久しぶりに思い出のテレビ、第5弾です。今日はお笑い編です。
私の中では1960年代が第1次お笑いブームでした。それ以前は知りませんので当たり前ですが。1970年代のたけしの「ツービート」や「
B&B」、「伸介・竜介」などが第2次お笑いブーム、そして1980年代後半からが第3次です。ここには「
ウッチャン・ナンチャン」とか「
ダウンタウン」とかがいました。そしてそれ以降が第4次ということになります。あくまでも私感です。
今日取り上げるのは第1次お笑いブームの中の「落語」以外のお笑いです。落語は私の中では別扱いになっていますので改めて取り上げます。
この1960年代のお笑いが、私にとっては一番強烈に印象に残っています。年齢が幼かったせいもあるかもしれませんが、とにかくおかしくてたまりませんでした。
ということで、「漫才」「トリオ」「漫談」「コミックバンド」「コント」「ものまね」などと分けて紹介します。あくまでも私の好みですのであしからず。
それではいってみましょう。
【漫才編】
てんや・わんや
獅子てんや・瀬戸わんやのコンビ。とにかくおかしくて笑い転げていました。もしかして一番好きな漫才師かもしれません。大きい方の「てんや」のボケ突っ込みと「わんや」の怒りが絶妙。「たまごの親じゃ、ピーヨコちゃんじゃ。ぴっぴっピーヨコちゃんじゃ、ア
ヒルじゃがぁがぁ。」「いーとこはーとこいとはとこ」などギャグもいっぱい。瀬戸わんやは66歳で死去。
Wけんじ
東けんじ、
宮城けんじのコンビ。栃木県出身の東けんじのボケが傑作。「やんなっ」で一世を風靡。東けんじは75歳で、
宮城けんじは81歳でそれぞれ亡くなっています。
チック・タック
晴乃チック・タックのコンビ。晴乃ピーチク・パーチクのピーチクの弟子。「いいじゃな~い」のギャグで売れっ子に。コンビ解散後はタックは高松しげおとして俳優、タレントになりました。
トップ・ライト
コロムビア・トップ・ライトのコンビ。コロムビアレコードと専属契約を結び、コロムビアの歌手の司会を務め人気になります。時事漫才が多かったように記憶しています。コロムビアトップは後に参議院議員になり、コンビ解消。確か一時期漫才協会の会長だったような気がします。2人の仲は大変悪かったという噂も流れていました。「青空一門」の親分。トップ82歳、ライト83歳で死去。左がトップ。
千夜・一夜
その青空一門の青空千夜・一夜。 凸凹コンビ。大きい方の一夜が毒舌でしゃべくりまくります。あまり好きな漫才でもなかったかな。
はるお・あきお
青空一門が出たついでに青空はるお・あきおのコンビ。一時期人気がありましたがいつのまにか消えたと思ったら、2人とも役者でテレビなどに出ていました。面白かった。
球児・好児
もう一つついでに青空球児・好児のコンビ。「ゲロゲ~ロ」のギャグで有名。今でも時々テレビで見かけます。「ぼくもよ」→「よもくぼ」の反対語漫才が特に面白かった。
天才・秀才
リーガル天才・秀才のコンビ。「教養が邪魔するね」などの秀才ぶりや時事ネタが得意でした。80歳と81歳で亡くなりました。
唄子・啓助
関西漫才。鳳啓介 ・京唄子のコンビ。元夫婦。大口の京唄子を啓介がからかう。テレビの「おもろい夫婦」の司会を長く務めました。鳳啓介71歳、京唄子89歳で死去。
いとし・こいし
関西漫才。夢路いとし・喜味こいしの兄弟コンビ。私が観た頃には既にベテランでした。兄貴のいとしのお惚けぶりが面白い。いとし78歳、こいし83歳没。
やすし・きよし
横山やすし・西川きよしのコンビ。今更説明の必要もありません。関西のビッグ・ネームになりました。西川きよしが参議院議員になってからは活動休止。やすしは度々不祥事を起こし結局解散。1996年にやすしは51歳で死去。きよしは一人で活躍しています。第1次ブームの最後の頃でした。
【トリオ編】
内藤陳率いるトリオ。メン
バーは井波健、栗実。「おら、ハードボイルドだど!」のギャグ。カウボーイ姿にモデルガンを持って登場。内藤陳はハードボイルド小説の愛好家。映画なども多数出演しています。2011年、75歳で亡くなりました。
ナンセンス・トリオ
江口明、
岸野猛、
前田隣のトリオ。「 親亀の背中に子亀を乗せて〜、子亀の背中に孫亀乗せて〜、孫亀の背中にひぃ孫亀乗せて〜、親亀こけたら子亀・孫亀・ひぃ孫亀こけた」途中からの早口言葉が面白かった。また「「赤あげて! 白下げて! 白あげないで赤下げる!」の旗揚げゲームの
創始者です。学校でも大うけ。
東八郎、
小島三児、
原田健二のトリオ。
東八郎はアズマックスの父。東京出身なのに東北弁のような喋りでうけました。52歳の若さで亡くなりました。
小島三児もトリオ解散後は役者に転向しましたが62歳で死去。
【漫談編】
東京ぼん太は栃木出身で唐草模様の風呂敷をもって登場。栃木弁丸出しで喋ります。「夢もチボーもないね」などのギャグで人気者になります。しかし賭博容疑で逮捕されてからはパッタリ見かけなくなり、1986年死去。
今でも元気いっぱい。医学漫談というかエロ漫談です。家業を継ぐべく日大医学部に入学しましたが、教授とそりが合わず
芸術学部に転部。テレビに出てきた当初は驚きの連続でした。学校でも持ちきりでした。
【ものまね編】
桜井長一郎
ものまねの第一人者と言えばやはりこの人でしょうか。
長谷川一夫や政治家の物まねが上手かった。
田中角栄の真似をよく憶えています。
三代目の
江戸家猫八です。こちらは動物の物まねです。
NHKの「
お笑い三人組」で人気者になります。2001年に80歳で没。息子が4代目を継承しています。
小野栄一
この人は洒落た人だったと記憶しています。美空ひばりの物まねが抜群で、司会などもやっていたと思います。北海道大学中退の当時としては異色芸人。今はどうしているでしょうか。
【コミックバンド編】
【コント編】
萩本欽一、
坂上二郎のコンビ。この人たちを初めて見た(たぶん大正寄席)ときの衝撃は凄かった。とにかくおかしくておかしくて、おなかが痛くなるくらいでした。その後の活躍はご存じの通り。「先天性鼻くそかたまり症」なんか最高でした。二郎さんは76歳で没。映画にもたくさん主演しました。
コント・ラッキーセブン
ポール・牧と関武志のコンビ。指パッチンで有名。関武志が60歳で亡くなると解散。ポール牧は住職になり、63歳で亡くなります。
【その他】
ショパン 猪狩の
東京コミックショウは蛇つかいのショウで一躍人気に。「レッドスネェ〜ク、カモォ〜ン!」などと言いながら蛇を操ります。これがばかばかしくて面白い。76歳没。
ヴォードヴィリアン。帽子を使った芸で人気を博します。帽子の形が色々に変化します。楽しい芸です。50歳没。
アダチ龍光
奇術です。当時奇術と言えばこの人です。
引田天功はその後です。ちょっと訛りながらお客さんとの掛け合いをしながら演じます。芸術祭奨励賞受賞。1982年、86歳没。
染之助・染太郎
海老一 染之助・染太郎の太神楽です。染太郎の「おめでとうございま~す」で有名。染太郎が70歳で没、その後は染之助が一人で頑張っていましたが、昨年12月83歳で亡くなりました。
紙切りです。この芸も見事です。寄席でも何度か見せてもらいました。リク
エストには何でも応じます。凄いです。62歳没。現在は3代目です。
長々と書いてしまいました。書いている途中で色々と思い出されて、その人たちも書こうと思いましたが、あまりにも長くなってしまうので諦めました。この辺にしておきます。単なる思い出記事です。
次は落語家を書いてみたいと思います。
それでは今日はこの辺で。