今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ」、略して「懐メタ」はキング・コブラ(King Cobra)です。
キング・コブラはヴァニラ・ファッジ、カクタス、ベック・ボガード&アピスなど多くのハードロック・バンドで活躍したドラマー、カーマイン・アピスが1983年にアメリカ・ロサンゼルスで結成したバンドです。
バンドメンバーは
マーク・フリー(Mark Free,vo)
デヴィッド・マイケル・フィリップス(David Michael-Philips,g)
ジョニー・ロッド(Johnny Rod,b)
ミック・スウェダ(Mick Sweda,g)
カーマイン・アピス(Carmine Appice,ds)
でした。
デビューは1985年のファーストアルバム『Ready to Strike』でした。
このアルバムはヘヴィ・メタル、ハードロックの王道を行くアルバムでしたが、商業的にはさっぱりでした。
キャピトルレコードは彼らに新たな道を選択させました。いわゆるポップなロックです。その仕事始めが映画『アイアン・イーグル』のエンディング・テーマでした。この映画は何と全米興行成績No.1を記録しました。
そして出来上がったセカンドアルバムが『Thrill Of A Lifetime』です。
日本語タイトルが『街角のスリル』です。なんだかよくわかりません。
Side A
1.Second Time Around
2.Dream On
3.Feel the Heat
4.Thrill of a Lifetime
5.Only the Strong Will Survive
Side B
1.Iron Eagle (Never Say Die)
2.Home Street Home
3.Overnight Sensation
4.Raise Your Hands to Rock
5.Party Animal
プロデュースはカーマイン・アピス、デュアン・ハッチングス((Duane Hitchings)、スペンサー・プロファー(Spencer Proffer)です。
非常にキャッチーで聴きやすい楽曲が並びます。大変身というか、初めは「何じゃこりゃ」と、ちょっと戸惑います。カーマインの音とは思えませんでした。80年代のAORにも近いサウンドですが、この手のサウンドが人気を集めるようになっていきます。
この後、カーマイン・アピスはサードアルバム『King Cobra Ⅲ』をリリースして、あっさりとバンドを解散し、ジョン・サイクス(John Sykes)のブルー・マーダー(Blue Murder)に参加しました。
2010年にはカーマイン・アピスが再びキング・コブラを再開しました。2枚のアルバムをリリースしました。そして2013年には再び活動停止しました。
カーマイン・アピス、忙しい人です。
「懐メタ」シリーズ、まだまだ続きます。
King Kobra - Second Time Around
King Kobra - Overnight Sensation (Remastered)
それでは今日はこの辺で。