今日の「聴き比べ」は弘田三枝子の『人形の家』です。
昨年、７３歳で亡くなった弘田三枝子さんの１９６９年の最大のヒット曲です。それまでの弘田三枝子と言えば、私などは「ヴァケイション」などの海外ポップスの日本語版を歌う、パンチの聴いた、どちらかというとかわいらしい歌手というイメージがあったのですが、この曲で美しい女性へとガラリとイメージを変えました。変わったと言えば「顔」もすっかり変わりました。おそらく芸能界での整形美人の第１号ではないでしょうか。それだけでも凄い話題になりました。そしてダイエットも有名になりました。まさにダイエットの先駆けでした。
歌のうまさは以前から定評がありましたから、それにプラスして容貌の変化が話題性を呼び大ヒットに繋がったのではないでしょうか。その後も整形を繰り返したようで、晩年は全く違う顔になってしまいました。それこそ「顔も見たくないほど・・・」そのままになってしまいました。
人形の家
作詞：なかにし礼
作曲：川口真
顔もみたくない程
あなたに嫌われるなんて
とても信じられない
愛が消えたいまも
ほこりにまみれた人形みたい
愛されて 捨てられて
忘れられた 部屋のかたすみ
私はあなたに 命をあずけた
あれはかりそめの恋
心のたわむれだなんて
なぜか思いたくない
胸がいたみすぎて
ほこりにまみれた人形みたい
待ちわびて 待ちわびて
泣きぬれる 部屋のかたすみ
私はあなたに 命をあずけた
私はあなたに 命をあずけた
レコード大賞歌唱賞を受賞時の映像
紅白歌合戦の模様。
晩年の映像。別人のようです。頑張って歌ってます。２年後に逝ってしまいます。
まだ１０代だった頃のミコちゃん。
今日は弘田三枝子さん、ミコちゃん自身の聴き比べになってしまいました。
日本のポップスに貢献した、間違いなく素晴らしい歌手でした。
改めてご冥福をお祈りします。合掌。
それでは今日はこの辺で。
