素晴らしきブルースマン、ビル・ペリー(Bill Perry)。2007年に僅か50歳で亡くなりました。
彼は1957年のニューヨーク生まれです。5歳で既にギターを弾き始め、恵まれた音楽環境で育ちました。父親の持っていたジャズアルバムでケニー・バレルのギターに惚れ込みました。やがて大きくなるとジミ・ヘンドリックス、デュアン・オールマン、ジョニー・ウィンターに夢中になりました。そしてブルースマンのB.B.キング、アルバート・コリンズ、フレディ・キングなどにも興味を持ちました。
1980年代になると、リッチー・ヘヴンスのギタリストになりました。またリック・ダンコ、レヴォン・ヘルム、ガース・ハドソンなどザ・バンドのメンバーのツアーにも参加しました。
1996年にはPointblank / Virginと契約し、ファーストアルバム『Love Scars』をリリースするに至りました。
01.Love Scars
02.Lost In The Blues
03.Fade To Blue
04.Down
05.Darkness Of Your Love
06.Boogie Blues
07.Settle Down, Fred
08.Smokey Joe
09.I'm Leaving You
10. In My Lonely Room
11.80 West
12.Fade To Blue (Reprise)
パーソナルは
ビル・ペリー(Bill Perry,g,vo)
エリック・ウィンター(Eric Winter,b)
ジェレミー・バウム(Jeremy Baum,key)
パパ・ジョン・モール(Papa John Mole,ds)
プロデュースはビル・ペリーとフレッド・ドラキュス(Fred Drachus)です。
彼はソングライティングで優れた才能の持ち主で、ここでも全曲オリジナルです。そしてまた素晴らしいシンガーでもあります。
スローブルースから、アコースティック・ブルースまで聴いていても飽きが来ません。1990年代になっても、このようなオーソドックスなブルースロックを聴けるというのはやはりアメリカは捨てたもんじゃありません。
それにしてもこのように素晴らしい才能の持ち主が、2007年までに僅かに7枚のアルバムしかリリースできなかったというのは誠に残念です。
それでは今日はこの辺で。