今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」はデンマークを代表するHR/HMバンド、プリティ・メイズ(Pretty Maids)です。今頃になっての登場です。他のデンマークのバンドはいくつか書いていましたが、大御所のプリティ・メイズとロイヤル・ハントが洩れてしまっていました。大変失礼しました。
プリティ・メイズは1981年にデンマークで結成されました。
当初のメンバーは
ケン・ハマー(Ken Hammer,g)
ロニー・アトキンス(Ronnie Atkins,vo)
ピート・コリンズ(Pete Collins,g)
ジョン・ダロウ(John Darrow,b)
フィル・モア・ムーアヘッド(Phil Moorhead,ds)
の6人編成でした。
中心メンバーはケン・ハマーとロニー・アトキンスです。
1983年、インディーズ・レーベルからミニアルバム『Pretty Maids』を発表します。
翌年にはメジャーのCBSと契約します。しかし、ピート・コリンズが脱退、ジョン・ダロウが解雇され、代わりにリック・ハンソン(Rick Hanson,g)とアラン・ディロング (Allan Delong,b)が加入し、最初のフルグレンスアルバム『Red, Hot And Heavy』をリリースします。
この中の「Fortuna」と「Back To Back」は今でも彼らの代表曲になっています。
今度はリック・ハンソンが解雇され、ピート・コリンズが復帰するも、すぐに脱退。
1987年にセカンドアルバム『Future World』をリリースします。
ハードな面にポップな曲も取り入れるなど、幅が広がったセカンドになりました。
この後、エンジェル・シュライファー(Angel G Schleifer,g)が加入するも次作の発表前に脱退します。代わりにリッキー・マークス(Ricky Marx,g)が加入します。
バンドは次作のレコーディングを開始しますが、ここでドラマーのフィル・モアが交通事故を起こし、重傷を負ってしまいます。さらにアラン・オーウェンが脱退し、アルバムの発表を遅らさざるを得ませんでした。
そして1990年、3年ぶりに発表されたのが『Jump The Gun』です。
ここではディープ・パープルのロジャー・グローヴァ―(Roger Glover)をプロデューサーに迎え、アメリカ進出を狙いました。ディープ・パープルとのアメリカでの合同ツアーも企画されましたが実現しませんでした。アメリカを意識したのか、アルバムはポップ色が強くなりました。
アメリカ進出が失敗に終わり、フィル・モア、アラン・ディロング、リッキー・マークスが脱退してしまいます。ケン・ハマーとロニー・アトキンスの二人になって、バンドは新たにマイケル・ファスト(Michel Fast,ds)とケン・ジャクソン(Kenn Jackson,b)を加入させ、4人編成で再スタートします。
そして1992年に発表されたのが4枚目のアルバム『Sin-Decade』です。
01.Running Out
02.Who Said Money
03.Nightmare in the Neighbourhood
04.Sin-Decade
05.Come on Tough, Come on Nasty
07.Credit Card Lover
08.Know It Ain't Easy
09.Healing Touch
10.In the Flesh
11.Please Don't Leave Me
プロデュースはフレミング・ラスムッセン(Flemming Rasmussen)とプリティ・メイズです。
前作の反省からか、このアルバムは彼らの原点回帰ともいうべき、70年代のハードロックを基本としたいわゆるヘヴィーメタルな骨太のアルバムになりました。
11の「Please Don't Leave Me」はジョン・サイクスのカバーです。カバー曲がヒットするという皮肉な結果も生みました。
その後は、ケン・ハマーが一時期体調不良で活動を休止する期間もありましたが、現在もメンバーチェンジをしながら元気に活動を続けています。
プリティ・メイズはデンマークのバンドでしたが、ドイツでもかなりの人気を博しており、北欧メタルとジャーマン・メタルの良いとこ取りをしたようなバンドです。今や大御所の風格を纏ったバンドになりました。
PRETTY MAIDS - Nightmare in the Neighbourhood
PRETTY MAIDS - Please don't leave me [Official Music Video] HQ
それでは今日はこの辺で 。