フリージャズ界の巨星セシル・テイラーが4月5日に亡くなっていたことが今朝の新聞で報道されました。89歳でした。
オーネット・コールマンやアルバート・アイラ―、エリック・ドルフィー、ジョン・コルトレーンなどと並んでフリージャズ界を牽引してきたセシル・テイラーがとうとう逝ってしまいました。
私も青春時代、いっぱしにジャズを聴き齧っていた頃があって、その頃、もっぱらもてはやされていたのがフリージャズでした。判ったようなふりをして聴いていた頃が懐かしく思い出されます。
セシル・テイラーの鍵盤をひっぱたくようなピアノが思い出されます。
冥福を祈ります。合掌
思い出のレコードです。
話は変わりまして、我が家のレコード・CD棚漁り、今日出てきたのは『オール・エンズ(All Ends)』です。
すっかり忘れていました。どういう経緯で購入したかは定かな記憶はありません。帯に書かれた文句から想像してもよくわかりません。「イン・フレイムスのビヨーンとイエスパーが渾身の力を注ぐ話題のプロジェクトが遂に始動」と言われても、イン・フレイムスは1枚買って止めたし、「北欧ゴシック・メタルの切り札」と言われてもゴシック・メタルも大好きというほどでもないし、決め手は「スウェーデンから現れた双頭の美女=エマ&ティナ率いる」というところだったと思います。多分相当安かったのでしょう。
ということで改めて聴いてみました。
メンバーは
エマ・イエロッテ(vo)
ティナ・カールスドッター(vo)
フレデリック・ヨハンソン(g)
ピーター”テキサス”モーデクリント(g)
ジョセフ”ジョーイ”スカンサス(ds)
イン・フレイムスのビヨーン・イエロッテとイエスパー・ストロムブラードがイン・フレイムスとは別プロジェクトでバンドを立ち上げようと動いていた時に、ビヨーンの妹エマがバンドをやりたいとのことで初めたのがきっかけでした。それと2人が目を付けたティナを誘いツインヴォーカルバンドが誕生しました。2003年のことです。このアルバムがデビューアルバムになりますが、2007年のリリースです。日本発売は2008年でした。
ソングライティングはイン・フレイムスの二人が担当しましたが、イン・フレイムスが売れて忙しくなったために直接かかわることも出来なくなってあくまでもサポートにまわりました。代わりに古くからの友人フレデリックを誘い、さらにピーターが加わりこのアルバムでのメンバーが揃いました。ジョーイはバンド当初からの参加でした。
イン・フレイムスは私にとってはデス・メタルのイメージが強く1枚買ったきりになっていて、このバンドの二人が関わっているのではデス系かなと思ったのでしたが、全然違いました。どちらかというとメロディック・ハードです。帯にゴス・メタルと書いてありますがそれほどのゴシックではありません。
女性ヴォーカルですとどうしてもゴシック系かななんて思ってしまいますが、そんなことはありませんでした。音はヘヴィーでツインヴォーカルも元気でいいんですが、難を言えばどの楽曲も似たり寄ったりで、1曲1曲はいいのですが全体にメリハリがありません。そこがちょっと惜しい。
女性ツインヴォーカルと言えば『ハート』のアン&ナンシーですが、彼女たちにも匹敵する歌唱力です。
この後、エマがグループを去ります。代わりに女性ヴォーカル、ヨンナ・セイロンが加入してセカンドアルバム『A Road To Depression』をリリースしますが、当然ながら買っていません。忘れていたぐらいですから。
またどこかで見かけたら買ってみようかな。
それでは今日はこの辺で。