アメリカ西海岸の爽やか系ソフトロック・バンド『ブレッド』です。この1枚ということなんですが、どれも甲乙つけがたく、結局いい曲がみんな入ったベスト盤にしました。ただし、ベスト盤の1と2を併せて取り上げます。ずるいです。
『ブレッド』は1968年にロサンゼルスで結成されました。
当初のメンバーは
デヴィッド・ゲイツ(David Gates,vo, b, g, key,vio)
ジェイムス・グリフィン(James Griffin,vo, g, key, Per)
ロブ・ロイヤー (Robb Royer,b, g, flute, key, Per)
の3人でしたが途中からドラムスにマイク・ボッツ(Mike Botts)、ロブ・ロイヤー脱退後はラリー・ネクテル(Larry Knechtel,b,key)が加入します。ラリー・ネクテルはあのサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」でピアノを弾いていた人です。有名なスタジオ・ミュージシャンです。
1969年にファーストアルバム『Bread』を発表します。
翌年にはセカンドアルバム『On The Waters』を発表します。この中からシングル「Make It With You」が全米1位の大ヒットとなります。これで『ブレッド』の名は世界的なものになります。
1971年にはサードアルバム『Manna』をりりーす、この中の「If」がまたしても大ヒット、『ブレッド』の代表曲となります。
1972年の4枚目『Baby I'm-A Want You』からラリー・ネクテルが加わります。この中からタイトル曲が大ヒット、他にもヒットシングルが生まれ、アルバムも全米3位に輝きました。
1972年に5枚目『Guitar Man』をリリースします。このアルバムのタイトル曲はベスト10を逃しますが11位と健闘します。このアルバムはややロック色が強くなりました。
ここで『ブレッド』は解散します。デヴィッドとジェイムスはそれぞれソロ活動を始めますが、今一つパットしませんでした。そこに再結成の話が持ち込まれ、1977年に再結成します。そして通算6作目のアルバム『Lost Without Your Love』がリリースされます。相変わらずの爽やかロックを聴かせてくれます。
ということで、今日紹介するベストは『Guitar Man』をリリースした後の1973年と1974年に発表されました。
まずは『The Best Of Bread』です。
Side A
1.Make It With You
2.Everything! Own
3.Diary
4.Baby I'm-a Want You
5.It Don't Matter to Me
6.If
Side B
1.Mother Freedom
2.Down on My Knees
3.Too Much Love
4.Let Your Love Go
5.Look What You've Done
6.Truckin
A-1は『On The Waters』から。全米1位の大ヒット。
A-2は『Baby I'm-A Want You』から。全米5位の大ヒット。
A-3も『Baby I'm-A Want You』から。全米15位。
A-4も『Baby I'm-A Want You』から。全米3位の大ヒット。
A-5は『Bread』から。全米10位。
A-6は
A-6は『Manna』から。全米4位。
B-1は『Baby I'm-A Want You』から。全米37位。
B-2は『Baby I'm-A Want You』から。
B-3は『Manna』から。
B-4は『Manna』から。
B-5は『On The Waters』から。
B-6は『Manna』から。
となっています。
続いて、『The Best Of Bread Volume Two』です。CDは入手困難のようです。
Side A
1.Sweet Surrender
2. Fancy Dancer
3. Guitar Man
4. Been Too Long On The Road
5. Friends and Lovers
6. Aubrey
Side B
1. Daughter
2. Dream Lady
3. Yours For Life
4. Just Like Yesterday
5. He's a Good Lad
6. London Bridge
A-1は『Guitar Man』から。全米11位
A-2は『Guitar Man』から。
A-3は『Guitar Man』から。全米15位
A-4は『On The Waters』から。
A-5は『Baby I'm-A Want You』から。
A-6は『Guitar Man』から。全米15位
B-1は『Baby I'm-A Want You』から。
B-2は『Baby I'm-A Want You』から。
B-3は『Guitar Man』から。
B-4は『Bread』から。
B-5は『Manna』から。
B-6は『Bread』から。
となっています。とりあえず、5枚のアルバムからまんべんなく選曲されています。特に『Baby I'm-A Want You』からの曲が全部で7曲に上ります。このアルバムが一番売れたということからも妥当な選曲なのでしょう。
ジェイムス・グリフィンは2005年に癌で、マイク・ボッツも同じ年にやはり癌でなくなりました。それぞれ62歳と61歳でした。2009年にはラリー・ネクテルも心臓発作で亡くなっています。69歳でした。
デヴィッド・ゲイツは今のところ健在です。76歳になりました。
ジェイムスとデヴィッドは類まれなソングライティング能力を持ち合わせ、70年代のウェストコーストの風に乗って、爽やかなメロディーとサウンドを聴かせてくれました。
代表曲を2曲。
Bread - Make it with you (1970)
Bread - The Guitar Man (Lyrics)
それでは今日はこの辺で。