らす行動も親子4人とも同じだったのです。

なお、母親は一切出てきません。一瞬だけ帽子を被った姿が見えるだけで、顔はわかりません。

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それでは今日はこの辺で。