Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚 『マリア・マッキー(Maria McKee)/永遠の罪(You Gotta Sin to Get Saved)』

アメリカの女性シンガー・ソングライターマリア・マッキー(Maria McKee)は1964年にロサンゼルスで生まれました。

兄はあのラヴ(Love)のギタリストだったブライアン・マクリーン(Bryan MacLean)です。ただ、年は17歳も離れていました。

1983年にはローン・ジャスティス(Lone Justice)というバンドを結成します。そして2枚のアルバムをリリースします。しかし、大した注目も浴びず解散してしまいます。

それでもイーグルスドン・ヘンリーボブ・ディランなどから高い評価を得、ディランからは楽曲の提供(Go Away Little Boy)まで受けています。またロビー・ロバートソンのソロアルバムにも参加したりします。

 

1987年のバンド解散後はソロに転向し、1989年にファーストアルバムMaria McKee』をリリースします。

このアルバムはイギリスではそこそこ売れましたが、アメリカではさっぱりでした。シングル「Breathe」はシングルヒットしました。

 

それから4年後の1993年、ようやくセカンドアルバム『永遠の罪(You Gotta Sin to Get Saved)』がリリースされます。

01.I'm Gonna Soothe You

02.My Lonely Sad Eyes

03.My Girlhood Among The Outlaws

04.Only Chance

05.I Forgive You

06.I Can't Make It Alone

07.Precious Time

08.The Way Young Lovers Do

09.Why Wasn't I More Grateful

10.You Gotta Sin To Get Saved

 

プロデュースはブラック・クロウズやジェイホークスなどでおなじみのジョージ・ドラコリアス(George Drakoulias)です。

アイルランドに傾いていた前作から、アメリカン・ルーツロックに回帰したようねアルバムです。プロデューサーや参加メンバーを見ても一目瞭然です。

参加メンバーは

まずローン・ジャスティスのメンバーから

マーヴィン・エツィオーニ(Marvin Etzioni,g,b,mandlin,vo)

ブルース・ブロディ(Bruce Brody,organ.p,vo)

ドン・ヘフィトン(Don Heffington,ds,perc,vo)

 

ジェイホークスから

ゲイリー・ローリス(Gary Louris,g,vo)

マーク・オルソン(Mark Olson,g,vo)

 

トム・ペティ&ハートブレイカーズから

ベンモント・テンチ(Benmont Tench,p,organ,vo)

 

その他

ドン・ウォズ(Don Was,b)

ブレンダン・オブライエン(Brendan O'Brien,b)

ジム・ケルトナー(Jim Keltner,ds)

メンフィス・ホーンズ(The Memphis Horns,horns)

 

01はローン・ジャスティスのメンバーたちと作った曲。ベースはドン・ウォズです。いかにもソウルっぽいアメリカンミュージックです。

02は敬愛するヴァン・モリソンの曲。ゼム時代の曲です。子供の頃から好きな曲だったらしいです。

03は自作曲。しっとりとしたマリアのヴォーカルが心地よい。

04も自作曲。ザ・ポウシーズのメンバーがバッキングヴォーカルを務めます。カントリーロック。

05はサム・ブラウンとの共作。ソウルフルなバラードです。

06はキャロル・キングとジェリー・ゴフィンが書いてダスティースプリングフィールドが歌った曲です。ポップな曲です。

07はジェイホークスのゲイリー・ローリスとマーク・オルソンの曲。ジェイホークスらしいカントリーソングです。

08は再びヴァン・モリソンの曲です。ヴァン・モリソンのソロ第2作『Astral Weeks』に収録されていました。これはこのアルバムの目玉ではないかと思っています。それほど素晴らしい。

09はローン・ジャスティスのメンバーとの共作です。これもソウルフルなんナンバー。

10もローン・ジャスティスとの共作です。ラストはメンバーたちと楽しくロックンロール・ヒルビリー

 

マリア本人が「これはソロアルバムではない」と言っているように、ローン・ジャスティスが復活したようなアルバムになりました。

 

この後、マリア・マッキーは昨日紹介したヴィクトリア・ウィリアムズのトリビュートアルバムにも参加しました。

またソロアルバムも現在までに4枚、ライブアルバムを3枚ほどリリースしています。

  

 

派手にチャートを賑わすようなシンガー・ソングライターではありませんが、実に魅力的なミュージシャンです。

 

 

 


Maria McKee - The Way Young Lovers Do (cover Van Morrison)


Maria Mckee,I forgive you


Maria McKee- You Gotta Sin To Get Saved


Precious Time: Maria Mckee and the Jayhawks live

 

 

それでは今日はこの辺で