今日の「聴き比べ」は『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード(The Long And Winding Road)』です。
ご承知の通り、ザ・ビートルズ(The Beatles)の最後のシングルでアルバム『レット・イット・ビー(Let It Be)』に収録された実質ポール・マッカートニーによる1970年の作品です。ビルボードとキャッシュボックスでいずれも1位を獲得しました。
このアルバム『レット・イット・ビー』に収録された「The Long And Winding Road」にはポールが不快感を示しています。というのはこの曲をプロデュースしたフィル・スペクターのアレンジは大々的なオーケストラとコーラスを導入したもので、当初のこのアルバム制作のコンセプトである、オーバー・ダヴィング無しでいくという方針が完全に覆されたものだったからでした。ポールは訴訟を検討したほどでした。
ビートルズ解散後、ポールはウィングス時代やソロ時代にもシンプルなアレンジで歌っています。また2003年に発売された『Let It Be...Naked』ではオリジナルとは違うバージョンが収録されています。勿論オーケストラはありません。
By John Lennon / Paul McCartney
The long and winding road that leads to your door
Will never disappear, I've seen that road before
It always leads me here
Lead me to your door
The wild and windy night that the rain washed away
Has left a pool of tears, crying for the day
Why leave me standing here?
Let me know the way
Many times I've been alone, and many times I've cried
Anyway, you'll never know the many ways I've tried
And still they lead me back to the long and winding road
You left me standing here a long, long time ago
Don't leave me waiting here
Lead me to your door
But still they lead me back to the long and winding road
You left me standing here a long, long time ago
Don't keep me waiting here (Don't keep me waiting)
Lead me to your door
オリジナルから
The Long And Winding Road (Remastered 2009)
『Let It Be...Naked』バージョン
The Long And Winding Road (Naked Version / Remastered 2013)
この曲をソウル界のレジェンド、レイ・チャールズ(Ray Charles)が1971年のアルバム『Volcanic Action of My Soul』でカバーしています。
また女王アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)も1972年のアルバム『Young, Gifted and Black』でカヴァーしました。
Aretha Franklin The Long And Winding Road
爽やかなところではカントリー界の歌姫、オリヴィア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John)が1976年のアルバム『come on over』でカバーしました。
Olivia Newton-John - The long and winding road
そしてロック界からはこの人です。ピーター・フランプトン(Peter Framptn)です。1978年の映画『サージャント・ペッパー』のサントラ盤に収録されました。ソロになってからです。
Peter Frampton - The Long And Winding Road
名曲の一つになりました。
それでは今日はこの辺で。