Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

トレーニング・ジム 復活

「トレーニング ジム イラスト」の画像検索結果

約1年ぶりにトレーニングジムに行ってきました。

昨年の今頃はジムに行っても腰痛と下半身のだるさでトレーニングどころではありませんでした。

そういう事もあって手術を決断した次第ですが、手術後半年が経過しても、下半身の筋力は戻っていません。

約1年間、運動らしきものは全くしていなかったので筋力低下は当然なのですが、そろそろ筋力アップトレーニングを開始したほうがいいのではないかなという判断で、トレーニング・ジムを再開することにしました。

1年前までは毎日約1万歩、土日はジョギング10キロ、週2回はトレーニングジムに通っていました。

今は走ることはおろか、ウォーキングもままなりません。トレーニング・ジムまで駅から15分の距離を歩くのもしんどいくらいです。帰りには帰ってこれるか不安でした。

 

ゆっくり歩いて何とかジムまでたどり着きました。

ストレッチから始めて、軽い筋トレ、バイク漕ぎまでどうにか終えました。特にふくらはぎとハムストリングを鍛える筋トレを重点的にやってみました。

最後にやる予定ではなかったのですが、ランニングマシーンでゆっくりとウォーキングを15分ぐらいやってみました。もちろん手すりにつかまりながらですが。5.5%の上り坂にしました。

 

1年間何もしないとここまで体力というか、筋力は落ちるのだということを身をもって実感しました。愕然としました。この落ちるスピードは加齢とともに早くなるのでしょう。とにかくすぐに息があがります。脈拍もかなりな勢いで上がります。これも徐々に回復することを祈りますが、ショックでした。

高齢になって足を骨折したりすると、寝たきりになるというのはよくわかる気がします。

医師の言う通り、神経がやられていたらこのままなのだろうかという不安がよぎります。

 

でも今日が初日ですから、今後に期待しましょう。

何とか家までたどり着きました。目出度し目出度し。

今後は、週2回のペースでトレーニング・ジムに通うかなと考えています。

明日筋肉痛で動けなくならないことを祈って。

 

それでは今日はこの辺で。

 

映画『フェリーニに恋して』を観る

今日のキネ旬シアターはフェリーニに恋してでした。

 

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監督:タロン・レクストン

主演:クセニア・ソロ、マリア・ベロメアリー・リン・ライスカブ

制作:アメリカ 2016年(2018年 日本公開)

 

フェデリコ・フェリーニ監督の映画に魅了された女性が、フェリーニに会いたくてイタリアまで旅するという話です。

 

母子家庭で育ったルーシーは現在20歳。母親の庇護のもと世間知らずのまま育ってきました。母親は娘を守ることに全精力を使ってきました。

その母親に末期癌が見つかりました。母親は何とか娘を自立させなければと思いますが、癌であることは打ち明けられません。母親が叔母と話をしているのを立ち聞きしてしまったルーシーは何とか独り立ちしようと仕事を探します。

しかしうまくいきません。面接の帰り、たまたま通りかかった劇場でフェリーニ映画祭が催されていて、吸い込まれるように入って、そこでフェリーニ映画と出会います。

映画『道(ジェルソミーナ)』が終わるころには感激のあまり、涙が溢れていました。帰りにはフェリーニのビデオを買い込んで、夜通し観るという熱中ぶりでした。

そしてイタリアのフェリーニ事務所にフェリーニに会いたいと電話をします。するとマリオという男の人が出て、「明日来なさい、フェリーニが待っている」と言われます。

ルーシーは母親や叔母に黙ってイタリアへと旅立ちます。そこからはまるでフェリーニの映画を観ているような、さまざまな出来事が待ち受けています。

ローマに行く予定が手違いでヴェローナに着いてしまいます。そこからまたマリオに電話しますが、「今フェリーニはいない。そこですこし時間つぶしをしろ」と言われます。そして出会った人たちに連れていかれたパーティーや舞踏会のシーンなどはまるで『甘い生活』です。

途中で画家の青年と出会い二人はまたたく間に恋に落ちます。しかしフェリーニに会いたい欲求は抑えきれず、またマリオに電話します。すると「次の電車で来なさい」と言われます。ルーシーは青年に別れを告げますが、青年はルーシーに求愛し結婚を申し込みます。しかしルーシーは出かけます。

が、駅に到着すると映画『道』に出てくる怪力男が通りかかり、列車に乗り込みます。ルーシーは思わず後をつけその列車に乗り込みますが、それはヴェニス行きでした。ヴェニスに到着して再びマリオに電話しますが「約束を守らない人間は、もう来なくていい」と言われてしまいます。

ヴェニスでは男に言い寄られ、変なパーティーに連れていかれ危ない目に遭いますが、たまたま逃げ込んだ家で電話を借り、怖さのあまりアメリカの実家に電話をします。そして母親の死を知らされます。ルーシーは悲しみに暮れながら眠ってしまいます。

ニーノ・ロータの墓で目を覚ますと老夫人がトランペットで『ジェルソミーナ』を吹いています。どうしてイタリアへ来たのかと訊ねられてフェリーニの話をすると、この老夫婦はかつて『サテリコン』に出演したことがあり、フェリーニは友人だからということで住所を書いたメモを渡されます。もう何が何だか分かりません。

ルーシーは再びマリオに電話して「これから行く」と言い切ってローマに向かいます。

そしてその住所を訪ねると、フェリーニらしき人物が現れます。そして様々な話をしてくれます。が、いつの間にか、そのフェリーニらしき人物が画家の青年に変わってしまいます。

そして数年後、フェリーニ監督の死がニュースになりました。ルーシーは母親のいない我が家に戻っています。そして再びフェリーニ映画祭でフェリーニの映画を鑑賞しました。左隣には画家の青年がいます。右隣には母欧亜の写真がありました。おしまい。

 

こうなるともはやファンタジーです。フェリーニ抜きだと、世間知らずのお嬢様が、知らない土地を旅することで成長していくというロードムービーのようなものです。

そこにフェリーニ映画へのオマージュを絡めたところがこの映画の注目された点だと思います。『道(ジェルソミーナ)』『81/2』『甘い生活』などのシーンを取り入れたり、再現したりでこの監督がフェリーニをこよなく愛していたということはよく理解できました。ただストーリーにちょっと無理があるような気がしました。少女の成長物語なのか、フェリーニへのオマージュ映画なのかどちらかに絞ったほうが良かったのではないでしょうか。

心に残った言葉「大切な存在は近くにあるもの。でも人は遠くに行かないとその存在に気がつかない。」

この女優クセニア・ソロはかわいいです。初め若かりし頃のオードリー・ヘップバーンを思い出しました。フェリーニの映画はしばらく見ていません。久しぶりに『道』を観たくなりました。

 


映画『フェリーニに恋して』予告編

 

それでは今日はこの辺で。

セシル・テイラー(Cecil Taylor)逝く & 『オール・エンズ(All Ends)』すっかり忘れてた

フリージャズ界の巨星セシル・テイラーが4月5日に亡くなっていたことが今朝の新聞で報道されました。89歳でした。

オーネット・コールマンアルバート・アイラ―、エリック・ドルフィージョン・コルトレーンなどと並んでフリージャズ界を牽引してきたセシル・テイラーがとうとう逝ってしまいました。

私も青春時代、いっぱしにジャズを聴き齧っていた頃があって、その頃、もっぱらもてはやされていたのがフリージャズでした。判ったようなふりをして聴いていた頃が懐かしく思い出されます。

セシル・テイラーの鍵盤をひっぱたくようなピアノが思い出されます。

冥福を祈ります。合掌

思い出のレコードです。

 

 

 

話は変わりまして、我が家のレコード・CD棚漁り、今日出てきたのは『オール・エンズ(All Ends)』です。

すっかり忘れていました。どういう経緯で購入したかは定かな記憶はありません。帯に書かれた文句から想像してもよくわかりません。「イン・フレイムスのビヨーンとイエスパーが渾身の力を注ぐ話題のプロジェクトが遂に始動」と言われても、イン・フレイムスは1枚買って止めたし、「北欧ゴシック・メタルの切り札」と言われてもゴシック・メタルも大好きというほどでもないし、決め手はスウェーデンから現れた双頭の美女=エマ&ティナ率いる」というところだったと思います。多分相当安かったのでしょう。

 

ということで改めて聴いてみました。

 

メンバーは

エマ・イエロッテ(vo)

ティナ・カールスドッター(vo)

フレデリック・ヨハンソン(g)

ピーター”テキサス”モーデクリント(g)

ジョセフ”ジョーイ”スカンサス(ds)

 

イン・フレイムスのビヨーン・イエロッテとイエスパー・ストロムブラードイン・フレイムスとは別プロジェクトでバンドを立ち上げようと動いていた時に、ビヨーンの妹エマがバンドをやりたいとのことで初めたのがきっかけでした。それと2人が目を付けたティナを誘いツインヴォーカルバンドが誕生しました。2003年のことです。このアルバムがデビューアルバムになりますが、2007年のリリースです。日本発売は2008年でした。

ソングライティングはイン・フレイムスの二人が担当しましたが、イン・フレイムスが売れて忙しくなったために直接かかわることも出来なくなってあくまでもサポートにまわりました。代わりに古くからの友人フレデリックを誘い、さらにピーターが加わりこのアルバムでのメンバーが揃いました。ジョーイはバンド当初からの参加でした。

イン・フレイムスは私にとってはデス・メタルのイメージが強く1枚買ったきりになっていて、このバンドの二人が関わっているのではデス系かなと思ったのでしたが、全然違いました。どちらかというとメロディック・ハードです。帯にゴス・メタルと書いてありますがそれほどのゴシックではありません。

女性ヴォーカルですとどうしてもゴシック系かななんて思ってしまいますが、そんなことはありませんでした。音はヘヴィーでツインヴォーカルも元気でいいんですが、難を言えばどの楽曲も似たり寄ったりで、1曲1曲はいいのですが全体にメリハリがありません。そこがちょっと惜しい。

女性ツインヴォーカルと言えば『ハート』のアン&ナンシーですが、彼女たちにも匹敵する歌唱力です。

この後、エマがグループを去ります。代わりに女性ヴォーカル、ヨンナ・セイロンが加入してセカンドアルバムA Road To Depression』をリリースしますが、当然ながら買っていません。忘れていたぐらいですから。 

またどこかで見かけたら買ってみようかな。

 


All Ends - Wasting Life


All Ends - Close my eyes


All Ends - Pretty Words

 

それでは今日はこの辺で。

映画『ベルリン・天使の詩』を観る

昨日のキネ旬シアターはベルリン・天使の詩でした。

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監督:ヴィム・ヴェンダース

主演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタンピーター・フォーク

制作:西ドイツ・フランス 1987年公開(日本公開1988年)白黒・パートカラー

 

実はこの映画、DVDに録ってあり、既に観ていたのですが、もう随分昔の話で内容も忘れてしまっていたし、やはり劇場で観たいということもあり出かけて行きました。

 

カンヌ映画祭の監督賞受賞作品でヴェンダース監督の代表作の一つでもあり名作ですが、今頃劇場公開とは面白いなと思って、キネ旬シアターの今後の予定表などを見ていたら、次はパリ、テキサスそしてブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブヴェンダース作品が続きます。当館支配人の好みなのかな、などと勘繰ったりしています。

昨年からキネマ旬報シアターも何となく上映作品の傾向が変わってきたように感じるのは私だけでしょうか。

 

ということでこの映画のあらすじは既に有名でしょうからサラっと書きます。

ドイツ統合前のベルリンの街の塔から下を見下ろし、人間たちを見守る天使のダミエルがいます。もちろん人間からは見えませんが、幼児には見えるようです。

友人のカシエルとその日に見た街の様子や人の様子などを報告し合うのが日課となっています。ダミエルは人間世界を見るだけでは物足りなく感じてきています。

そんな時、サーカス小屋で美しいブランコ乗りの女性マリオンを見かけます。ダミエルはマリオンに恋をしてしまいます。そしてどうしても彼女と話をしたくてたまらなくなります。天使は人間と触れ合うことは出来ません。彼女と接触するためには人間になるしかありません。しかし、天使が人間になるということは、永遠の生命を放棄することになります。つまり死ぬことです。

ある時、ベルリンにロケに来ていた俳優、刑事コロンボピーター・フォークに出会います。彼は姿は見えないが気配を感じると言います。そしてこちらの世界に来たらいいよと勧めます。自分もそうだったというのです。

ダミエルは友人のカシエルに人間になりたいと打ち明けます。カシエルは人間になるということは死ぬことだと反対しますが、ダミエルの決心は固く、遂にダミエルは天使としては死んでしまいます。

そして気が付いた時には、それまでモノクロだった世界がカラーに変わりました。見るものに色がついていることに感激したダミエルは意気揚々と街を歩き回り、早速マリオンに会いに行きますがサーカス小屋は撤去されていました。ダミエルは落胆します。しかし天使のカシエルがマリオンに引き合わせてくれるのです。そして二人は結ばれ、ダミエルは人間社会で生きていくことになりました。

このようにあらすじだけ書くと、何かファンタジックな映画のように感じられるかもしれませんが、実はそうでもなく、人間の内面の業(天使には人間の心の声が聞こえます)や戦争中のベルリンの光景や戦争による爪痕などが映し出され、人間社会の醜さも描いています。

 

ストーリーはさておき、なんといってもこの映画の注目は映像でしょう。映画の前半は白黒です。この白黒映像が見事です。ヴェンダース監督が既にリタイヤしていた映像の巨匠アンリ・アルカンを説得して復帰させたと言いますから、その映像美には相当拘ったのでしょう。ベルリンの街の風景が白黒映像で鮮やかに映し出されます。そしてダミエルが人間になってからのカラー映像も鮮やかです。ベルリンの街の壁に書いてある落書きが色鮮やかで、ダミエルも感動しているように、それまでの白黒映像との落差が素晴らしいのです。昔のピンク映画のパートカラーもよかったですが、それとはまた違ったパートカラーです。

カット割りや連続する詩的な台詞回しはヌーヴェルヴァーグ映画を観ているようでした。

 

また、ニック・ケイヴが自身のバンド、バッド・シーズを率いてのライブも挿入されています。

 

映画の最後に「全てのかつての天使、特に安二郎、フランソワ、アンドレイに捧ぐ」と字幕で流れます。これは小津安二郎、フランソワ・トリフォー、アンドレイ・タルコフスキーのことでヴェンダース小津安二郎のファンであることは有名です。

 

このあともヴェンダース映画にしばし浸るとしますか。

 

 


日本版予告篇 / ベルリン天使の詩 (ヴィム・ベンダース)

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

 

この人の、この1枚 『プライマル・スクリーム(Primal Scream)/Give Out But Don't Give Up』

はっきり言って、プライマル・スクリーム(Primal Scream)』のことはよくわかりません。それでもこのGive Out But Don't Give Up』とRiot City Bluesは好きです。といっても手元にはこの2枚しかありませんが。

このバンドは1982年の結成ですからキャリは長いです。イメージとしては聴くたびに音楽性が変化しているということです。何枚か買った記憶がありますが先の2枚を残して処分してしまいました。

 ギターポップ、ダンスミュージック、ハウス、エレクトロ、など多様です。そしてロックンロール。残した2枚はロックンロール、ルーツロックだったからだと思います。

 

 

01.Jailbird

02.Rocks

03.(I'm Gonna) Cry Myself Blind

04.Funky Jam

05.Big Jet Plane

06.Free

07.Call On Me

08.Struttin'

09.Sad And Blue

10.Give Out But Don't Give Up

11.I'll Be There For You

12.Everybody Needs Somebody(隠しトラック)

 

メンバーは

ボビー・ギレスピー(Bobby Gillespie,vo)

アンドリュー・イネス(Andrew Innes,g)

バート・ヤング(Robert Young,g)

マーティン・ダフィ(Martin Duffy,key)

ヘンリー・オルセン(Henry Olsen,b)

トビー・トマノフ(Toby Tomanov,ds)

 

ゲストミュージシャンは

ジム・ディッキンソン(key)

アンプ・フィドラー(key)

ベンモント・テンチ(key)

ジョージ・ドラクリアス(b,ds)

マルコ・ネルソン(b)

デヴィッド・フッド(b)

ロジャー・ホーキンス(ds)

トニー・ブロック(ds)

メンフィス・ホーンズ(horn)

その他

です。

プロデュースはあのトム・ダウド(Tom Dowd)です。オールマン、デレク&ドミノス、レーナード・スキナードロッド・スチュワートなど多くのミュージシャンをプロデュースした人です。

ゲストにマッスルショールズのミュージシャンやメンフィスホーンズが参加しているところからもアメリカ南部志向が見られます。

初めて聴いた時には、あれっ、ストーンズ?と思ったくらいに70年前後のストーンズに似ていました。

01,02などはまさにストーンズを思わせる泥臭いロックンロール。

03.は一転してカントリーフレイヴァ―溢れる静かな曲。大好きです。

04.はダンスミュージック。05.は03.同様アコースティカルなメロディックな曲。

06.はボビーがムードたっぷりに歌い上げます。

07.は再びロックンロール。乗ってきます。やっぱりストーンズだな。

08.はインスト・ダンスナンバー。

09.は女性バックヴォーカルをフィーチャーしたスローソウルナンバー。

10.はデニス・ジョンソンジョージ・クリントンがリードヴォーカルを務めます。ファンキーソウル。

11.12は静かなカントリー調の曲。

 

2006年発売のRiot City Bluesは一段とロックンロール色が強いアルバムになっていて、お気に入りです。

 

 


Primal Scream - Rocks


Free -Primal Scream


Primal Scream - I'll Be There For You


Primal Scream - Jailbird

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 『ザ・カルト(The Cult)/セレモニー(Ceremony)』

この1枚と言っても、このバンドのアルバムは2枚しか持っていません。私の場合、通常はレコードなりCDを買って気に入ったら、そのアーティストのアルバムを遡って聴いていくのですが、このイギリス出身の『ザ・カルト(The Cult)』に限っては最初に買ったアルバムが『Sonic Temple』で、ひどく気に入り次に買ったのが次作のこの『Ceremony』でした。

なぜファーストから聴かなかったかというと、デビュー当初の宣伝イメージ(ポスト・パンクみたいな)が自分の好みの音楽ではないと思ったのが大きく、取り立てて気にもしませんでしたが、『Sonic Temple』でハードロックに大きく舵を取ったとかいうような記事を読んで、それなら買ってみようかということで中古盤を見つけて購入した次第です。

そしたら大層気に入り、続く『Ceremony』も続けて購入したというわけです。その後しばらくアルバムが出ないうちに忘れてしまって、次作が出たあとしばらくしてから、中古盤などを探しましたが見つからず、3作目の『Electric』もちょっと聴いてみたいと思い併せて探していましたが見つかりませんでした。

ということで現在手元にあるのがこの2枚のみということです。今回取り上げるのにどちらにしようか迷いましたが『Sonic Temple』は多くの人が名盤だと言って取り上げていますので、ひねくれものの私としては『Ceremony』を取り上げることにしたのでした。

前置きが長くなりましたが、この『Ceremony』は彼らの5枚目のアルバムです。1991年の作品です。

 

01.Ceremony

02.Wild Hearted Son

03.Earth Mofo

04.White

05.If

06.Full Tilt

07.Heart of Sou

08.Bangkok Rain

09.Indian

10.Sweet Salvation

11.Wonderland

 

カルトの不動のメンバーは

イアン・アストベリー(Ian Astbury,vo)

ビリー・ダフィー(Billy Duffy,g)

のみで、前作後ジェイミー・スチュワートが抜け

このアルバムでは

チャーリー・ドレイトン(Charley Drayton,b)

ミッキー・カリー(Mickey Curry,ds)

ベンモント・テンチ(Benmont Tench,key)

などがセッションミュージシャンとして参加しています。ベンモントはトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズにもいました。

プロデュースは前作のボブ・ロックからリッチー・ズィト(Richie Zito)に代わっています。

 

このアルバムは前作に引き続き、ハードロックゴリ押しです。この当時,、グランジオルタナの真っ最中にこのようにヘヴィーなハードロックは珍しかったのではないでしょうか。

前作とやや違うのは、アコースティックな曲などがちりばめられていることでしょうか。特に05などは美しいメロディーのパワー・バラードです。70年代にタイムスリップしたような錯覚に捕らわれます。

前作が全英4位と大健闘しましたが、この作品も9位、ビルボードでも25位と大健闘でした。

 

この後、1994年に6枚目のアルバム『The Cult』をリリースし、翌年解散します。1999年には再結成し、2002年に再び解散、その後も活動・休止を繰り返し現在に至っているようです。

その後のカルトがどのような音楽をやっているのか興味があるのですが、中古盤がなかなか見つかりません。特にこの2枚を安価で見つけたいのですが、ありませんね。

 

 

 

 

 


The Cult- IF


The Cult - Ceremony


The Cult Sweet Salvation


THE CULT - Indian

 

それでは今日はこの辺で。

『フィルモア(Fillmore)』のライブアルバム その2

てっきり1回で終わると思った記事でしたが、そう簡単にはいきませんでした。

ということで前回の続きを書きます。

 

『ライブ/デッド』グレイトフル・デッド 2枚組

この中の3曲が1969年のフィルモア・ウエストでの録音。名曲「Death Don't Have No Mercy」はフィルモア・ウエストの録音です。

 

『ヒストリー・オブ・グレイトフル・デッド

1970年、フィルモア・イーストでの録音。発売は1973年でした。これもCDではボーナストラックが4曲追加されて発売されました。

 

グレイトフル・デッドはCD時代になって続々と未発表音源が発売されました。その中にフィルモアでの録音も結構な数ありました。

『Live at the Fillmore East 2-11-69』2枚組

Ladies And Gentlemen...The Grateful Dead: Fillmore East, New York City, April 1971』4枚組

 

Fillmore West 1969』3枚組

 

Dick's Picks, Vol. 4: Fillmore East3枚組

1970年、フィルモア・ウエストでの録音。このDick's Picksシリーズは「36」ぐらいまで行ってると思います。

 

『Road Trips, Vol. 3 No. 3: 5/15/70 Fillmore East, New York, NY』3枚組

このシリーズは何枚になったか、もうわかりません。

 

また最近FILLMORE WEST CLOSING』5枚組が発売された模様です。ついていけません。

途中まで購入していましたがやめました。

 

フィルモアのジェファーソン・エアプレイン(Bless Its Pointed Little Head)』ジェファーソン・エアプレイン

1969年、フィルモア・イーストとウエストでの録音。これも後にボーナストラック付きCDが発売されました。

 

またCD時代になって1998年に『Live at the Fillmore Eastがリリースされました。1969年の録音。

2007年には『Sweeping Up the Spotlight Live at Fillmore East 69』が発売されました。

 

2010年には『 Live at the Fillmore Auditorium 11/25/66 & 11/27/66: We Have Ignition 』が発売されました。フィルモア・オーディトリアム時代の録音です。

Live at the Fillmore Auditorium 11/25/66 & 11/27/66: We Have Ignition

 

『Live at the Fillmore Auditorium 10/15/66: Late Show: Signe's Farewell』

2011年の発売です。

注意したいのはジェファーソンに限らず、同じ音源がタイトルを変えて発売されることが多いことです。私も何度か同じものを購入してしまったことがあります。

 

『ハッピー・トレイルズ(Happy Trails)』クイックシルバーメッセンジャー・サーヴィス

1969年、フィルモア・ウエストとイーストでの録音。まだディノ・バレンティが不在の頃のアルバムです。

 

クイックシルバーもCD時代になってライブ音源が数多く発売されました。フィルモアでの録音も多く残されています。

『Live at the Fillmore 2/6/1967 』2008年発売

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 1967年、オーディトリアム時代の録音

『Live at the Filmore Auditorium, San Francisco, 4th February 1967』2枚組 2008年発売

同じくオーディトリアムでの録音

『Live at the Fillmore June 7 1968』2枚組 2013年発売

 

『Live at the Fillmore West, 3 July 1971』2枚組 2014年発売

 

『Fillmore Auditorium: November 5, 1966』2014年発売

 

『Fillmore Auditorium, February 5, 1967』2枚組 2015年発売

 

クイックシルバーは欠かさず買っているつもりですが、見逃しもあるかもしれません。なにしろCD時代になってからの未発表音源の発売の数は相当なものです。概ね60年代後半のものが多いです。フィルモア以外のものも相当あります。しかし中には先ほど書いたように表紙替えをしただけのもあり、地団駄を踏んだこともあります。それと全体的に音が良くありません。余程コアなファン以外はお勧めできません。

 

『永遠のフィルモア・ウェスト(Live at Bill Grahams Fillmore West 1969)』マイケル・ブルームフィールド、ニック・グレイヴナイツ

1969年、フィルモア・ウエストでの録音。マーク・ナフタリン、タジ・マハールも参加。

 

この他、レコード時代には発売されませんでしたが、CD時代になって発売されたものも数多くあります。

 

『Live At The Fillmore Eastテン・イヤーズ・アフター

1970年の録音。2枚組。2001年発売

 

『Live At The Fillmore Eastニール・ヤング

1970年の録音。2006年の発売。

 

『Authorized Bootleg: Fillmore East, N.Y., N.Y. Late Show, Nov. 7, 1970』フライング・バッリト・ブラザース

 2011年の発売。グラム・パーソンズは勿論いません。

 

『Live at the Fillmore West, June 30th, 1971』ボズ・スキャッグス 2枚組

 2014年発売。この時代のボズはカッコいい。

 

『Live at the Fillmore West: 3rd July 1971』ホット・ツナ 2枚組

2014年発売。

 

『Live At The Fillmore - February 1969』ザ・バーズ

フィルモア・ウエストでの録音。

 

『Live at the Fillmore '68』イッツ・ア・ビューティフル・デイ CD+DVD

2013年発売。

 

『Live at the Fillmore '68』サンタナ 2枚組

1997年発売

 

もうキリが無いので止めます。

 

最後にフィルモアの最後の1週間の模様を映画化したサントラ盤フィルモア最后のコンサートでさようならです。

『Fillmore:The Last Day』various artist

出演アーティスト

サンタナ

グレイトフル・デッド

ニュー・ライダース・パープル・セイジ

イッツ・ア・ビューティフル・デイ

タジ・マハール

ボズ・スキャッグス

エルビン・ビショップ

タワー・オブ・パワー

ホット・ツナ

マロ

ローワン・ブラザース

クイックシルバーメッセンジャー・サーヴィス

コールド・ブラッド

ストーン・グラウンド

サンズ・オブ・チャンプリン

ラム

 

 

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サイケデリックなポスターが人気を呼びました。

「フィルモア ポスター」の画像検索結果 「フィルモア ポスター」の画像検索結果 「フィルモア ポスター」の画像検索結果

 

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ライトショーの風景

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ステージ風景

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とにかくこの映画を初めて観た時には感激は今でも忘れません。レコードで聴いたり名前だけは知っていたりしたアーティストの動く姿を観られたという事が感動でした。サンズ・オブ・チャンプリンやストーン・グラウンドなどはこの映画で知りました。今のように簡単に映像が観れる時代じゃありません。テレビでもこの辺のアーティストはまず映しません。確か今はなき高田馬場のパール座だったと思います。何度も映画館に足を運んだ記憶があります。懐かしいことこの上ありません。

この『Fillmore:The  Last Days』はアメリカでDVD化されましたが何故かボズ・スキャッグスがカットされています。ご注意ください。

 

長々となりました。CD時代になって昔の未発表音源が出てくるのは嬉しいのですが、その数の多さに一方では辟易しています。一時は憑りつかれたように追いかけていましたが、さすがに一部を除いて止めました。

 

それでもこの時代のロックが先鋭的芸術として一番輝いていた時代ではないかと、今でも私は思っています。

 

結局フィルモアだけで三つの記事になってしまいました。最後はバテバテでただのアルバム紹介になってしまいました。当初の目論見から大きくズレていってしまいました。本当に書きたかったことが少しも書けていないような気がしてなりません。これも筆の力量の無さですから致し方ありません。

 


The Grateful Dead - Johnny B Goode - 07-02-1971 - Fillmore West - San Francisco, Ca


Jefferson Airplane - Somebody To Love Live at Fillmore East, November 1969


Quicksilver Messenger Service - Fresh Air (Live At The Fillmore East) 


BOZ SCAGGS Rare Live.. Make my light shine 1971

なかなかいい映像がありません。何十年も前のことですからしょうがないですね。以前は『フィルモア最后のコンサート』をアーティストごとに見られたのですが、今は見られません。不思議です。

 

それでは今日はこの辺で。