Flying Skynyrdのブログ

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高倉 健『唐獅子牡丹』の歌詞は

映画『網走番外地』と並んで、高倉 健さんの人気シリーズ『昭和残侠伝』の主題歌『唐獅子牡丹』についてです。

 

『昭和残侠伝』は『網走番外地』と同じ、1965年にスタートしました。まさに任侠映画の王道を行くシリーズでした。監督は佐伯清です。

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この映画の主題歌も健さんが歌いました。そして主題歌は『唐獅子牡丹』としてレコード化もされました。その歌詞がこれです。

 

唐獅子牡丹

作詞:水城一浪、矢野亮

作曲:水城一浪

  

義理と人情を 秤(はかり)にかけりゃ

義理が重たい 男の世界

幼なじみの 観音様にゃ

俺の心は お見通し

背中(せな)で 吠えてる

唐獅子牡丹(からじしぼたん)

 

親の意見を 承知ですねて

曲がりくねった 六区の風よ

つもり重ねた 不孝のかずを

なんと詫びよか おふくろに

背中で泣いてる 唐獅子牡丹

 

おぼろ月でも 隅田の水に

昔ながらの 濁らぬ光

やがて夜明けの 来るそれまでは

意地でささえる 夢一つ

背中で呼んでる 唐獅子牡丹

 

おなじみの「義理と人情を秤にかけりゃ、義理が重たい男の世界」です。


高倉健「唐獅子牡丹」

 

ところが映画では、この歌詞とは全く違う歌詞がいっぱい出て来ます。いったいどうなっているのだろうというのが当時の疑問でした。

 

その後調べると、次のような歌詞があることが分かりました。

 

エンコ生まれの 浅草育ち

やくざ風情と 言われていても

ドスが怖くて 渡世はできぬ

ショバが命の 男伊達

背中(せな)で吠えてる 唐獅子牡丹

 

白を黒だと 言わせることも

しょせん畳じゃ 死ねないことも

百も承知の やくざな稼業

何で今さら 悔いはない

ろくでなしよと 夜風が笑う

 

親にもらった 大事な肌を

入墨(すみ)で汚して 白刃の下で

積もり重ねた 不幸の数を

何と詫びよか おふくろに

背中(せな)で泣いてる 唐獅子牡丹

 

流れ流れの 旅寝の空で

義理にからんだ 白刃の喧嘩(でいり)

馬鹿な奴だと 笑ってみても

胸に刻んだ 面影が

忘れられよか 唐獅子牡丹

 

しかし、映画ではもっとほかの歌詞もあったような気がします。さすがに書き留められないので未だに謎です。

 

学生運動たけなわの頃、全共闘の学生たちは東映の映画館でヤクザ映画に心酔していたのでしょう。健さん、カッコいい!

 

それでは今日はこの辺で。