Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ バンドの『オールド・ディキシー・ダウン(The Night They Drove Old Dixie Down)』

今日の「聴き比べ」はザ・バンド(The Band)『オールド・ディキシー・ダウン(The Night They Drove Old Dixie Down)』です。

 

久しぶりにザ・バンドの登場です。

この曲は1969年のセカンド・アルバム『The Band』に収録された曲です。

彼らのライヴの定番曲でもありRock Of Ages『The Last Waltz』でも披露しています。

ボブ・ディランのバックバンドとして有名になりましたが、その後はアメリカの三大バンドと言われるまでになりました。

  

 

The Band

The Band

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The Night They Drove Old Dixie Down

By Robbie Robertson

 

Virgil Caine is the name and I served on the Danville train

'Til Stoneman's cavalry came and tore up the tracks again

In the winter of '65, we were hungry, just barely alive

By May the tenth, Richmond had fell

It's a time I remember, oh so well

 

The night they drove old Dixie down

And the bells were ringing

The night they drove old Dixie down

And the people were singing

They went, "La, la, la"

 

Back with my wife in Tennessee

When one day she called to me

"Virgil, quick, come see, there goes Robert E.Lee"

Now I don't mind choppin' wood

And I don't care if the money's no good

Ya take what ya need and ya leave the rest

But they should never have taken the very best

 

The night they drove old Dixie down

And the bells were ringing

The night they drove old Dixie down

And the people were singing

They went, "La, la, la"

 

Like my father before me, I will work the land

And like my brother above me, who took a rebel stand

He was just eighteen, proud and brave

But a Yankee laid him in his grave

I swear by the mud below my feet

You can't raise a Caine back up when he's in defeat

 

The night they drove old Dixie down

And the bells were ringing

The night they drove old Dixie down

And the people were singing

They went, "La, la, la"

The night they drove old Dixie down

And the bells were ringing

The night they drove old Dixie down

And the people were singing

They went, "La, la, la"

 

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ラストワルツでのライヴ

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ジョーン・バエズ(Joan Baez)が1971年のアルバム『Blessed Are...』でカバーしました。カントリータッチで。

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ジョニー・キャッシュ(Johny Cash)は1975年に『John R. Cash』でカバーしました。

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オールマン・ブラザーズ(The Allman Brothers Band)です。

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今までに登場したバンドのブログ。この他にもたくさんあったと思いますが忘れてしまいました。そして昨年はロビー・ロバートソンが逝きました。

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それでは今日はこの辺で。

 

映画『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』を観る

先日のキネ旬シアターは『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』でした。

 

監督:リサ・コルテス

出演:リトル・リチャード、ミック・ジャガートム・ジョーンズ 、ナイル・ロジャーズ 、ノーナ・ヘンドリックス、 ビリー・ポーター 、ジョン・ウォーターズ ほか

製作:2023年 アメリカ合衆国

 

2020年に87歳で亡くなったロックンロールの創始者リトル・リチャード(Little Richard)ドキュメンタリー映画です。

 

リトル・リチャードはチャック・ベリーファッツ・ドミノ達とならんでロックンロールの創始者のひとりであることは間違いありません。中でもリトル・リチャードがその後のロックに与えた影響は群を抜いています。彼はロックンロールの創造者であり音楽界の解放者だったのです。ビートルズストーンズキンクスもディランもジミヘンもボウイも彼がいなければ存在しなかったでしょう。そしてロック・ミュージックも出現しなかったかもしれません。

映画では彼の生い立ちから亡くなるまでの波乱万丈な人生を振り返ります。

私などがロックを聴き始めた頃は既にリトル・リチャードは伝説化されたロックンローラーでした。もちろん彼の楽曲は知っていましたし、多くのミュージシャンが彼の影響を受けていたことは様々な文献から知っていました。今回の映画ではそれらの知識を超えた、知られざる素顔や懊悩などが見られて実に興味深かいものでした。

当時の白人主体の音楽状況の中で黒人で、しかもゲイというマイノリティーの彼が音楽を通して狭い世界を解放したのです。

彼がピアノを弾きながら歌う姿は今見ても、彼を超えるロックンローラーはいないであろうと改めて確信させられました。

 

我がブログでも何度も登場しています。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

この人の、この1枚 ジョアン・ショウ・テイラー(Joanne Shaw Taylor)の『Almost Always Never』

またしてもジョアン・ショウ・テイラー(Joanne Shaw Taylor)のアルバムを買ってしまいました。

2012年の4枚目のアルバム『Almost Always Never』です。

 

 

 

 

Almost Always Never

 

01.Soul Station

02.Beautifully Broken

03.You Should Stay, I Should Go

04.Piece Of The Sky

05.Army Of One

06.Jealousy

07.Almost Always Never

08.Tied & Bound

09.A Hand In Love

10.Standing To Fall

11.Maybe Tomorrow

12.Lose Myself To Loving You

 

 

レコーディング・メンバーは

Joanne Shaw Taylor - Guitar (Electric), Vocals

Billy White - Acoustic Slide Guitar, Bass

Davíd Garza - Piano,Mandlin

J.J. Johnson - Drums

 

1曲目からド迫力のギターとハスキーボイスにやられます。

06はフランキー・ミラー(Frankie Miller)のカバーで、それ以外はオリジナルです。

ドラムのJ.J.Johnsonはテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)のメンバーです。

前回のアルバム『White Sugar』に比べると幾分ブルース色が薄まっていますが、それでも十分聞きごたえがあります。とにかく全曲ギターがうねります。

 

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それでは今日はこの辺で。

聴き比べ 岡林信康の『チューリップのアップリケ』

今日の聴き比べ 岡林信康大先生の『チューリップのアップリケ』です。

 

1969年、先生の初期の代表作です。この曲と『手紙』被差別部落問題を取り上げた曲で一部では放送禁止になりました。私もこれらの曲によって被差別部落の存在を改めて認識させられました。アルバムではベスト盤岡林信康の世界 第1集』に収録されました。

この頃の関西フォークはこれらの曲に代表されるように差別問題や反戦など、先生の曲では『くそくらえ節』『友よ』『ガイコツの唄』『山谷ブルース』『流れ者』『それで自由になったのかい』『私たちの望むものは』『おまわりさんに捧げる唄』『性と文化の革命』『自由への長い旅』などいわゆるプロテスト•ソング、メッセージ•ソングが学生運動とともに若者の間で流行っていたのです。

 

この『チューリップのアップリケ』は部落の女の子の作文を元に岡林先生が作詞•作曲した曲です。当時、TBSの『ヤング720』に高石友也先生と出演して歌ったのを記憶しています。もう1曲の『手紙』は実話をもとにした歌で、友人に聴かされて衝撃を受けました。

私も高校生の頃、彼らの歌を聴いて社会に対する考え方が大きく変わりました。そして、歌は世の中を変えられる、などと真剣に考えたものでした。懐かしい時代でした。

その後は学生運動の終焉とともにフォークソングも消えていきました。岡林先生も「フォークの神様」のレッテルを嫌って蒸発そして農業へ。その後のライブではフォーク時代の曲はあまり歌いませんでしたが、それでも『流れ者』とこの曲はよく歌っていました。

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チューリップのアップリケ

作詞:岡林信康・大谷あや子

作曲:岡林信康

 

うちがなんぼ早よ 起きても

お父ちゃんはもう 靴トントンたたいてはる

あんまりうちのこと かもてくれはらへん

うちのお母ちゃん 何処に行ってしもたのん

うちの服を 早よう持ってきてか

前は学校へ そっと逢いにきてくれたのに

もうおじいちゃんが 死んださかいに

誰もお母ちゃん 怒らはらへんで

早よう帰って来てか

スカートがほしいさかいに

チューリップのアップリケ

ついたスカート持って来て

お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど

うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし

うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし

 

うちのお父ちゃん 暗いうちから遅うまで

毎日靴を トントンたたいてはる

あんな一生懸命 働いてはるのに

なんでうちの家 いつも金がないんやろ

みんな貧乏が みんな貧乏が悪いんや

そやで お母ちゃん 家を出て行かはった

おじいちゃんに お金の事で

いつも大きな声で 怒られてはったもん

みんな貧乏のせいや

お母ちゃん ちっとも悪うない

チューリップのアップリケ

ついたスカート持って来て

お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど

うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし

うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし

 

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初期のライブ。

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カルメン・マキ姉御がカバーしました。

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チェリッシュもこんな歌を歌っていました。

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坂崎幸之助もカバーしています。

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もう1曲の部落解放歌。

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それでは今日はこの辺で。

聴き比べ ビートルズの『君はいずこへ(I'm Looking Through You)』

今日の「聴き比べ」はビートルズ(The Beatles)『君はいずこへ(I'm Looking Through You)』です。

 

またしてもビートルズかい!

今日はアルバムラバー・ソウル(Rubber Soul)』からです。レノン=マッカートニー名義ですがポール・マッカートニー(Paul McCartney)の曲です。

かつての恋人、ジェーン・アッシャーとのことを歌った曲です。あまりうまくいかなくなっていた頃のことです。

 

ラバー・ソウル

ラバー・ソウル

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I’m Looking Through You

By Lennon–McCartney

 

I'm looking through you, where did you go?

I thought I knew you, what did I know?

You don't look different, but you have changed

I'm looking through you, you're not the same

 

Your lips are moving, I cannot hear

Your voice is soothing, but the words aren't clear

You don't sound different, I've learned the game

I'm looking through you, you're not the same

 

Why, tell me why, did you not treat me right?

Love has a nasty habit of disappearing overnight

 

You're thinking of me, the same old way

You were above me, but not today

The only difference is you're down there

I'm looking through you, and you're nowhere

 

Why, tell me why, did you not treat me right?

Love has a nasty habit of disappearing overnight

 

I'm looking through you, where did you go?

I thought I knew you, what did I know?

You don't look different, but you have changed

I'm looking through you, you're not the same

 

Yeah, oh, baby, you've changed

Ah, I'm looking through you

Yeah, I'm looking through you

You changed, you changed, you changed, you changed

 

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ボブ・ディランの息子ジェイコブ率いるウォール・フラワーズ(The Wallflowers)がカバーしました。

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それでは今日はこの辺で。

 

映画『月』を見る

先日のキネ旬シアターは『月』でした。

原作:辺見庸『月』

監督:石井裕也

出演:宮沢りえ磯村勇斗二階堂ふみオダギリジョー

製作:2023年  日本

 

「相模原・津久井やまゆり園」の大量虐殺事件を題材にした辺見庸の小説を映画化した作品です。監督は『舟を編む』の石井裕也監督。

 

元有名作家だがあることがきっかけで書けなくなった堂島洋子は深い森の奥にあるの重度障害施設で働き始めます。アルバイトをしながらアニメ映像作家を目指す夫・昌平と二人で慎ましい暮らしをおくっています。施設の職員には作家を目指す陽子や絵が上手な青年さとくんらがいます。入所者には視力と聴力がなく動くこともできないきーちゃんがいました。

 

子供を亡くした洋子はそのきーちゃんに親近感を抱くようになりました。ところが施設では入所者に対する暴力が振るわれていました。洋子がそのことを園長に報告するも取り合ってくれません。一方、さとくんも施設内の問題に怒りを抱えていました。その怒りはやがて正義感と使命感となってある行動に移っていくのですが・・・。

 

まだ記憶に新しい津久井やまゆり園の大量虐殺事件。この事件によって障害者施設の実態が少しは明らかになりましたが、本当のところは経験した人でなければわからないのでしょう。この施設で働いていた犯人はやがて「生産性が無い人間は生きてる価値がない」という優生思想に取り憑かれるようになりました。

 

これは明らかな差別意識。ある自民党の女性議員にも同性カップルに対して似たような生産性発言がありました。映画の中のさとくんは「心がない人間は人間じゃない。だから排除する。間違っていませんよね?」と、洋子に問います。洋子は「それは間違ってる」と応えますが、自分の心の中に潜んでいる優生意識を否定できないでいる自分に気が付きます。洋子にも障害児を失くしたという過去があったのです。そして新たに妊娠した子を産むことで悩んでいたのです。

 

先日の映画『正欲』でも性意識に対する差別が描かれていましたが、マイノリティに対する差別意識が心の何処かに潜んでいることは否定出来ないのではないでしょうか。

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さとくんは「あなたに心はありますか?」と入所者に尋ねながら犯行に及びます。まさに使命感に取り憑かれたように次々と実行します。そして達成感に浸ります。原作はどうなっているのかわかりませんが、この犯人を主人公にするとどのような内容になったのでしょう。興味が沸きます。

 

辺見庸の作品はいくつか読んでいますが、この小説は未読でした。彼は小説家ですが、ドキュメンタリーも数多く書いています。おそらく書かずにはいられないという心境で書いたのでしょう。原作ではその犯行シーンがどのように描かれているのかはわかりませんが、映画では残虐なシーンは無かったのがせめてもの救いでした。

 

最初から最後まで重苦しい気分の2時間30分でした。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

 

聴き比べ CSN&Yの『ヘルプレス(Helpless)』

今日の「聴き比べ」はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)『ヘルプレス(Helpless)』です。

 

もう、とっくに「聴き比べ」たかと思っていましたが、まだでした。

この曲はもちろんニール・ヤング(Neil Young)の作詞作曲です。CSN&Yのデビュー・アルバム『デジャ・ブ(Déjà Vu)』に収録されました。アメリカ映画『いちご白書』でも流れましたし、ザ・バンド(The Band)の映画『ラスト・ワルツ』でもニール・ヤングがバンドの連中と歌っています。ジョニ・ミッチェルがバッキング・ヴォーカルで参加。その後も多くのライヴ・アルバムに登場します。

ニール・ヤングは幼少の頃、小児麻痺を罹患していました。その頃のことを歌った歌です。

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Helpless

By Neil Young

 

There is a town in North Ontario

With dream, comfort, memory to spare

And in my mind, I still need a place to go

All my changes were there

 

Blue, blue windows behind the stars

Yellow moon on the rise

Big birds flying across the sky

Throwing shadows on our eyes

Leave us

 

Helpless, helpless, helpless

(Helpless, helpless, helpless, helpless)

Babe, can you hear me now?

(Helpless, helpless, helpless, helpless)

 

The chains are locked and tied across my door

(Helpless, helpless, helpless, helpless)

Babe, sing with me somehow

(Helpless, helpless, helpless, helpless)

 

Blue, blue windows behind the stars

Yellow moon on the rise

Big birds flying across the sky

Throwing shadows on our eyes

Leave us

 

Helpless, helpless, helpless

(Helpless, helpless)

Helpless, helpless, helpless

(Helpless, helpless, helpless)

 

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ラストワルツでの映像

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アンプラグド・ライブ

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バフィー・セントメリー(Buffy Sainte-Marie)が1971年『She Used to Wanna Be a Ballerina』でカバー。『いちご白書』の「サークルゲーム」が大ヒットしました。

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ナザレス(Nazareth)が1989年のアルバム『Snakes 'n' Ladders』でカバー。

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カウボーイ・ジャンキーズ(Cowboy Junkies)も2004年にシングル・カバー。

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k.d.ラング(k.d. lang)が2004年のアルバム『Hymns of the 49th Parallel』でカバー。

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2007年にはパティ・スミス(Patti Smith)です。アルバム『Twelve』

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それでは今日はこの辺で。