今朝、新聞を読んだら、何と、このブログでも以前取り上げたフィル・スペクターの訃報記事が載っていました。とうとう逝ってしまいました。81歳でした。60年代の「ウォール・オブ・サウンド」やビートルズの「レット・イット・ビー」のプロデュースで知られています。一時代を築いた偉大なるプロデューサーでした。殺人と薬物で刑務所での最期となりました。数奇な運命でした。
心よりご冥福をお祈りします。合掌。
監督:バート・スターン
出演:セロニアス・モンク、ルイ・アームストロング他多数
製作:1959年 アメリカ
1958年に開催された7月3日から7月6日まで開催された『第5回 ニューポート・ジャズ・フェスティバル』の模様を撮影したドキュメンタリー映画です。
日本初公開は1960年と言いますから、私などは観れるはずがありませんでした。
今回は4K版ということで映像も刷新されたようです。
何しろ出演者が凄いです。
ジミー・ジュフリー・スリー
ソニー・ステット
アニータ・オデイ
ジョージ・シアリング・クィンテッド
ダイナ・ワシントン
ジェリー・マリガン・カルテット
ビッグ・メイベル・スミス
チコ・ハミルトン・クィンテッド
ジャック・ティーガーデン
マヘリア・ジャックソン
全てレコードを持っているアーティストです。興奮します。
ジミー・ジェフリーはジム・ホールと共にトリオで出演。
セロニアス・モンクの若かりし頃の動く姿を見れました。
アニタ・オデイはやはり素晴らしい!
ダイナ・ワシントンは迫力満点でした。お馴染みの「オール・オブ・ミー」です。
ジェリー・マリガンにはアート・ファーマーが在籍していました。バッチリ写っていました。
ビッグ・メイベル・スミスには度肝を抜かされました。凄い迫力です。
この中では異色のロックン・ローラー、チャック・ベリーの登場。「スウィート・リトル・シックスティーン」です。会場ノリノリです。
次は打って変わって、クール・ジャズ。チコ・ハミルトン・クインテットの演奏 。思わず引き寄せられます。
終盤はルイ・アームストロングの登場。ジャック・ティーガーデンとの掛け合いが素晴らしい。「聖者の行進」までサービス。
最後はゴスペルのマヘリア・ジャクソン。これもド迫力です。オーラスは「主の祈り」でした。
その他、ソニー・スティットもジョージ・シアリングもよかったですね。
同じ日のヨットレースの「アメリカズ・カップ」も行われていたようで、そちらの画像も時おり入ります。
また、当時のアメリカの民衆の様子なども映し出されて興味深かったです。
あっという間の85分でした。
それにしても、観客が少なかったですね。4人くらいでした。ジャズは人気ないのかしら、それともコロナのせいでしょうか。
それでは今日はこの辺で。