しつこいくらいの『シェルブールの雨傘』です。今日はオランダのジャズ・ヴォーカリスト、リタ・ライス(Rita Reys)のミシェル・ルグラン・トリビュート・アルバムです。
リタ・ライスは1924年生まれで、1943年頃から活躍しており、ファーストアルバムが1957年ということですから、これまた私など知る由もありません。
父親はヴァイオリン奏者、母親はダンサーですから音楽一家で育ちました。18歳でジャズドラマー、ヴェッセル・イルケンに出会いジャズに目覚めました。オランダ初のジャズヴォーカリストという称号を与えられました。オランダの女性ジャズ・ヴォカリストは他にもアン・バートンが有名です。
リタはヴェッセル・イルケンと結婚し、セクステットを組みました。そして各地で演奏しました。スウェーデンで演奏中にエラ・フィッツジェラルドやディジー・ガレスピー、オスカー・ピーターソン、レスター・ヤングらと出会いました。
その後アメリカに渡った彼女達をバックアップしたのはアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズでした。他にもチコ・ハミルトンやクラーク・テリーなどとも競演しました。
そんな彼女が1972年にリリースしたのが『Rita Reys Sings Michel Legrand』でした。
01.Once Upon A Summertime
02.Ask Yourself Why
03.What Are You Doing The Rest Of Your Life
04.I Will Wait For You (Les Parapluies De Cherbourg)
05.The Hands Of Time (Brian's Song)
06.Where Is The Love?
07.The Summer Knows
08.Watch What Happens
09.The Years Of My Youth
10.The Windmills Of Your Mind
11.Pieces Of Dreams
ピアノでルイス・ヴァン・ダイク(Louis van Dijk)が参加しています。
プロデュースはラッド・ジェイコブス(Ruud Jacobs)です。
01はルグランの曲の中でも有名な曲です。物悲しいメロディーをリタの澄み切ったヴォーカルが優しいです。
02は映画『太陽が知っている』のメインテーマ。アラン・ドロンとロミー・シュナイダー主演でした。歌詞付きの歌は珍しい。
03は映画『ハッピーエンド/幸せの彼方に』の主題歌です。観ていません。
04が『シェルブールの雨傘』です。スローテンポですが、ほぼ原曲通りです。映画が蘇ります。
05は1971年のアメリカのテレビ映画の主題歌です。
06は『シェルブールの雨傘』からの挿入歌です。
07は映画『おもいでの夏』のメインテーマ。おなじみの曲です。
08もおなじみの『シェルブールの雨傘』からの挿入歌です。
10は映画『華麗なる賭け』から「風のささやき」です。これもいい曲です。リタ・ライスの歌は癖が無く聴きやすいです。
11は1970年のアメリカ映画『美しき愛のかけら』の主題歌です。観ていません。
リタ・ライスは2013年に88歳で亡くなりました。
Reys Reys & Michel Legrand - I Will Wait For You - part 1
Rita Reys / The Windmills Of Your Mind
Rita Reys & Michel Legrand - The Summer Knows (Summer of '42) - part 3
Rita Reys/ Onece Upon A Summertime
それでは今日はこの辺で。