ローワン・ブラザース(Rowan Brothers)はクリスとロリンの兄弟が1970年代 の初め頃にサンフランシスコでデュオとして活動を始めたのがスタートでした。その頃グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアに認められ、デッドのライブに出演させてもらいデビューしました。
1972年にコロンビア・レコードと契約を結び、ファーストアルバムをリリースしました。それが『Rowan Brothers』です。
Side A
1.Hickory Day
2.All Together
3.The Best You Can
4.One More Time
5.Lay Me Down
6.The Wizard
Side B
1.Mama Dont You Cry
2.Gold
3.Love Will Conquer
4.Lady Of Laughter
5.Move On Down
6.Singin Song
パーソナルは
クリストファー・ローワン(Christpher Rowan,vo,g,p)
ロリン・ローワン(Lorin Rowan,vo,g,mandolin)
デヴィッド・グリスマン(David Grisman,mandolin,key)
ビル・ウルフ(Bill Wolf,b,moog)
ジョン・ダグラス(John Douglas,ds)
アディショナル・ミュージシャンは
ジェリー・ガルシア(Jerry Garcia,pedal steel)
ビル・クラウツマン(Bill Kreutzmann,ds)
ジム・ケルトナー(Jim Keltner,ds)
ディック・フェンナー(Dick Fenner,cello)
ジャック・ボーナス(Jack Bonus,flute,sax)
べヴァリ―・ベローズ(Beverly Bellows,harp)
バディ・エモンズ(Buddy Emooons,pedal steel)
リチャード・グリーン(Richard Green,violin)
プロデュースはデヴィッド・グリスマンとビル・ウルフです。
何といっても、ジェリー・ガルシアとビル・クラウツマンというグレイトフル・デッドのメンバーの参加が目につきます。
それとアルバムクレジットではデヴィッド・ダイアデム(David Diadem)と名乗っていますが、プロデュースとマンドリンでデヴィッド・グリスマンが加入していることです。
さわやかカントリーロックの極致です。グレイトフル・デッドがカントリーロックに傾倒していた時期で、このようなバンドを応援していたのでしょう。自身もニュー・ライダース・パープル・セイジというバンドを作っていましたから。
このローワン・ブラザースはあの映画『フィルモア:最后のコンサート』のリハーサル風景の部分で出演していました。それがきっかけでこのレコードを買ったようなものです。
このアルバムの後、コロンビアレコードの恩人であるクライヴ・デイヴィスが会社を辞めたため、彼らはコロンビアを離れアサイラムと契約しました。その折に、もう一人の兄弟であるピーター・ローワン(Pete Rown,vo,g,mandolin)が加わって、バンド名もローワンズ(The Rowans)と変更しました。 ローワンズはその後3枚のアルバムをリリースし、再びピーターが抜け、クリスとロリンはデュオで活動することになりました。その後もピーターが入ったり出たりして活動を続けているようです。
ピーター・ローワンはデヴィッド・グリスマンらとクラレンス・ホワイトのミュール・スキナーにも参加していました。その後はジェリー・ガルシアやデヴィッド・グリスマンらと共にOld & In the Wayというバンドを結成しました。
ローワンズ以外にもソロ活動や多くのコラボレーションをこなしています。
Rowan brothers - Mama Don't You Cry
"Hickory Day" restored version The Rowan Brothers
それでは今日はこの辺で。