ジョーン・オズボーン(Joan Osborne)はアメリカの女性シンガー・ソングライターです。1962年にケンタッキー州アンカレッジで生まれました。
元々は映画業界志望で、ニューヨークの映画学校に進みました。しかし、生活は苦しくアルバイトに明け暮れていました。そんな時友人と地元のバーに行き、たまたまビリー・ホリデーの「God Bless the Child」を飛び入りで歌ったところ、評判がよくこのバーで歌うようになりました。エタ・ジェイムスやレイ・チャールズなどをレパートリーにしました。
そして自らインディーズレーベル「Womanly Hips」を立ち上げ、CD制作までするようになりました。やがてプロデューサーのリック・チャートフに見いだされ1995年にメジャーのマーキュリーと契約し、ファーストアルバム『Relish』をリリースしました。
01.St. Teresa
02.Man in the Long Black Coat
03.Right Hand Man
04.Pensacola
05.Dracula Moon
06.One Of Us
07.Ladder
08.Spider Web
09.Let's Just Get Naked
10.Help Me
11.Crazy Baby
12.Lumina
パーソナルは
ジョーン・オズボーン(Joan Osborne,vo,g,perc)
エリック・バジリアン(Eric Bazilian,g,manodlin,p,sax,harp)
マーク・イーガン(Mark Egan,b)
ロブ・ハイマン(Rob Hyman,p,organ,synthe,vo,ds)
アンディ・クラヴィッツ(Andy Kravitz,ds,perc)
エリック・バジリアンとロブ・ハイマンはザ・フーターズからの参加。
マーク・イーガンはパット・メセニーにも参加したりしているジャズ・ミュージシャン。
プロデュースはリック・チャートフ(Rick Chertoff)です。
このアルバムの中の「ワン・オブ・アス(One Of Us)」がビルボードの4位になり、アルバムも9位、プラチナアルバムとなりました。グラミー賞でも8部門でノミネートされました。いきなりアメリカの人気シンガーになりました。
アルバムの02はボブ・ディランの「オー・マーシー」から。10はブルースマンのソニー・ボーイ・ウィリアムソン。その他はジョーン・オズボーンとエリック・バジリアンとの共作が7曲と多くを占めています。
全体としてはブルースやソウルを基本とした典型的なロックです。やや暗めな印象を受けます。ただジャズマンを起用しているということもあって、ジャズのフィーリングも醸し出しています。それが実にいいのです。
オープニング曲でいきなり弾き込まれること請け合いです。一聴の価値は充分にあると思います。
その後も寡作ではありますが順調にアルバムをリリースしています。
ごく最近ではボブ・ディランのソング・ブック集を出しています。『Songs of Bob Dylan』です。
Joan Osborne: Man in the Long Black Coat
それでは今日はこの辺で。