昨日に引き続き、ワイト島フェスティバルのCD編を紹介します。今日はDisk 2です。
『Message to Love: Isle of Wight Festival』
Disk 2
01.Young Man Blues - The Who
02.Naked Eye - The Who
03.There'll Always Be An England - Tiny Tim
04.Sinner Boy - Taste
05.Let It Be - Joan Baez
06.Nights In White Satin - The Moody Blues
07.Catch The Wind - Donovan
08.Weaver's Answer - Family
09.Red Eye Express - John Sebastian
10.Call It Anything - Miles Davis
11.Amazing Grace - Great Awakening
12.Desolation Row - Bob Dylan
01、02はザ・フーです。ピート・タウンゼント、ロジャー・ダルトリー、キース・ムーン、ジョン・エントウィッスルの4人(当時)です。彼らもジミヘンと並んでフェスティバルの常連です。「ヤングマン・ブルース」はモーズ・アリソンの曲ですがフーのステージで有名になった曲です。フーのステージも後に単独でCD化されました。
03はタイニー・ティムです。アメリカの歌手であり俳優でもあります。残念ながら名前はよく聴きますが彼のことはあまりよく分かりません。ここでもイギリス国家のようなものを歌っています。
04はロリー・ギャラガーがソロになる以前に組んでいたバンド、テイストです。曲はロリーのファーストアルバム『Rory Gallgher』に収録された曲です。テイスト時代にも演奏していたのです。この翌年テイストは解散、ロリーはソロアルバムを発表します。いつも元気いっぱいのロリー。日本公演が懐かしいです。早逝でした。このテイストのステージは1972年にレコード化されています。
05はフォークの女王、ジョン・バエズです。彼女もウッドストックに引き続きの出演です。彼女については今更説明の必要もないでしょう。歌っているのはビートルズの「レット・イット・ビー」です。伸びやかで澄んだ声は相変わらずです。
06はムーディー・ブルースです。イギリスのプログレッシヴ・ロックバンドです。結成は古く1964年頃です。当時はまだR&Bのバンドでした。シングル「ゴー・ナウ」が大ヒットします。メンバー交代を機にプログレッシヴに転換していきます。プログレの草分けでした。シングル「サテンの夜」が大ヒットし、プログレバンドの代表選手になりました。ここではその「サテンの夜」が聴けます。彼らのステージも後にCD/DVD化されます。
07はドノヴァンです。イギリスのオブ・ディランと呼ばれた人です。曲は1965年の同名タイトルのセカンドアルバムからです。「サンシャイン・スーパーマン」や「メロー・イエロー」などのヒット曲があり、1971年のアルバム『HMS DONOVAN』は傑作でした。
08はファミリーです。ロジャー・チャップマン率いるイギリスのバンド。ベーシストはあのリック・グレッチです。サイケデリックでブルースも有り、プログレもありとユニークな音楽性を持っていました。ファーストはトラフィックのデイヴ・メイソンのプロデュースです。但しメンバーチェンジが激しく、結局6年で解散してしまいました。曲はセカンドアルバム『Family Entertainment』のオープニング・ナンバーです。
09は元ラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンです。ウッドストックでは酔っぱらって飛び入りで歌っていました。この年にファーストソロアルバムを発表していますが、その中からのオープニングナンバーです。ラヴィン・スプーンフルはとても洒落たバンドで人気を博しましたが、早々に解散してしまいました。ジョン・セバスチャンはソロになってからもホンワカするアルバムを聴かせてくれました。
10はジャズ界からマイルス・デイヴィスです。マイルスはこの頃、ジャズロックというかフュージョン(当時はクロスオーバーと言いました)に傾倒しており、「ビッチェス・ブリュー」などのアルバムを発表してロックに大接近していました。フィルモアのビル・グラハムはジャズの人たちをステージに呼ぶようになってこの流れが出来たのだと思います。これも後に単独でDVD化されます。
11は「アメイジング・グレイス」で有名なグレイト・アウェイキングです。といってもこのバンドのことはよくわかりません。申し訳ありません。
12はボブ・ディランですが、これはライブではありません。1969年にワイト島のフェスティバルには出演していますが、1970年は不参加です。どうしてこれを収録したのでしょうか。不思議です。よりによって1965年のアルバム『追憶のハイウェイ61』から「廃墟の街」だなんて。大好きな曲ですが、どうしてこれがここで?という疑問が湧いてきます。1969年の演奏はザ・バンドとの共演ですが気の抜けたような演奏だったと記憶しています。
マイルス・デイヴィスの「Call It Anything」とジミヘンの「フォクシー・レディ」だけがレコードと同じ音源です。これだけでもリリースする意味はあったと思います。もっと聴きたい人はそれぞれのミュージシャンの単独のステージのCDなりDVDを聴くなり観るのがいいと思います。
1970年、ロックが一番輝いていた時代ではないでしょうか。
- アーティスト: ジミ・ヘンドリックス,ザ・フー,ジョニー・ミッチェル
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1998/12/19
- メディア: DVD
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The Who - Young Man Blues, Isle of Wight 1970
Taste - Gambling Blues (Live At The Isle Of Wight)
the Moody Blues - Night's in White Satin Isle Of Wight Festival HD
Family - The Weavers Answer (Live 1970).flv
それでは今日はこの辺で。