アメリカのカントリー系シンガー・ソングライター、ディアナ・カーター(Deana Carter)です。
デイアナ・カーターは1966年にテネシー州ナッシュビルで生まれました。父親は有名なスタジオミュージシャンでギタリストのフレッド・カーター・ジュニアです。フレッドはボブ・ディランやサイモン&ガーファンクル、ジョーン・バエズなどのレコーディングにも参加していました。またレヴォン・ヘルムのRCOオールスターズのメンバーでもありました。
ディアナはそのような父親のもとでもそれほど音楽には夢中にはなっていませんでした。もちろん音楽活動は行っており、17歳の時にレコード会社との契約の話もありましたが、まだまだレコーディングするほどの能力はありませんでした。
父親は音楽関係に進むことを進めましたが、ディアナはテネシー大学でリハビリテーション療法を学び、卒業後は病院に勤めました。
23歳の時にやはり自分には音楽が必要であると気づき、音楽の道を追求することに決めました。
ギターを学び、曲作りもするようになりました。ナイトクラブで歌うようになり、デモテープも作成しました。その一つがウィリー・ネルソンの手に渡りました。ウィリー・ネルソンは父親との関係から、子供の頃のディアナを憶えていました。ネルソンは大層気に入り、結局キャピトルとの契約が成立しました。
そして1996年にファーストアルバム『Did I Shave My Legs for This?』をリリースしました。30歳になっていました。
01.I've Loved Enough To Know
02.We Danced Anyway
03.Count Me In
04.If This Is Love
05.Love Ain't Worth Making
06.Before We Ever Heard Goodbye
07.How Do I Get There
08.Strawberry Wine
09.That's How You Know It's Love
10.Did I Shave My Legs For This?
11.To The Other Side
プロデュースはクリス・ファーレン(Chris Farren)とジミー・ボーウェン(Jimmy Bowen)です。
スティール・ギターでダン・ダグモア(Dan Dugmore)が参加しています。
11曲中6曲が共作によるオリジナルが6曲です。ラストの曲はキム・カーンズでバッキングヴォーカルで参加しています。
いきなりノリのいいカントリーソングで始まります。彼女の声はいかにもカントリーに似合っています。ポップな曲も含まれており実に聴きやすくなっています。
08の「Strawberry Wine」がビルボードで1位になりました。アルバムは500万枚を超える大ヒットとなりました。さらに「We Danced Anyway」「How Do I Get There」もビルボード1位のシングルヒットになりました。
1998年にはセカンドアルバム『Everything's Gonna Be Alright』をリリースします。
このアルバムは前作ほどのヒットにはなりませんでしたが、3曲のシングルヒットが生まれました。
2枚目がファーストほどの成功を収められなかったことで、キャピトルとの契約を解消し、ラウンダーレコードと契約を結びサードアルバムをリリースします。『Father Christmas』。2004年にはアリスタレコードから『I'm Just a Girl 』をそれぞれリリースします。
その後もヴァンガード・レコードと契約し2枚のアルバムを残しました。
現在は自身のレーヴェル「リトル・ナゲット」を立ち上げ、アルバムも発表し頑張っています。
現在では貴重なカントリーシンガーです。
Deana Carter - "Strawberry Wine" | Live at the Grand Ole Opry | Opry
How Do I Get There - Deana Carter
それでは今日はこの辺で。