今日のロック・コンサートのサントラ盤は『バングラデシュのコンサート(The Concert for Bangla Desh)』です。
このコンサートはビートルズ解散後、ジョージ・ハリソンが企画・主催した1971年のマジソン・スクエア・ガーデンでの『バングラデシュ難民救済コンサート』の模様を映画化したもののサントラ盤です。
Side A
1.George Harrison / Ravi Shankar Introduction
2.Bangla Dhun - Ravi Shankar
Side B
1. Wah-Wah - George Harrison
2.My Sweet Road - George Harrison
3.Awaiting On You All - George Harrison
4.That's The Way God Planned It - Billy Preston
Side C
1.It Don't Come Easy - Ringo Starr
2.Beware Of Darkness - George Harrison
3.Introduction Of The Band - George Harrison
4.While My Guitar Gently Weeps - George Harrison
Side D
1.Jumpin' Jack Flash / Youngblood - Leon Russel
2.Here Come The Sun - George Harrison
Side E
1.A Hard Rain's Gonna Fall - Bob Dylan
2.It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry - Bob Dylan
3.Blowin' In The Wind - Bob Dylan
4.Mr. Tambourine Man - Bob Dylan
5.Just Like A Woman - Bob Dylan
Side F
1.Something - George Harrison
2.Bangla Desh - George Harrison
Side Aはジョージ・ハリソンとラヴィ・シャンカールの挨拶です。そのあとラヴィ・シャンカールのシタール演奏です。
Side Bでジョージの登場です。彼のソロ第1弾の3枚組アルバム『All Things Must Pass』から3曲。「マイ・スイート・ロード」は大ヒットも盗作疑いで敗訴。
続いてビリー・プレストン登場。ビリーはソウル系のキーボード奏者。ビートルズとは緊密な仲で、ジョージが強引にアップルレコードに移籍させました。曲は同名のアルバムから。途中でピアノを離れ踊り出す張り切りようでした。
Side Cではリンゴ・スターのヴォーカルで始まります。いつものように地味にドラムを叩いており、ここでは大ヒット曲「明日への願い」を歌います。
続いてジョージのヴォーカル。『All Things Must Pass』からとビートルズの『ホワイトアルバム』から「While My Guitar Gently Weeps」。もちろんリードギターはエリック・クラプトンです。クラプトンは病み上がりだったと思います。
Side Dはレオン・ラッセル登場です。このメドレーの9分間は圧巻でした。これでレオン・ラッセルの名は知れ渡りました。続いてジョージのビートルズ時代の「ヒア・カムズ・サン」です。となりでギターを弾いているのはバッドフィンガーのピート・ハムです。
Side Eはいよいよボブ・ディラン登場です。あのしゃがれ声はどこへ行ったのか。透き通った声で歌います。『ナッシュビル・スカイライン』の時の声ほどではありませんが、澄んでいます。タバコをやめて声質を変えたようです。その後も2種類の声を使い分けています。曲はおなじみの「激しい雨が降る」「悲しみは果てしなく」「風に吹かれて」「ミスター・タンブリンマン」「女の如く」です。エレキギターをジョージ、べースをレオン・ラッセル、タンバリンをリンゴが務めます。ボブ・ディランも久々のライブだったと思います。ジョージが一番熱心に出演を依頼したボブ・ディラン。さすがに5曲も歌っています。人気も凄かった。
Side Fはジョージで代表曲の「サムシング」と書き下ろしの「バングラデシュ」です。「バングラデシュ」演奏の途中でジョージは退場します。
この他に参加メンバーは
バッド・フィンガー
ジム・ホーン
ドン・ニックス
ドン・プレストン
カール・レイドル
クラウス・ヴォアマン
などなど多数です。
バングラデシュという国名は、当時まだなじみが薄く、学校ではパキスタンはインドを挟んで東西に分かれていると教えていました。それが1971年の東西パキスタンの内戦で東パキスタンが独立しバングラデシュになったということです。
ビートルズのインド音楽への傾倒ぶりは有名ですが、ジョージもラヴィ・シャンカールを師と仰ぐようになっており、そのラヴィ・シャンカールからバングラデシュの窮状を聞き、何とか助けられないかと立ち上がり、多くのミュージシャンに声をかけ、このコンサートが実現したのでした。このコンサートは昼夜2回行われ4万人を動員したそうです。
「The Concert For Bangla Desh」 Highlights
George Harrison & Eric Clapton - While My Guitar Gently Weeps
A Hard Rain's a Gonna Fall-Bob Dylan
George Harrison - "Bangladesh"
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それでは今日はこの辺で。