Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

映画『ピアノ・レッスン』を観る

先日のキネ旬シアターはピアノ・レッスンでした。

 

監督・脚本:ジェーン・カンビオン

出演:ホリー・ハンターハーヴェイ・カイテルサム・ニールアンナ・パキン

製作:1993年  オーストラリア・ニュージーランド・フランス 1994年  日本公開

 

第46回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品です。

 

19世紀半ばのニュージーランドを舞台に「6歳で話すことをやめた」スコットランド出身の女性とニュージーランドの原住民の男性との恋愛を描いた作品です。

 

1800年代の半ば、エイダは娘のフローラと共にピアノを携えてスコットランドから未開の地ニュージーランドの入植者スチュアートに嫁ぐためにやってきました。この結婚は彼女の両親が組めたものでした。

話すことができないエイダにとってピアノは自分の感情を表す、かけがえのない存在ですが、スチュアートは重いピアノを運ぶのを拒み、到着した浜辺に置いたきりにしてしまいます。

 

エイダはフローラを連れて何度も浜辺に行ってピアノを弾きます。それを聴いていたマオリ族のべインズはそのピアノとピアノを弾くエイダを気に入り、スチュアートに自分の土地と引き換えにピアノを手に入れます。べインズはエイダに「黒鍵の数だけピアノのレッスンをしてくれたらピアノを返す」と持ち掛けます。エイダは仕方なく引き受けますが、レッスンを重ねるうちに気持ちが傾いていきます。

 

それを知ったスチュアートはエイダにべインズに会うことを禁じます。エイダは鍵盤にメッセージを書きフローラにべインズに届けるように頼みますが、母親の浮気を知ったフローラはその鍵盤をスチュアートに渡してしまいます。それを知ったスチュアートは逆上しとんでもない行動に出るのですが・・・。

エイダがなぜ口を利かなくなったのか、フローラの父親は誰なのか、等々分からない点も多く、モヤモヤ感が残ります。

それにしても男の嫉妬がこれほどまでか、とため息をつきたくなります。

 

途中までの展開に画面の暗さと相俟って怖さと絶望感がただよいますが、ラストに救われました。

 

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それでは今日はこの辺で。