『ケブ・モ(Keb' Mo' )』のアルバムを始めて、それも2枚同時に入手しました。
ケブ・モはアメリカのブルース・ミュージシャンです。ジャファーソン・エアプレインやホット・ツナで活躍した黒人のバイオリニスト、パパ・ジョン・クリーチと知り合ったことから音楽界へと入り込んだらしいです。本名はケヴィン・ルーズベルト・ムーア(Kevin Roosevelt Moore)です。
デビューは1994年のファーストアルバムです。
まずはセカンドアルバム『Just Like You』、1996年のリリースです。
01.That's Not Love
02.Perpetual Blues Machine
03.More Than One Way Home
04.I'm on Your Side
05.Just like You
06.You Can Love Yourself
07.Dangerous Mood
08.The Action
09.Hand It Over
10.Standin' at the Station
11.Momma, Where's My Daddy?
12.Last Fair Deal Gone Down
13.Lullaby Baby Blues
パーソナルは
Keb' Mo', guitar,vocal,harmonica
James "Hutch" Hutchinson, bass
Tommy Eyr, guitar
Ricky Fataar, drums
John Porter, dobro
Laval Belle, drums
など、他にもホーンセクションも加わっています。
プロデュースはJohn Porterです。
12はロバート・ジョンソンの曲。他はすべてオリジナルです。
レコーディングには意外にもジャクソン・ブラウンやボニー・レイットもヴォーカルで参加しています。James "Hutch" HutchinsonやRicky Fataarのリズムセクション陣はボニー・レイットのメンバーにも参加している関係から、ボニー・レイットも参加したのでしょう。
このアルバムは彼の2枚目のアルバムです。基本はアコースティック中心のカントリーブルースですが、ポップなアレンジが施されていて随分聴きやすくなっています。それでも07などは本格ブルースで聴かせます。グラミー賞で最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム賞を獲得しました。
もう1枚はサードアルバム『Slow Down』です。
01.Muddy Water
02.I Was Wrong
03.Everything I Need
04.Henry
05.Soon As I Get Paid
06.A Better Man
07.I Don't Know
08.A Letter to Tracy
09.Slow Down
10.Rainmaker
11.Love In Vain
12.God Trying to Get Your Attention
13.I'm Telling You Now
パーソナルは
Keb' Mo', guitar,vocal,harmonica
Laval Belle, drums
Reggie McBride, bass
Joellen Friedkin, keybord,acordion
Munyungo Jackson, percussion
Colin Linden, guitar,mandolin
John Lewis Parker, keybord
John Barnes, keybord
その他ホーンセクションが加わります。
プロデュースはKeb' Mo' とJohn Lewis Parker
11はやはりロバート・ジョンソンの曲。他はオリジナルです。よほどロバート・ジョンソンへの憧れが強いのでしょう。
これも前作に引き続き、非常に聴きやすいアルバムです。人柄がにじみ出るような優しさがあります。ソウルバラードのような曲もあって、ロバート・クレイにも通じるソウルブルース的なアルバムになっています。
このアルバムもグラミー賞で最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム賞を獲得しました。
ケブ・モはこれまでに13枚のアルバムを発表しています。最近作は昨年ですからまだ現役バリバリです。まだ66歳ですからブルース界では中堅でしょうか。
それにしてもケブ・モを聴いているとブルースの新しい方向性を感じます。昔のばりばりのシカゴ・ブルースもいいですが、ケブ・モやもっと若手のブルースマンも頑張っていますので、ブルースの将来もまだまだ捨てたもんじゃありません。
それでは今日はこの辺で。