今日のキネ旬シアターは先週の第1作『ゴジラ』に続いて『シン・ゴジラ』でした。昨年8月にロードショウで既に観ていたのですが、第1作が強烈だったので再度観ることにしました。案の定、8割がた忘れていました。
この映画、基本的にはこれまでのゴジラとは全く別物です。ゴジラという生物が60年程前に大戸島に現れたというネットの記事は第1作を踏襲していますが、その他はゴジラという存在を誰も知らないという設定です。ゴジラ自体も気味の悪い生物から進化していくという形をとっています。最終的には100メートルを超す巨大な姿になります。これまでのゴジラは50メートルほどですから倍の大きさになっています。
この映画は東日本大震災による津波と原発の被害にヒントを得て作られたものだと思います。もし、東京にゴジラ(原発被害や大震災)が出現したら、政府はどのように対処するのか、がリアルに描かれています。
謎の生物の出現から政府の迷走ぶりやアメリカ政府の傲慢さなどがかなり専門的な用語などを使い展開されていきます。自衛隊やアメリカの軍事力をもってしてもゴジラを退治できない。最後は核兵器を使用することを、アメリカや国連安保理に強制されるが、危機一髪のところで血液凝固剤の開発が間に合い、ゴジラを凍らせることが出来、核兵器の使用は逃れられ東京を救えたという結末。
東京に核爆弾を使用するという決断を国連安保理もアメリカ政府もあっさりと決断するというのがすごいですし、それを受け入れる日本政府もすごい。現実でもあり得そうで怖いです。
ゴジラそのものも、特撮もすごい迫力で、キャストも豪華の一言に尽きます。
エンディングロールで岡本喜八と野村萬斎の名前を見つけたのですが、岡本喜八は写真のみと書いてあったので死んだ科学者(牧悟郎)の写真だとすぐわかったのですが、野村萬斎なんて出ていたかなと思って調べてみると、なんとゴジラのモーションキャプチャーだそうです。
それにしても、この映画セリフが多くて、しかも早口なので、耳が遠くなってきた身としてはやや疲れました。
このように半年前の映画も忘れるようになってきたので、観た映画はこのようにブログに書き留めるようにします。情けない話ですが。