ブギ・ロックというとどんなバンドを思い浮かべるでしょうか。イギリスならばサヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)、フォガット(Foghat)、ステイタス・クォー(Status Quo)、アメリカならキャンド・ヒート(Canned Heat)、Jガイルス・バンド(J.Geils Band)、ZZトップ(ZZ Top)あたりでしょうか。それともAC/DC、ヘラコプターズ(The Hellacopters)あたりでしょうか。
いやいや忘れてならないのが、ちょっと古いですがカブ・コーダ(Cub Koda)率いるブラウンズヴィル・ステーション(Brownsville Station)です。
彼らは徹底したロックンロール・ブギです。それはもう気持ちいいぐらいです。
彼らは1969年にアメリカ、ミシガンで結成されました。メンバーは
カブ・コーダ(Cub Koda,g,vo)
マイク・ルッツ(Mike Lutz,g,vo)
トニー・ドリギンズ(Tony Driggins,b,vo)
T.J.クロンリー(TJ Cronley,ds)
でした。
1970年にワーナー・ブラザースからファーストアルバム『No BS』をリリースします。
ロックンロールオンパレードです。2曲がシングルカットされますが売れませんでした。この後T.Jクロンリーが脱退、代わりにヘンリー・ウェック(Henry "H-Bomb" Weck,ds)が加入します。
1972年にはセカンドアルバム『A Night on the Town』がリリースされます。
これもシングルが1曲出ますが売れませんでした。トニー・ドリギンズが脱退します。ベースはマイク・ルッツが担当します。
そして1973年にリリースされた『Yeah !』でようやくヒットが生まれました。
この中からシングルカットされた「 Smokin' in the Boys' Room」がビルボードの3位を記録しました。アルバムは98位でした。これで彼らも知られるようになりました。
1974年には4枚目のアルバム『School Punks』をリリースします。
このアルバムは全米170位と振るいませんでしたが、2曲のシングルが中ヒットしました。
1975年にはアルバム『Motor City Connection』、1977年には『Brownsville Station』をそれぞれリリースします。
アルバム『Brownsville Station』から2曲の中ヒットが生まれました。このアルバムからブルース・ナザリアン ( Bruce Nazarian,g)が参加しました。
そして1978年に最終アルバム『Air Special』をリリースします。
1979年に ブラウンズヴィル・ステーションは解散します。
その後カブ・コーダはソロとしても、またカブ・コーダ&ザ・ポインツ(Cub Koda & The Points)を結成して活躍します。しかし、2000年に51歳の若さで他界してしまいます。
そんなブラウンズヴィル・ステーションの足跡をよく表しているのが、彼らのベストアルバム『Smokin' in the Boy's Room: The Best of Brownsville Station』です。
01. Rock & Roll Holiday
02. Jailhouse Rock
03. Roadrunner
04. Rumble
05. Do The Bosco
06. That's Fine
07. Tell Me All About it
08. Wanted (Dead Or Alive)
09. Let Your Yeah Be Yeah
10. Smokin' In The Boy's Room
11. Barefootin'
12. I'm The Leader Of The Gang
13. Kings Of The Party
14. Mama Don't Allow No Parkin'
15. I Got It Bad For You
16. They Call Me Rock 'N' Roll
a. They Call Me Rock 'N' Roll, Part I
b. God Bless Rock 'N' Roll
c. Can't Wait For Friday Night
d. Welcome/E. They Call Me Rock 'N' Roll, Part II
17. Lady (Put The Light On Me)
18. The Martian Boogie
A-3,4,5はファーストアルバム『No BS』から。
A-8はセカンドアルバム『A Night on the Town』から。
A-9,10,11はサードアルバム『Yeah !』から。
A-12,13,14,15は4枚目のアルバム『School Punks』から。
A-16は5枚目のアルバム『Motor City Connection』から。
A-17は6枚目のアルバム『Brownsville Station』から。
あとはアルバム未収録のシングルリリースです。
A-2は「監獄ロック」。A-3はボ・ディドリー。A-9はジミー・クリフ。
全曲ロックンロール・ブギです。気持ちいです。
やっぱりブルース、ブギ、ロックンロールはロックの基本です。
BROWNSVILLE STATION SMOKIN' IN THE BOYS ROOM
Brownsville Station - Jailhouse Rock (live)
Brownsville Station - Roadrunner
Brownsville Station - Mama Don't Allow No Parkin'
それでは今日はこの辺で。