またしても懐かしいヘヴィメタを書きたいと思います。ファストウェイ(Fastway)です。
ファストウェイは1983年、イングランドで結成されました。元モーターヘッド(Motorhead)のギタリスト、エディ・クラーク(" Fast " Eddie Clarke,g)と元UFOのピート・ウェイ(Pete Way,b)によって結成されました。メンバーには元ハンブル・パイ(Humble Pie)のジェリー・シャーリー(Jerry Shirley,ds)と若手ヴォーカリストのデイブ・キング(Dave King,vo)が加わりました。バンド名はエディのファストとピート・ウェイの名前から名付けられました。
ところがファーストアルバムのレコーディング前にピート・ウェイが契約の関係でバンドを辞めてしまいました。残った3人はセッションマンのミック・フィート(Mick Feat,b)を雇ってレコーディングを始めました。そして1983年にファーストアルバムがリリースされました。
『Fastway』
Side A
1.Easy Livin
2.Feel Me, Touch Me (Do Anything You Want)
3.All I Need Is Your Love
4.Another Day
5.Heft!
Side B
1.We Become One
2.Give It All You Got
4.You Got Me Runnin
5.Give It Some Action
プロデュースはエディー・クラマー(Eddie Kramer)です。この人はジミヘンやトラフィック、ツェッペリン、キッスなどのエンジニアリングやプロデュースを手掛けてきた人です。
デイブ・キングのハイトーン・ヴォイスはツェッペリンを思わせ、ブリティッシュ・ハードロックン・ロール満載です。気持ちいいくらいです。
このアルバムは全米ビルボードの31位を記録し、シングル「Say What You Will」は14位、「Easy Livin」は32位とヒットになりました。
翌年にはベースプレイヤーのCharlie McCracken を正式メンバーとして採用し、セカンドアルバム『All Fired Up』をリリースします。
さらに翌年にはデイヴとエディを残し新たなメンバーを加えてサードアルバム『Waiting for the Roar』をリリースしました。
メンバーにはシェーン・キャロル(Shane Carroll,g)、ポール・リード(Paul Reid,b)、アラン・コーナー(Alan Connor,ds)が加わりました。
このアルバムではこれまでのロックンロール一辺倒ではなく、メロディアスなナンバーやバラードなども演じられました。
この後映画のサントラ盤を録音したあと解散しました。
その後、デイヴ・キングはアメリカに渡りカトマンズというヘヴィメタバンドに加わりました。
一方のエディ・クラークはヴォーカリストのレア・ハート(Lea Hart,vo)と新生ファストウェイを結成しました。そして1988年、1990年にそれぞれアルバムを発表します。しかしいずれもパットしませんでした。
2017年にエディ・クラークは肺炎のため67歳で亡くなりました。その後のファストウェイについては不明です。
短い間の活躍でしたがヘヴィメタル界に僅かな足跡を残しました。
Fastway - Say What You Will (Stereo)
Fastway-10-Give It Some Action.
それでは今日はこの辺で。