今朝の新聞でオリヴィア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John)が亡くなったことを知りました。73歳でした。
我がブログにも何度か登場していただきました。あの『オリビアを聴きながら』のオリビアです。
オリビアはイギリス生まれのオーストラリア育ちの歌手でした。1971年にボブ・ディランの『イフ・ノット・フォーユー』でデビューし、その後数々のヒット曲を残しました。当初はカントリー・シンガーとしての売り出しでしたが、その後はソフト・ロック、AORの歌手として名を馳せました。
中でも『そよ風の誘惑(Have You Never Been Mellow)』は大ヒット曲となり、毎日のようにラジオから流れていました。映画ではジョン・トラボルタとの競演などもありました。グラミー賞も何度か受賞しており、日本の旭日小綬章も受章しています。
人生の後半は癌と鬱病の闘病生活でした。あの澄み切った歌声が忘れられません。
改めてオリビア・ニュートン・ジョンのご冥福をお祈りいたします。合掌。
さて、今日の「この人の、この1枚」はルース・ブラウン(Ruth Brown)の『Rock & Roll』です。
ルース・ブラウン、言うまでもなく「R&Bの女王」です。
1928年、バージニア州ポーツマスの生まれです。幼少時は父親の指導で地元の聖歌隊で歌っていましたが、やがて父親に反抗してナイトクラブなどで歌い始めました。ビリー・ホリデイやサラ・ヴォーンに影響されたのです。
10代でトランぺッターのジミー・ブラウンと結婚、ポーツマスを出ました。やがてキャブ・キャロウェイのバンドに誘われ歌い出しました。そしてアトランティック・レコードの創始者を紹介され契約に至りました。
1949年、「So Long」でデビューします。これがヒットしました。続いてリリースした「Teardrops from My Eyes」が大ヒット。ビルボードR&Bで11週連続1位となりました。その後もヒットを連発し、アトランティック・レコードを代表する歌手になりました。
1960年代には表舞台から姿を消しました。主婦業に専念した模様です。復帰したのは1975年です。その後もグラミー賞も受賞し、「ロックの殿堂」入りも果たしました。2006年に亡くなりました。
このアルバムは1957年にリリースされたコンピレーション・アルバムです。日本では1978年に発売されました。
Rock & Roll
Side A
01.Lucky Lips
02.As Long As I'm Moving
03.Wild Wild Young Men
04.Daddy Daddy
05.Mambo Baby
06.Teardrops From My Eyes
07.Hello Little Boy
Side B
01.Mama He Treats Your Daughter Mean
02.5 -10 -15 Hours
03.It's Love Baby
04.Sentimental Journey
05.Old Man River
06.So Long
07.Oh What A Dream
1950年代の懐かしい響きが心地よく感じられます。
それでは今日はこの辺で。