Flying Skynyrdのブログ

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ライヴ最高! 『デイヴ・メイソン(Dave Mason)/情念(Certified Live)』

デイヴ・メイソンは今でも新譜が出れば購入するアーティストの中の一人です。もっとも最近はあまり出していませんが。

そんな彼の1976年の2枚組ライブをチョイスしました。このライブ盤が出た翌年に彼は初来日を果たし、このライブ盤と同じような内容で感動した憶えがあり取り上げました。会場は中野サンプラザでした。

なお、デイブ・メイソンについては以前トラフィックの記事で触れていますので参考までにどうぞ。

lynyrdburitto.hatenablog.com

デイブ・メイソンはトラフィック脱退後もデラニー&ボニーのツアーに参加したり、トラフィックに入ったり出たりしていましたが、1970年にファーストソロアルバム、名作『Alone Together』を発表し、ソロ活動のスタートを切ります。

翌年にはママス&パパスのママキャス・エリオットとのコラボ・アルバム『Dave Mason & Cass Elliot』をリリースします。

その後、レコード会社のブルーサムとごたごたがあり『Headkeeper』(スタジオとライブ半々)と『Dave Mason Is Alive!』(ライブ)というなにやら中途半端な(私は好きです)アルバムをリリースしてブルーサムと縁を切ります。

    

そして新たにCBSと契約して、1973年に『It's Like You Never Left(忘れ得ぬ人)』をリリース、翌年に傑作『Dave Mason』、また翌年に『Split Coconut』をそれぞれ順調に発表します。

        

そして1976年にCertified Live(情念)の発表となります。

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Side 1

1.Feelin' Alright

2.Pearly Queen

3.Show Me Some Affection

4.All Along the Watchtower

 

Side 2

1.Take It to the Limit

2.Give Me a Reason Why

3.Sad and Deep as You

4.Every Woman

5.World in Changes

 

Side 3

1.Goin' Down Slow

2.Look at You, Look at Me

 

Side 4

1.Only You Know and I Know

2.Bring It on Home to Me

3.Gimme Some Lovin

 

メンバーはアルバム『Dave Mason』の時からの当時はMelonsと呼ばれた.、いわゆるDave Mason Bandのメンバーです。

 

デイヴ・メイソン(Dave Mason,g,vo)

ジム・クリューガー(Jim Krueger,g,vo)

マイク・フィニガン(Mike Finnigan,key,vo)

ジェラルド・ジョンソン(Gerald Johnson,b,vo)

リック・ジェーガー(Rick Jaeger,ds)

 

Side 1の1.は彼の曲の中でも1,2を争う有名な曲です。トラフィック時代の曲です。ジョー・コッカーも歌ってヒットさせています。

Side1の2はこれもトラフィック時代の曲ですが、作者はスティーヴ・ウィンウッドとジム・キャパルディです。これもおなじみの曲でスティーヴもデイヴもライブでよく取り上げます。デイヴのバージョンはスティーヴに比べアップテンポで軽快です。ギターのリフが毎度毎度でいいですね。

Side1の3.はアルバム『Dave Mason』から。

Side2の4.はジミヘンもカバーしたボブ・ディランの曲。デイヴはジミヘンにかなり影響を受けており、ここでのギターも痺れます。

Side2はアコースティック・サイドです。1.はご存じイーグルスのヒット曲。力の入ったヴォーカルです。

2.はアルバム『Split Coconut』から。『Split Coconut』の中では私が一番気に入っている曲です。出来れば泣きのエレキギターが聴きたかった。

3.はアルバム『Alon Together』から。『Dave Mason Is Alive』でも取り上げている名曲。またトラフィックの『Wellcome To The Canteen』にも入っています。泣かせます。この曲は驚くことにGov't Muleもカバーしているのです。

4.は『It's Like You Never Left』と『Dave Mason』と両方のアルバムに入っているほどのお気に入りのナンバーです。ここでは『It's Like You Never Left』と同じようにアコースティックで奏でます。

5.は『Alon Together』より。ここからエレクトリック・サイドに戻ります。

Side3の1.はバンドのメンバーによる演奏です。ブルースナンバー。

2.は『Alon Together』より。長尺演奏になっています。デイヴのギターがふんだんに聴けます。

Side4の1.はこれもデイブの代表曲。『Alon Together』からです。

2.はおなじみサム・クックの曲。アルバム『Dave Mason』でも取り上げています。

3.はスペンサー・デイヴィス・グループのスティーヴ・ウィンウッド作のヒット曲。8分に及ぶファンキーな演奏で締めくくられます。

 

聴きごたえ十分なアルバムです。そして翌年これが日本で再現されます。中野サンプラザでの日本公演、興奮の連続でした。

但し、このアルバム、当時はあまり気になりませんでしたが今聴くと音が悪いです。

この後、デイブ・メイソンは70、80年代はソロアルバムを、90年代に入るとちょっとの間フリートウッド・マックに加入したり、トラフィックのジムキャパルディとツアーを行ったりしていました。2000年代に入るとライブ活動がほとんどになり、スタジオアルバムは2008年までありませんでした。

 

なお、バンドのメンバーの内、ジム・クリューガーとマイク・フィニガンは後に『The DFK BAND』を結成します。また2人ともそれぞれソロアルバムも出しています。これらはまさかCD化されていないだろうと思ったら、マイク・フィニガンとDFKバンドはCD化されていました。驚きです。残念ながらジム・クリューガーはCD化されていませんでした。こんなところまで追っかけていました。物好きです。

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今現在71歳、まだまだいけますね。


Dave Masom All Allong The Watchtower (Certified Live).wmv

 


Dave Mason - Take It To The Limit

 

こちらはアルバム『Headkeeper』より。


Pearly Queen

それでは今日はこの辺で。