今日の「この人の、この1枚」はボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)の『Live At The Fillmore West, 30th June 1971』です。
CD時代になって、やたら昔の未発表音源が発売されるようになりました。ボズ・スキャッグスのこの2枚組CDもその類です。これはプライヴェート盤かと思われますが、後に日本盤も発売されています。ただ、曲順などを見ると若干違っているようです。
1971年のフィルモア・ウェストが閉鎖される週のライヴです。この中の1曲「Baby’s Calling Home」はレコード『フィルモア最后の日(Fillmore: the Last Days)』で聴くことができます。
また「I'll Be Long Gone」は映画『フィルモア最后の日』でその姿を観ることができます。
Disk 1
01.I Feel So Good
02.We Were Always Sweethearts
03.Painted Bells
04.I Will Forever Sing The Blues
05.We Been Away
06.Hollywood Blues
07.Bay's Callin' Home
08.Stepping Stone
09.Country Girl
10.Somebody Loan Me A Dime
11.Make My Heart Shine
12.I'm Easy
Disc Two
1.Near You
2.Sweet Release
3-15 Various Live Boz Scaggs
メンバーは
Boz Scaggs – Guitar, Lead Vocals
Rita Coolidge – Vocals, Percussion
David Brown – Bass
George Rain – Drums
Doug Simril – Guitar, Piano, Vocals
Joachim Jymm Young – Keyboards
Mel Martin – Saxophone, Flute
Pat O'Hara – Trombone
Tom Poole – Trumpet, Flugelhorn
ゲストで
Elvin Bishop – Guitar, Vocals
Taj Mahal – Harmonica, Vocals
ちょうどセカンド・アルバム『Moments』がリリースされたころでメンバーもその時のメンバーです。
やはり、プライヴェート盤なのでしょうか。曲名が実際とは違っているものがあります。そのへんはご愛敬でしょうか。まあアメリカ人がやることなので、あまり細かいことには気にしないのでしょう。
日本盤を確認すると、こちらはDisk 1とDisk 2の曲数まで違います。
■Disc 1:
①アイ・フィール・ソー・グッド
②恋人同志
③ペインテッド・ベルズ
④ブルースを歌い続ける
⑤ウィ・ビーン・アウェイ
⑥ハリウッド・ブルース
⑦ベイビーズ・コーリン・ミー・ホーム
⑧ステッピン・ストーン
⑨カントリー・ガール
⑩ローン・ミー・ア・ダイム
■Disc 2:
①アイル・ビー・ロング・ゴーン
②アイム・イージー
③きみのそば
④スウィート・リリース
⑤ウィ・ゴナ・ロック
⑥ロング・アンド・トール
どうやらこちらのほうが正しいようです。さすが日本人です。
音質は決して良くはありませんが、まずまず聴けます。中にはちょっと悪いものもあります。
それでもボズ・スキャッグスのAORに変わる前のブルース、ソウル時代を堪能できます。18分に及ぶ「ローン・ミー・ア・ダイム」は圧巻です。
こういう音源が聴けるのでCD時代もよかったのです。
We Were Always Sweethearts (Live)
"Baby's Calling Me Home" —Boz Scaggs
そそれでは今日はこの辺で。