先日、映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を観たら、ラテン・ロックを聴きたくなって、何があったか思い出してみました。サンタナ(Santana)以外はなかなか思い出せません。サンタナは時々聴いていますので、その他に何かなかったかなとレコード棚を漁っていると、出て来ました。
エル・チカノ(最近ではチカーノ?)です。中でも彼らのセカンドアルバム『レヴォリューション(Revolucion)』を紹介します。
1971年の発表です。
Side A
1.Keep On Moving
2.Cubano Chant
3.Sabor A Mi
4.Make It All Go
5. I'm A Good Woman
Side B
1.Viva La Raza
2.Spanish Grease
3.Sugar Sugar
4.Chicano Chant
5.Don't Put Me Down (If I'm Brown)
メンバーは
Ersi Arvisu, lead vocals
Andre Baeza, congas
John De Luna, drums
Bobby Espinosa, organ
Mickey Lespron, guitar
Freddie Sanchez, bass,vocals
プロデュースはTom Catalanoです。
エル・チカノは1969年、ロサンゼルスで結成されたバンドです。
エル・チカノはよくサンタナと比較されますが、サンタナはカルロス・サンタナのギターが前面に出ますが、エル・チカノはどちらかというとパーカッション主体のバンドです。いかにもラテンロックとジャズをミックスしたような音作りになっています。
A-1はオリジナルナンバー。ジャズとラテンの融合です。
A-2はジャズ・ピアニスト、レイ・ブライアントの名曲。クライマックス・シカゴ・ブルース・バンドも取り上げていました。
A-3はラテンのスタンダードナンバー。女性ヴォーカルのErsi Arvisuがリードをとります。ジンと沁みてきます。
A-4はロック色の強いナンバー。
A-5は再びErsi Arvisuのヴォーカル。枯れた味わいがいいです。
B-1はオリジナルナンバー。Bobby Espinosaのオルガンがフィーチャーされています。
B-2はウィリー・ボボの曲。
B-3はジェフ・バリーとアンディ・キムの共作でヒットした作品。Mickey Lespronのギターが冴えます。
B-4はオリジナルナンバー。ここでのバンドの演奏は素晴らしい。
B-5もオリジナルナンバー。Bobby Espinosaのオルガンが冴えています。
この後、エル・チカノは何枚かアルバムを出しますが、いつのまにか消えてしまいました。しかし、このバンドも後に再結成された模様です。
残念ながらこのレコードはCD化されていないようです。それどころかベスト盤くらいしかCD化されていないようです。さもありなんでしょうか。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のようなラテン・ミュージックとはだいぶ違っていましたがこれはこれで十分楽しめます。
Don't Put Me Down Cause I'm Brown - El Chicano
それでは今日はこの辺で。