日本では1973年公開の『フィルモア 最后のコンサート』のサントラ盤です。正確に言うとサントラ盤ではないかもしれません。
日本での映画のタイトルは『フィルモア 最后のコンサート』ですが、英語版では『Fillmore: The Last Days』です。さらに、レコードの日本盤は『フィルモア最後の日』となっています。中身も映画での演奏曲とレコードに収録された曲はかなり違っているものもあります。そういう意味ではサントラ盤とは違うかもしれませんが、『ウッドストック』も同様でしたので、とりあえずサントラ盤で括りました。
フィルモア及びこの映画については既にこのブログでも何度か取り上げていますので、詳しい説明は割愛します。
Side A
1.Introduction - John Walker
2.Hello Friends - Lamb
3.So Fine – Elvin Bishop Group
4.Party till the Cows Come Home - Elvin Bishop Group
5.Pana - Malo
Side B
1.Poppa Can Play - Sons of Champlin
2.White Bird - It's a Beautiful Day
3.Fresh Air - Quicksilver Messenger Service
4.Mojo - Quicksilver Messenger Service
Side C
1.Introduction - Bill Graham
2.Back on the Streets Again - Tower of Power
3.Baby's Callin' Me Home - Boz Scaggs
4.I Just Want to Make Love to You - Cold Blood
Side D
1.Passion Flower - Stoneground
2.Henry - New Riders of the Purple Sage
3.Casey Jones - Grateful Dead
4.Johnny B. Goode - Grateful Dead
Side E
1.Introduction - Bill Graham
2.Keep Your Lamps Trimmed and Burning - Hot Tuna
3.Incident at Neshabur - Santana
4.In a Silent Way - Santana
Side F
1.We Gonna Rock - Taji Mahal, Boz Scaggs,Elvin Bishop & Friends Jam Session
2.Long and Tall - Taji Mahal, Boz Scaggs,Elvin Bishop & Friends Jam Session
3.Goodbye/"Greensleeves - Bill Graham
EP
Side A
Words with Bill Graham
Side B
Words with Bill Graham
コンサート映画の中ではこの映画が一番好きかもしれません。といっても既に45年程も前の映画です。当時何回か足を運びましたが、その後は一度も観ていません。2009年にDVDが発売されたようですが、ボズ・スキャッグスが何故かカットされているということで買っていません。日本盤も出ていないようです。
したがって記憶も相当曖昧になっていますが、思い出せる範囲で当時の印象を書いてみたいと思います。
A-2のラムはこの映画で初めて知りました。あまり印象に残っていません。
A-3,4のエルヴィン・ビショップ・グループはカッコよかったです。頭を振り振りギターを弾く姿は最高でした。ただおそらくレコードの曲と違っていたと思います。
A-5はマロ。このバンドも映画で初めて知りました。ラテンロックです。中古レコード屋で何度も見かけましたがとうとう買いませんでした。何故だったのでしょう。
B-1はサンズ・オブ・チャンプリン。以前記事を書いたと思います。まだAORになる前でした。
B-2はイッツ・ア・ビューティフル・デイ。これも以前書いています。不滅の名曲です。
B-3,4はクイックシルバー・メッセンジャー・サーヴィス。これも何度も書いています。ディノ・ヴァレンティが凄い。ギターはゲイリー・ダンカンです。カッコいい!
C-2はソウルバンドのタワー・オブ・パワーです。このバンドは息が長いです。ホーンセクションが人気になりました。
C-3はボズ・スキャッグス。彼についても既に書いています。まだAORになる前です。汚いTシャツでギターかき鳴らしブルースを歌っていました。レコードと曲が違っていると記憶しています。
C-4はリディア・ペンス率いるコールド・ブラッド。ソウルフルでした。
D-1はストーングラウンド。このバンドも既に書いています。このバンドもこの映画で知りました。サル・バレンティノのです。
D-2はニューライダース・オブ・パープル・セイジです。グレイトフル・デッドの子分です。カントリーロックバンドです。映画ではスタジオでの練習風景が移っていたと思います・
D-3,4は親分のグレイトフル・デッドです。デッドについても何度も書いています。「ケイシージョーンズ」がいいです。
E-2はホットツナです。ジェファーソン・エアプレインが収録されていませんが、映画ではちょっと映ったように思いますが勘違いかもしれません。この曲も映画とは違っていたと思います。ヨーマ・コウコネン、ジャック・キャシディ、パパ・ジョン・クリーチ、何とも個性的なメンバーでした。
E-5,6はサンタナです。おそらくビル・グラハムがサンフランシスコ周辺のバンドで一番力を注いでいたバンドはサンタナではなかったかなと思います。
F-1,2はビショップやタジ・マハール、ボズ・スキャッグスなどでのジャムセッションです。これは映画には無かったと思いますが、どうだったでしょう。
ビル・グラハムが「ミュージシャンもわがままがになって、もうロック・ビジネスにはうんざりだ」と言ってフィルモア・ウェストを閉鎖してしまいます。その最後の1週間(1971年6月29日から7月4日まで)を描いた映画でした。ロック・ビジネスが次第に巨大化することに危惧を抱いていたのでしょう。
出演に関しての交渉・調整をビル・グラハムは自ら行っているシーンなどが生々しく語られていたことを思い出します。それでもほぼ忘れかけています。もう一度劇場で観てみたいです。もちろんノーカットで。
The Grateful Dead - Johnny B Goode - 07-02-1971 - Fillmore West - San Francisco, Ca
BOZ SCAGGS Rare Live.. Make my light shine 1971
Fillmore the Last Days [Analog]
- アーティスト: Various Artists
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2005/01/04
- メディア: LP Record
- この商品を含むブログを見る
Fillmore: The Last Days [DVD] [Import]
- 出版社/メーカー: Rhino Records
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 10回
- この商品を含むブログを見る
それでは今日はこの辺で。