先日のキネ旬シアターは『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』でした。
監督:リサ・コルテス
出演:リトル・リチャード、ミック・ジャガー 、トム・ジョーンズ 、ナイル・ロジャーズ 、ノーナ・ヘンドリックス、 ビリー・ポーター 、ジョン・ウォーターズ ほか
製作:2023年 アメリカ合衆国
2020年に87歳で亡くなったロックンロールの創始者リトル・リチャード(Little Richard)のドキュメンタリー映画です。
リトル・リチャードはチャック・ベリーやファッツ・ドミノ達とならんでロックンロールの創始者のひとりであることは間違いありません。中でもリトル・リチャードがその後のロックに与えた影響は群を抜いています。彼はロックンロールの創造者であり音楽界の解放者だったのです。ビートルズもストーンズもキンクスもディランもジミヘンもボウイも彼がいなければ存在しなかったでしょう。そしてロック・ミュージックも出現しなかったかもしれません。
映画では彼の生い立ちから亡くなるまでの波乱万丈な人生を振り返ります。
私などがロックを聴き始めた頃は既にリトル・リチャードは伝説化されたロックンローラーでした。もちろん彼の楽曲は知っていましたし、多くのミュージシャンが彼の影響を受けていたことは様々な文献から知っていました。今回の映画ではそれらの知識を超えた、知られざる素顔や懊悩などが見られて実に興味深かいものでした。
当時の白人主体の音楽状況の中で黒人で、しかもゲイというマイノリティーの彼が音楽を通して狭い世界を解放したのです。
彼がピアノを弾きながら歌う姿は今見ても、彼を超えるロックンローラーはいないであろうと改めて確信させられました。
我がブログでも何度も登場しています。
それでは今日はこの辺で。