今日のこの1枚は、『アメイジング・ブロンデル(Amazing Blondel)/Even Song』です。
アメイジング・ブロンデルの3人のオリジナルメンバーの内、テリー・ウィンコット(TerryWincott,crumhorn,recorders,tabor,pipeorgan,flute,harmoniums,lute,harpsichord)とジョン・グラッドウィン(JohnGladwin,leadvocals,lute,theorbo,cittern,double bass)はメトセラ(Methuselah)というバンドで活動していましたが、1969年にバンドを脱退し、エディ・ベアード(Edward Baird,lute, cittern, vocals)を加えアメイジング・ブロンデルを結成しました。
ファースト・アルバム『The Amazing Blondel & a Few Faces 』はベル・レコードからリリースされましたが鳴かず飛ばずに終わりました。
その後、『フリー(Free)』との競演をきっかけにアンディ・フレイザーからアイランド・レコードのクリス・ブラックウェルに紹介され、契約を結びました。
そして1970年に今日紹介の『Evensong』がリリースされました。
Side A
1.Pavan
2.St. Crispin's Day
3.Spring Season
4.Willowood
5.Evensong
6.Queen of Scots
Side B
1.Ploughman
2.Old Moot Hall
3.Lady Marion's Galliard
4.Under the Greenwood Tree
5.Anthem
アディショナル・ミュージシャンとして
Chris Karan - percussion
Adam Skeaping - viola da gamba,violone
がクレジットされています。
プロデュースは元ヤードバーズ(The Yardbirds)のポール・サミュエル・スミス(Paul Samwell-Smith)です。
アメイジング・ブロンデルは使用楽器を見ても分かるように、イギリスのエリザベス王朝時代の音楽を再現したような独特の音楽性を表現しています。フェアポート・コンベンションやスティーライ・スパンなどにも共通するトラディショナルな香りがいっぱいのアルバムです。
その後、1973年にジョン・グラッドウィンが抜けてデュオになりますが、フリーのメンバーをゲストに迎えたりして、ロック色に強いアルバムを発表するようになりましたが、1977年に解散しました。
ところが、これまた御多分に漏れずオリジナルメンバーで再結成されたのです。1997年でした。アルバムも発表しています。聴いていませんが相変わらずの音を出していると想像できます。
以前紹介した『トレイダー・ホーン』にも通じるものが有ります。
彼らのアルバムは今ではかなりの高値がついてしまっています。
Pavan - Amazing Blondel (1970)
Willowood - Amazing Blondel (1970)
それでは今日はこの辺で。