今日の「聴き比べ」はザ・ワイルドワンズの大ヒット曲、『想い出の渚』です。
またしてもGSソングで恐縮です。
ワイルドワンズはグループサウンズ・ブームのさきがけでした。メンバーは加瀬邦彦、鳥塚茂樹、植田芳暁、島英二の4人で、後にチャッピーこと渡辺茂樹が加入します。このチャッピーが加入してから女性ファンから「キャー、キャー」騒がれるようになりました。それまでは比較的男子に人気があったように思います。
タイガースやテンプターズと違って爽やかさが売り物のグループでした。早稲田、立教、慶応などの大学出身者がいてカレッジ・ポップスのようなグループでした。紅白歌合戦にも出場が認められた、グループサウンズでは数少ないグループでした。その他ではレコード大賞を受賞したブルー・コメッツくらいでした。
この『想い出の渚』は彼らのデビュー曲です。この時は4人のメンバーでした。作詞が鳥塚茂樹で作曲は加瀬邦彦でした。実に爽やかな曲でした。夏の定番です。
ワイルドワンズはこの後『青空のある限り』『愛するアニタ』、チャッピーが加入してからの『バラの恋人』などがヒットしました。
想い出の渚
島塚繁樹:作詞
加瀬邦彦:作曲
君を見つけた この渚に
ひとりたたずみ 想い出す
小麦色した 可愛いほほ
忘れはしない いつまでも
水面(みなも)走る 白い船
長い黒髪 風になびかせ
波に向かって 叫んで見ても
もう帰らない あの夏の日
長いまつげの 大きな瞳が
僕を見つめて うるんでた
このまま二人で 空の果てまで
飛んで行きたい 夜だった
波に向かって 叫んで見ても
もう帰らない あの夏の日
あの夏の日
あの夏の日
♪視聴No.5 ザ・ワイルド・ワンズ The Wild Ones/想い出の渚 Omoide No Nagisa (1966年)
この曲を1976年にキャンディーズがカバーしました。ライブです。
1978年にはザ・ハンダースが『ハンダースの想いでの渚』としてカバーしました。ハンダースは清水アキラ、桜金蔵、あご勇らのお笑いグループです。
そしてここでもMI-KEがカバーしています。鳥塚茂樹も参加しています。
懐かしいの一言です。
それでは今日はこの辺で。