エドガイ、ハンマーフォールに僅かに遅れて、フィンランドからデビューするソナタ・アークティカ(Sonata Arctica)は彼らに続く、パワー・メロディック・スピード・メタルバンドです。
1995年に結成されます。結成メンバーはトミー・ポルティモ(Tommi Portimo,ds)、ヤニ・リーマタイネン(Jani Liimatainen,g)、マルコ・パーシコスキ(Marko Paasikoski,g,b)、トニー・カッコ(Tony Kakko,vo,key)、ヤンネ・キヴィラフィティ(Janne Heikki Ensio Kivilahti,b)でした。
マルコはバンドがソナタ・アークティカを名乗る前に脱退してしまいす。
そして1999年にファーストアルバム『Ecliptica』で衝撃デビューを飾ります。
フィンランドの先輩格『ストラトヴァリウス』の再来だと騒がれます。それほど衝撃的なアルバムでした。メロディー、スピード申し分なしの傑作でしょう。メロディが日本人の琴線に触れるのでしょう。20歳そこそこのメンバーがこれだけのものを作るとは恐れ入りました、というところでしょうか。
アルバムチャートは母国よりも日本でのほうが順位が上でした。
ここでベースのヤンネが脱退します。代わりにかつてのギタリスト、マルコがベーシストとして復帰します。さらにミッコ・ハルキン(Mikko Härkin,key)が加入します。
そして2001年にセカンドアルバム『Silence』をリリースします。
前作同様北欧独特の叙情的ヘヴィメタル全開で素晴らしい。
この後ミッコが脱退します。代わりにヘンリク・クリンゲンベリ(Henrik Klingenberg,key)が加入します。
母国アルバムチャート3位を記録します。
そして2003年にサードアルバム『Winterheart's Guild』をリリースします。
ここにはゲストとして尊敬するストラトヴァリウスのイェンス・ヨハンソン(Jens Johansson,key)が参加しています。
ここから「ヴィクトリアズ・シークレット」がフィンランドで1位、さらに「ブロークン」は3位を記録しました。アルバムチャートも3位を記録しました。
そして2004年に4枚目のアルバムとして『Reckoning Night'』がリリースされます。
01.Misplaced
02.Blinded No More
03.Ain't Your Fairytale
04.Reckoning Day, Reckoning Night
05.Don't Say A Word
06.The Boy Who Wanted to Be a Real Puppet
07.My Selene
08.Wildfire
09.White Pearl, Black Oceans...
10.Shamandalie
11.Wrecking the Sphere ※
※日本盤ボーナストラック
セルフプロデュースです。
母国アルバムチャート2位を記録しましたが、賛否の別れるアルバムとなりました。
シンフォニックなネオ・クラシカルな曲調が増え、それまでの正統派ヘヴィメタ一辺倒ではなくなりました。このあたりにそれまでのファンからは不満があったようです。
私個人も聴いた当初は、あれっ、という感じでしたが、聴き込んでいくうちにこれもありだな、と思うようになりました。というのもこの後ラプソディやラビリンスなどシンフォニック系のパワーメタルが続々登場して、それらを聴いているうちに違和感が無くなったようです。『この1枚』に選んだ理由は、このアルバムがソナタ・アークティカの分岐点になったアルバムだからです。
この後、間隔が空いて2007年に5作目『Unia』をリリースします。
この作品は前作のシンフォニック、プログレ路線をさらに進めた感じです。これまた賛否両論のアルバムになりました。
ここまで来ると、やっぱり以前のトラディショナルなヘヴィメタに戻ってくれ、という感じになりました。
ということで、その後のソナタ・アークティカのアルバムは聴いていませんが、これまでに4枚のアルバムをリリースしているようです。
どんな音を出しているのか聴いてみたい気がします。最初の4枚は今でも愛聴盤です。
Sonata Arctica-Misplaced Lyrics
Sonata Arctica - Reckoning Day, Reckoning Night
Sonata Arctica - Blinded No More
それでは今日はこの辺で。