実は私の母が三橋美智也の大ファンで、物心ついたころから彼の歌は散々聴かされて育ちました。そういう訳で、彼のヒット曲は大体知っているのです。
その中でも『古城』と『石狩川エレジー』、そしてこの『新選組の歌』は特によく憶えています。
三橋美智也には『新選組』に関する曲がもう1曲あります。それが『あゝ新撰組』です。1955年発表です。字も違っています。こちらの新選組は大ヒットだったようです。これも名曲です。
一方、『新選組の歌』の方は、1961年のテレビドラマ『新選組始末記』の主題歌でした。1961年ということは私がこのドラマを観ていたのか、いなかったのか微妙なとことですが、なぜかこの歌はよく憶えているのです。
この曲を聴きながらありし日の母を思い出しています。
今日は特別この2曲を比べます。どちらも名曲です。歌詞がいいですね。
新選組の歌
作詞:牧房雄
作曲:船越隆司
葵の花に吹く時代の嵐
乱れてさわぐ京の空
「誠」の旗に集いつつ
誓う剣は雲を切る
茨を踏み越えて
大儀の二文字に
憂いて進む道一つ
今宵も加茂の水荒れて
夢は破れる小夜千鳥
砲筒に草は燃え三百年の
武運は空し鳥羽伏見
夜明けを前に散り惑う
壬生の強者何処へ行く
あゝ新撰組
作詞:横井弘
作曲:中野忠晴
加茂の河原に 千鳥が騒ぐ
またも血の雨 涙雨
武士という名に 生命(いのち)をかけて
新撰組は きょうも行く
恋も情けも 矢弾(やだま)に捨てて
軍(いくさ)重ねる 烏羽伏見
ともに白刃を 淋しくかざし
新撰組は 月に泣く
菊のかおりに 葵が枯れる
枯れて散る散る 風の中
変わる時勢に 背中を向けて
新撰組よ どこへ行く
まずは『新選組の歌』
次に『あゝ新撰組』です。
『新選組の歌』の聴き比べです。
角川博が歌っています。
続いて『あゝ新撰組』の聴き比べ。
氷川きよしです。
それでは今日はこの辺で。