キンキー・フリードマンは1976年のボブ・ディランのローリング・サンダー・レビューのツアーに参加したことで日本でも知られるようになりました。
それ以前にも、1973年にファーストアルバム『Sold American』、1974年にはセカンドアルバム『Kinky Friedman』を発表していましたが、今一つパッとしませんでした。
そして1976年に発表されたのがサードアルバム『Lasso from El Paso』でした。
Side A
1.Sold American
2.Twinkle
3.Ahab the Arab
4.Dear Abbie
5.Kinky
6.Lady Yesterday
Side B
1.Catfish
2.Men's Room, L.A
3.Bananas and Cream
4.Ol' Ben Lucas
5.The Ballad of Ira Hayes
6.Waitret, Please, Waitret
主な参加ミュージシャンは
ギター ジム・アトキンソン、Tボーン・バーネット、エリック・クラプトン、ローエル・ジョージ、ミック・ロンソン、ロン・ウッド、レヴォン・ヘルム
ベース リック・ダンコ、ロブ・ストナー
ドラム レヴォン・ヘルム、リチャード・マニュエル
キーボード Tボーン・バーネット、ドクター・ジョン、リチャード・マニュエル、
スティール デヴィッド・マンスフィールド、ラスティ・ヤング
バンジョー ロジャー・マッギン
ヴォイス&バック・ヴォーカル リンゴ・スター、ロニー・ホーキンス、リック・ダンコ、レヴォン・ヘルム
まだまだたくさんいます。
どうしてこんなメンバーが集められるのでしょう。
A-1はキンキーの代表曲で、ローリンサンダー・レビューのライブ音源です。みんなでワイワイと楽しそうです。
A-3はレイ・スティーヴンスのロックンロールナンバー。
A-5はロニー・ホーキンスの曲でクラプトンがドブロを弾いています。
B-1はボブ・ディランのナンバー。ギターはローエル・ジョージです。
B-4は再びクラプトンのドブロ。
キンキーはカントリーやカントリーロックの分野で語られることが多いのですが、このアルバムはザ・バンドの連中やクラプトン、ドクター・ジョンなどが参加しているようにアメリカ南部のスワンプ・ミュージックを思わせる内容になっています。
みんな楽しそうに、和やかな雰囲気で演奏しているのが伝わってきます。
この後、キンキーはしばらく音楽活動から離れます。小説家に転身して推理小説やコラムニストとしても活躍しました。
またさまざまな政治活動も行っているようです。
音楽活動の方は1980年の中ごろに再開し、その後ぽつりぽつりとアルバムを発表しています。最近は全く聴いていませんのでどのような音楽をやっているのかわかりませんが、おそらく変わらずにカントリー系であることは間違いないでしょう。
現在74歳。頑張っているようです。
このアルバム、しっかりCD化されていました。
Kinky Friedman & Ringo Starr - Men's Room, LA
Kinky Friedman - Lady Yesterday
Kinky Friedman - Bananas and Cream
それでは今日はこの辺で。