昨日に引き続きレーナード・スキナード (Lynyrd Skynyrd)のトリビュート・アルバムです。
このアルバムは昨日の『An All - Star Tribute to Lynyrd Skynyrd』よりも早く、2004年に発売されました。正直、当時知らないバンドも多くあまり期待はしませんでした。お目当てはただ一つガヴァメント・ミュールでした。ただこれも既発のライヴと同じバージョンだろうなとは思っていましたが、ブルース・トラヴェラーとノース・ミシシッピ・オールスターズが入っているからまあいいかと購入しました。
『A Jam Band Tribute To Lynyrd Skynyrd』
ジャムバンドとありますからジャム・ロック系のバンド中心です。
01.Call Me The Breeze - Les Claypool
02.Saturday Night Special - Galactic
03.Simple Man - Gov't Mule
04.Whiskey Rock A Roller - North Mississippi Allstars
05.The Ballad Of Curtis Loew - moe. / John Hiatt
06.Free Bird - Blues Traveler
07.Every Mother's Son - Drive By Truckers
08.Sweet Home Alabama - Big Head Todd And The Monsters
09.Gimme Three Steps - Disco Biscuits
10.Four Walls Of Raiford - Yonder Mountain String Band
11.Workin' For MCA - Particle
01は『セカンドヘルピング』からJ.J.ケールの「コール・ミー・ア・ブリーズ」です。演奏はレス・クレイプール。Primus(プライマス)のリーダーです。ベースとヴォーカルの変人です。ここでもベース前面で気持ち悪いヴォーカルを聴かせます。嵌る人は嵌るのでしょう。
02はサードアルバム『ナッシング・ファンシー』より大ヒット曲「サタデイナイト・スペシャル」です。演奏はギャラクティックです。ファンク・ジャズ風アレンジです。全く違う曲になっています。
03はお目当てガヴァメント・ミュールです。曲はファーストアルバムから「シンプル・マン」です。やはりレーナード・スキナードの曲はこのように料理してもらわないと困ります。このアルバムの白眉に間違いありませんでした。
04はサードアルバム『ナッシング・ファンシー』より「ウィスキー・ロックン・ローラー」です。ライヴの定番です。ノース・ミシシッピ・オールスターズです。ジャムバンドの王者です。ここでは比較的オリジナルに忠実にアレンジしています。
05は『セカンドヘルピング』から「カーティス・ローのバラード」です。モーとジョン・ハイアットです。モーはアメリカのジャムバンド。ジョン・ハイアットは大物シンガー。カントリー風サウンドに仕上げました。
06は代表作「フリー・バード」、ファーストアルバムから。ブルース・トラヴェラーが挑みます。色々アレンジを工夫した後は感じられますが、如何せん「フリー・バード」の楽曲の良さが失われました。
07は4作目の『ギミ・バック・マイ・ブレッツ』から「エヴリ・マザーズ・サン」です。ドライブ・バイ・トラッカーズです。トラッカーズはジャムバンドではありません。南部の良さが出ています。このバンドも何枚か聴いていますが、泥臭く雑っぽいところが好きです。
08は大ヒット曲「スイートホーム・アラバマ」、『セカンド・ヘルピング』です。ビッグ・ヘッド・トッド&モンスターですが、このアルバムで初めて聴きました。このアレンジはいただけません。レーナード泣きます。
09は『ストリート・サヴィヴァーズ』から「ギミー・スリー・ステップス」です。演奏はディスコ・ビスケッツです。このバンドも初めてです。ジャムバンドといってもエレクトロ二クス系のようです。この手はちょっと無理です。
10は未発表曲集『レジェンド』に収められた曲です。ヨンダ―・マウンテン・ストリング・バンドはカントリー系のジャム・バンドです。といってもこれも初聴きです。
11は『セカンド・ヘルピング』から「ワーキン・フォー・MCA」です。演奏はパーティクル。プログレ系のジャムバンド、らしいです。これも初聴きです。
結局、予想通り満足できたのはガヴァメント・ミュールとドライブ・バイ・トラッカーズとノース・ミシシッピ・オールスターズあたりでしょうか。
ラストの4曲は特にいただけませんでした。昨日のトリビュート・アルバムから比べると随分落ちる気がします。もちろん私感です。好みの問題です。
レーナード・スキナードに対する思い入れが強い分、原曲をいじられすぎると興ざめしてしまいます。ご容赦願います。
また、2014年に『One More For The Fans』というライヴ盤のトリビュート・アルバムが出ていますので、またの機会に紹介します。これは素晴らしいです。
それでは今日はこの辺で。