小学生の頃よく観たテレビ番組を振り返って、憶えているうちに書き留めておきたいと思います。まず今日は子供向けドラマに絞ってみます。
我が家にテレビが入ったのは確か小学二年生の頃だったと思います。それまでは近所の家や親戚の家で見せてもらっていました。何しろテレビ少年だったので、テレビが入ったのは嬉しくてたまりませんでした。
当時どんなドラマを見ていたのかを思い出してみます。もちろん子供向け番組中心です。内容についてはほとんど憶えていませんので、言及しません。
『月光仮面』
まず『月光仮面』です。でも私が観ていたのはたぶん再放送です。漫画では読んでいたので楽しみでしようがありませんでした。『月光仮面』はテレビが先で後から漫画化されています。月刊誌『少年クラブ』それと懐かし貸本屋で今でいう単行本を借りていました。
『月光仮面』はシリーズが五つありました。『どくろ仮面』『バラダイ王国の秘宝』いわゆる「サタンの爪」『マンモスコング』『幽霊党の逆襲』『その復讐に手を出すな』です。
原作は川内康範、作画は桑田次郎、主演は大瀬康一です。谷幹一なども出ていたと思います。映画も6本上映されています。映画のほうは父に連れていってもらった記憶があります。祝十朗(いわい じゅうろう)探偵が月光仮面に変身して敵と戦うという物語。手に汗握って観ていた記憶があります。大人気でしたね。風呂敷で仮面を作って月光仮面の真似をして遊びました。カルタもありました。メンコも随分集めました。探偵事務所の五郎八とカボ子ちゃんがよかった。主題歌は有名な「月光仮面はだれでしょう」です。この歌を知らない人はいないでしょう、というくらいにヒットしました。後にモップスがカバーしてヒットしました。
数年前、CS 放送で全作品を放映したことがあって、数ヶ月かけてすべて録画しました。アホです。
『七色仮面』
これも多分再放送だと思います。まだ家にテレビがない頃で親戚の家に行ったときに見せてもらっていたような記憶があります。その後、家にテレビが入って観るようになりました。これもシリーズがあって、『コブラ仮面』『キングローズ』『レッドジャガー』『スリー・エース』その後『新・七色仮面』となって新しいシリーズが始まります。主演は波島進(特別機動捜査隊で主役)、途中からは千葉真一に替わったと思います。蘭光太郎(らん こうたろう)探偵が色々な人物に変装して、最後は七色仮面になり悪役と対決するというストーリーです。このドラマの原作も川内康範です。彼は本当に凄いです。作詞家でもあり数多くのヒット曲もあります。また脚本家でもあり、監督でもあり、作家でもありと、まさにスーパースターです。後年、森進一の「おふくろさん」で物議を醸しました。主人公が変装して登場すると、これは蘭光太郎じゃないか、などとみんなで騒いだ憶えがあります。また主題歌の「てんでんどろりこやっつけろ」という歌詞が面白かったです。面白いのは『月光仮面』も『七色仮面』も主人公はまだ20代だと思いますが、主題歌も劇中でも呼称は「おじさん」です。時代ですね。
漫画『七色仮面』は月刊誌『ぼくら』でした。
『まぼろし探偵』
『まぼろし探偵』は『月光仮面』や『エイトマン』の作画の桑田次郎の作品です。漫画は月刊誌『少年画報』の連載でした。これもおそらく再放送を観ていたと思います。
新聞記者の富士進(すすむくん)が事件が起きると探偵になって事件を解決していくという話。「赤い帽子に、黒マスク、黄色いマフラーをなびかせて」という主題歌が大流行でした。漫画では空飛ぶオートバイもテレビでは空飛ぶ車になっていました。
番組の最後のCMで、まぼろし探偵が当時の提供会社のエースコックのインスタントラーメンを食べるシーンがあって、どんぶりにラーメンを入れて3分間まってすぐ食べられるというので、親にねだって買ってもらって食べた思い出があります。それからインスタント・ラーメンが流行り始めたのじゃないでしょうか。
後から名前を知ったのですが、ここには吉永小百合、藤田弓子が子役で出ていました。
『少年ジェット』
『少年ジェット』は月刊誌『ぼくら』で連載されていた、武内つなよし作の漫画です。
少年 北村健(きたむらたけし)が愛犬シェパードのシェーンとともに悪役に立ち向かうドラマです。これも多分再放送で観ていたと思います。『少年ジェット』もシリーズがたくさんあって、私がよく憶えているのが「紅さそり」「ジェームス」「ブラック・デビル」などです。これらの役は実はみんな同一の役者です。高田宗彦という俳優です。この人が実にうまいのです。「紅さそり」なんてすごく怖かったのを憶えています。紅さそりこと荷蛭妖造(にひる ようぞう)という名前からして不気味でした。少年ジェットといえば「ウー、ヤ―、ター」のミラクルボイスですが、これをジェットに教えたのが荷蛭妖造なのです。あと、ブラック・デビルの強かったこと。あの雷を呼ぶステッキにはあこがれました。ああいう棒があったらなあ、なんて。笑っちゃいます。
これも後で名前を知りましたが、和泉雅子が子役で出演していました。
『ナショナル・キッド』
映像が無いのが残念です。これは昔の日本教育テレビ(NETテレビ:現・テレビ朝日)で放映されたのですが、このナショナルというのは当時の松下電器、今のパナソニックのことです。凄いですよね、社名を番組名にしてしまうんですから。番組の冒頭でナショナルキッドがナショナルの広告塔の周りを飛ぶという、今では考えられない凄い場面から始まります。この番組は、松下電器が子供たちに科学に興味を持ってもらおうというコンセプトで始まったらしいです。どうりで小学校低学年では話の内容が難しかったような記憶があります。「インカ金星人」というのはおぼろげに憶えていますが、あとは抜けています。夢中で観ていたことは確かなのですが。多分近所の家です。
以上、5本挙げましたが、書いているうちにあれも、これもとなってきました。と、いっても全部書くわけにもいきませんので、思い出したものを列挙してみます。
『海底人8823』8823でハヤブサ。ハチハチニイサン海底人、という主題歌が印象的。
『遊星王子』 主演 宇津井健 ザ・ガードマンで有名。
『怪傑ハリマオ』主題歌 三橋美智也 いい歌です。
『ふしぎな少年』主演 太田博之 「時間よ、止まれ!」です。
『天下の暴れん坊 猿飛佐助』主演 沢村精四郎 これは凄かった。忍術で画面が回ったり、人が5人に別れたり、驚きの連続。
『紅孔雀』主演 これも沢村精四郎。
『天馬天平』少年画報 確かフジテレビ
『笛吹童子』主演 北大路欣也 「ひゃり~こ、ひゃらり~こ、ひゃり~こ、ひゃらり~ら、誰が吹くのか、魔法の笛を」だったと。
『少年ケニヤ』主演 山川ワタル とってつけたような名前で評判に。
『忍者部隊月光』主演 水木襄
『風雲児時宗』主演 松本錦四郎
『チャンピオン太』プロレスドラマ 力道山も出演
海外のドラマに目を向けると、これまたいっぱいありました。
『名犬ラッシー』コリー犬が利口でかわいい。従姉がわざわざ迎えに来てくれて、親戚の家でみせてもらっていた記憶があります。
『名犬ロンドン物語』こちらはシェパード。放浪犬。主題歌がいい。夢中で観ていました。切なくなるようなドラマでした。
『ララミー牧場』西部劇 ロバート・フラーの早打ちが評判に。再放送でしょう。
『ローハイド』西部劇 フランキー・レインの「ローレン、ローレン、ローレン」が印象的。クリント・イーストウッドも出演。当然再放送。
『ローンレ・ンジャー』ウィリアム・テルのテーマ曲
『ちびっ子ギャング』『ちびっこ大将』アルファルファとスパンキー。面白かった。
『三ばか大将』とにかく可笑しかった。
『スーパーマン』初代スーパーマン、夢中で観ました。主役は自殺しました。
『ベン・ケーシー』医者のドラマ。ケーシー高峰はここから取ったと思います。カッコよかった。
『ザ・ルーシー・ショー』ルシル・ボール主演。ムーニーさんとの駆け引きが面白い。とにかく笑えました。
『ヒッチコック劇場』怖いものが多かったような。
いやー、いっぱいあります。頭に映像は浮かぶのですがタイトルが出て来ないものが、かなりありました。ボチボチ思い出しましょう。もちろん、これらを常時観ていたわけでもなく、たまにしか観ていないものも含まれています。子供ですからストーリーよりもカッコとかセリフとかが面白ければそれで満足していたのではないでしょうか。『ヒッチコック劇場』などは中学生になっていたかもしれません。小学生限定で取り上げてきたので、ちょっとずれたかもしれません。
いろいろなことを忘れないうちに書き留めておこうと思ってブログを始めましたので、書きながら少しづつ思い出せて、結構楽しい作業でした。随分長くなってしまいました。4000字目前でした。
次の機会には、テレビアニメの特集をやってみたいと思っています。
それでは今日はこの辺で。