Flying Skynyrdのブログ

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ブリットポップの救世主 『ステレオフォニックス(Stereophonics)』

今日は、ブリットポップも終焉を迎えつつあった1996年頃に、大型新人として期待され登場し、期待どうりの国民的バンドに成長した『ステレオフォニックス』について書いてみたいと思います。

メンバーは

ケリー・ジョーンズ(Kelly Jones,vo,g)

リチャード・ジョーンズ(Richard Jones,b)

スチュアート・ケーブル(Stuart Cable,ds)

の3ピースバンドです。

3人はイギリス・ウェールズの田舎町の幼馴染でケリーとリチャードが6歳でスチュアートが10歳の時にバンドを組んだといいますから驚きです。それから地元で地味に活動し、1996年にV2レコードの契約話が持ち込まれ、契約しました。そして3枚のシングルを発表し、1997年にファーストアルバムWord Gets Around』をリリースします。

 

このアルバムは初登場でチャート6位に入り、100万枚の大ヒットとなりました。イギリスでは、ブリットポップの終息を迎えつつあり、それを跳ね返す期待の大型新人として大いに期待されました。シングルヒットした「Traffic」は比較的静かめな曲ですが、全体的にはザラザラしたケリー・ジョーンズの声とマッチしたロックになっています。

 

次に。1999年にセカンドアルバムPerformance and Cocktails』をリリースします。

 

こちらはファーストの評判もあって、初登場で堂々の1位に輝きます。ファーストの王道ロックをさらに推し進めたようなアルバムになっています。ミドルテンポとアップテンポが交互に現れ、そこにバラードを挟み、ケリーのハスキーボイスが絡み合って、素晴らしい出来に仕上がっています。

 

約3年後の2002年、3枚目のアルバムJust Enough Education to Perform(J.E.E.P)』をリリースします。

 

前2作ともそうでしたが、今作はよりアメリカン・ロックの影響を強く感じます。サウンドが重くなり、テンポもスローからミディアムの曲が多くなっています。ケリー・ジョーンズの卓越したソングライティングとハスキーヴォーカルが際立ちます。シングルヒットした「Mr.Writer」はスローテンポで重く引きずるようなケリーのヴォーカルが冴えます。

このアルバムも前作に引き続き全英1位を記録します。

 

続く2003年に4枚目のアルバムYou Gotta Go There to Come Back』をリリースします。

このアルバムは前作以上にアメリカナイズされ骨太感も高くなりました。シングルヒットした「Maybe Tomorrow」は名曲です。このアルバムも全英1位を記録します。

この後、ドラムのスチュアート・ケーブルが脱退します。真相は解雇のようです。しばらく元ブラック・クロウズのスティーヴ・ゴーマンが代役を務めますが、2004年に正式にハヴィエ・ウェイラー(Javier Weyler)が加入します。

 

2005年、5枚目のアルバムLanguage. Sex. Violence. Other?』を発表します。

 

このアルバムは、これまでよりハードに、ファンキーに、リズミカルになりました。そしてケリーのヴォーカルも攻撃的になっています。彼らの新しい1面が見られます。5曲目の「Dakota」はシングル初登場1位を記録します。いかにもシングルヒットしそうな軽やかでポップな曲です。また、アルバムも全英1位となってこれで4枚連続の1位を記録します。もはやイギリスを代表するバンドにのし上がりました。

Pull the Pin

Pull the Pin

  • アーティスト:Stereophonics
  • ユニバーサル ミュージック
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そして2007年に6枚目のアルバムPull The Pin』をリリースします。

 

 今作はデビュー10周年の記念アルバムです。10年でだいぶ洗練されたような気がします。デビュー当初にあったガレージ風のざらつきはなくなり、都会的な音になってきました。バラードは相変わらず美しいのですが、明らかに初期の頃とは違っています。当然でしょうが。ちなみにタイトルの「Pull The Pin」というのは手りゅう弾のピンを抜くという意味から転じて、「よし、やってやるか」といいうような意味合いだそうです。なるほど気合が入っています。このアルバムも全英1位を獲得し、これで5枚連続1位となりました。

 

続く2009年には7枚目のアルバムkeep Calm and Carry On』をリリースします。

Keep Calm & Carry on

Keep Calm & Carry on

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 このアルバムからギターにアダム・ジンダーニ(Adam Zindani)が加入し4人編成になります。このアルバムは全英11位と1位はとれず記録は途切れましたが、ゴールドディスクを獲得し、相変わらずの人気を示しました。アルバムはポップ色が強く非常に聴きやすくなっています。

 

このあとバンドはレーベルを移り、2013年までアルバムの発表はありませんでした。

新しいレーベル(オアシスのギャラガー兄弟のマネジメント/レーベル)から2013年と2015年にそれぞれアルバムを発表しましたが、残念ながら未購入です。

Graffiti on the Train

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Keep the Village Alive

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それぞれ全英3位、1位を記録して相変わらず元気いっぱいのようです。

さらに今年、10枚目のアルバムを発表予定という情報が入っています。

 

 

ブリットポップのバンドが次々と姿を消していく中、このように頑張っているバンドを見ると嬉しくなります。機会があったら未購入アルバム、手に入れないと。


Stereophonics - Maybe Tomorrow - Live @ Rock en Seine

 

それでは今日はこの辺で。