昨日のアラン・ドロンに引き続き訃報記事を書くことになろうとは。
関西フォークの生みの親、高石友也さんが亡くなりました。８２歳でした。膵臓癌だったそうです。
１９６８年の『受験性ブルース』でフォーク・クルセダーズと共に、当時のカレッジ・フォークとは対照的に反体制的な歌で一気に関西フォーク・アングラフォークを作り上げました。そして五つの赤い風船や中川五郎、岡林信康、高田渡、加川良、遠藤賢司など続々と後に続き一大ムーブメントが起こりました。その後の日本のフォーク・ブーム、ニューミュージック・ブームの先駆けとなった人でした。
当時、中学生で高校受験を控えていた私は『受験生ブルース』を聴いて感心し、高石さんが立教大学の８年生だと聞いて大笑いしたものです。その他『想い出の赤いヤッケ』『北の国へ』『坊や大きくならないで』『死んだ男の残したものは』などなど、さらにボブ・ディランやピート・シーガーなど当時のアメリカのフォークソングのカバーも自らの訳詞で取り上げていました。
その後は自らのグループ『ナターシャセブン』を結成し主にカントリーソングに傾倒し、今年まで活動を続けていました。
ホノルルマラソンには４７回完走したといいますからこれも驚きです。とにかく何につけても前向きで積極的な方でした。一つの時代が終わったような気がします。
私のブログにもたくさん登場していただきました。その一部を掲載しましょう。
高石友也さんのご冥福をお祈りいたします。
それでは今日はこの辺で。
