これまであまり取り上げて来なかった人たちのアルバムの中で、特に私が気に入っているアルバムについて書いていきたいと思います。
今日は『アル・スチュワート』の「Orange」です。
アル・スチュワートは1945年生まれで、スコットランド出身のシンガーソングライター、フォークロックのミュージシャンです。
このアルバムは1972年発表で、彼の4枚目のアルバムです。それまでの3枚は、どちらかというと弾き語りっぽくフォーク色が強いものでした。
この「オレンジ」になるとプリンズリー・シュワルツやリック・ウェイクマン、ティム・レンウィックの参加でロック色がやや強まっています。
Side-A
1 You Don't Even Know Me
2 Amsterdam
3 Songs Out Of Clay
4 The News From Spain
Side-B
1 I Don't Believe You
2 Once An Orange, Always An Orange
3 I'm Falling
4 Night Of The 4th Of May
A-1 アルが彼女をジミヘンのコンサートに連れて行った時のことが語られています。 明るく軽快な曲です。
A-2 ややアップテンポですが、アルがやさしく歌い上げています。
A-3 スパニッシュギターをフィーチャーしたマイナーなナンバーです。このギターはティム・レンウィックです。
A-4 何といっても白眉はこの「The News From Spain」でしょう。リック・ウェイクマンのピアノとスパニッシュギターで哀愁漂う名曲中の名曲といっても過言ではありません。こちらのギターはティム・ウォーカーです。それにしてもなんていい曲を書くのでしょうか。思い出深い曲です。日本語タイトルは「スペインからの便り」です。
B-1 ボブ・ディランのカバー。ディランの引きがたたりと違って、軽やかです。
B-2 インストルメンタルです。クラシックを聴いているようです。アルのギターはなかなか凄いです。
B-3 哀愁漂う名曲です。このメロディー、一度頭に入るとなかなか抜けません。それだけ印象的な曲です。
B-4 力強いロックナンバー。新境地でしょうか。その後のアルバムに繋がります。
その後、アルは 『Modern Times』『Year Of Thre Cat』『Time Passenger』などの傑作を生みだし不動の人気を獲得します。現在も活動中です。
Al Stewart / The News from Spain
これからも「この1枚」シリーズ続けたいと思います。
それでは今日はこの辺で。