Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

映画『マイ・ブックショップ』を観る

今日のキネ旬シアターは『マイ・ブックショップ』でした。

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監督:脚本:イザベル・コイシェ

原作:ペネロピ・フィッツジェラルド  The Bookshop

主演:エミリー・モーティマーパトリシア・クラークソンビル・ナイ

制作:2017年 スペイン、イギリス、ドイツ 2019年日本公開

 

1959年のイギリス、海岸沿いの書店が1件もない小さな町に書店を開いた女性のお話。

 

夫を戦争で亡くしたフローレンスは、ある時、夫との夢だった書店を開くことを思いつきます。フローレンスは空き家になっていた屋敷「OLD HOUSE」を買い取り準備を始めました。

 

そんな時、フローレンスは町の有力者であるガマード夫人のパーティーに招待され、そこでその「OLD HOUSE」を町の芸術センターにしたいという話をして、自分に譲るよう持ちかけました。しかしフローレンスは断りました。

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やがてフローレンスの本屋「THE OLD HOUSE BOOKSHOP」がオープンしました。最初の客は40年以上引きこもってり、毎日本ばかり読んでいる老人ブランディッシュでした。ブランディッシュは本屋が出来たことを喜んで、好きな本を届けてくれるよう頼みました。

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本屋は徐々に繁盛していきました。小学生の女の子クリスティーンがアルバイトとして店の手伝いをしてくれました。クリスティーンは少し生意気ですが賢くてとてもかわいいのです。フローレンスとは仲良しになりました。

 

ところが店の成功を快く思わない人達もいました。もともとが小さな町で時代柄もあって保守的で、女性が働くことに否定的でした。そんな中でもガマード夫人は芸術センターを作る野望を諦めていませんでした。彼女による様々な妨害が次始まりました。

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店の前に人だかりが出来て通行の邪魔になるとか、道徳上よくない本を売っているとか悪い評判を立てます。さらに小学生がアルバイトすることは法律上問題があるとしてクリスティーンを辞めさせます。さらに近くに新たな書店を開店させ営業の妨害を図ってきます。

 

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ガマード夫人の妨害のせいで、店の売り上げは落ち込んでいきました。そんな時に手を貸してくれたのがブランディッシュでした。ブランディッシュはフローレンスの優しさと強さに惚れ込んで、なんとか彼女を助けたいと思い、ガマード夫人に会いに行くことを決めました。ブランディッシュも過去にガマード夫人に痛い目にあわされた経験があるようです。

 

ブランディッシュはガマード夫人にフローレンスの商売の邪魔をするなと申し出ますが、あっさりと断られます。その帰り、ブランディッシュは家の前まで来て発作で倒れ、そのまま亡くなってしまいます。ブランディッシュを失ったフローレンスは四面楚歌の状態になってしまいました。

 

さらにガマード夫人は法律家の甥に働きかけ、家を没収できる条例を議会に通させ、フローレンスの「THE OLD HOUSE BOOKSHOP」を没収してしまったのです。失意の下、フローレンスは町を去ります。クリスティーンが無人の書店に入り、フローレンスから必ず読みなさいと薦められていた本『ジャマイカの烈風』を持ち出し、家に火を付けました。

 

船で去って行くフローレンスは見送りに来たクリスティーンがその本を持っていることを確認して笑顔になります。と同時に書店が燃えていることに気がつき驚きます。クリスティーンの仕業だということに気付きます。

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そして映画は意外な結末が待っていました。

 

この映画にはナレーションが入っているのですが、そのナレーションの主が誰なのか初めはわかりませんでした。最後にきてそれが分かった次第です。

 

最後は成功する本屋さんの話かと思ったのですが、意外な結末でした。ガマード夫人の憎たらしさと言ったら、言いようもありません。勧善懲悪とはいきませんでした。

 

それにしてもこの本屋さんは魅力的でした。日本にもこんな本屋さんがあったら毎日でも行ってみたいと思います。ブラッドぺリの『華氏451』やウラジーミル・ナボコフの『ロリータ』などが登場します。

 

主演のエミリー・モーティマーは昨年観た『ベロニカとの記憶』にも出演していました。

 

 


『マイ・ブックショップ』予告編

 

 

それでは今日はこの辺で。