いつだったか、地元の図書館で本を探索していたところ、『死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚』というとてつもなく分厚くやたら重たい書籍を見つけました。
さっそくパラパラとめくってみましたが、オールカラーでアルバム1枚1枚について基本1ページを使って解説や批評が書かれてありました。これは是非手に入れたいと思い、帰ってAmazonで検索したところ、既に廃刊になっており、中古でも5000円以上していました。定価でも5940円ということなので致し方ありませんが、ちょっと手を出すのに躊躇しました。そこで別のフリーマーケットのサイトを検索したところ、千円以下で出品されていました。但しカバーがありません。中身は奇麗そうだったので即購入しました。
そしてすぐに到着しました。ずっしりと重い、まるで広辞苑のようです。中身は想像通り奇麗でした。これは儲けものでした。
1955年から2007年までのアルバム1001枚を年代順に掲載しています。960ページとそのボリュームはそれまでのレコード・ガイドブックの比ではありません。
ジャンルはロックが中心ですがジャズ、カントリー、ソウル、フォーク、ブルースと幅広いです。ロックといってもロックンロールからハードロック、ブルースロック、プログレ、ヘヴィメタル、パンク、オルタナ、グランジとこれまた幅広いです。
総編集はロバート・ディメリー(Robert Dimery)です。それぞれのアルバムの批評には音楽雑誌の編集者など47人が参加しています。
最初の作品は1955年のフランク・シナトラの『In The Wee Small Hours』です。最後は『The Good,The Bad & The Queen』で締めくくられます。
年代的にはほぼバランスよく選ばれています。1955年からなので50年代は少ないですし、2000年代も2006年までなのでやや少なめです。やはりロックの隆盛時代の1970年代が一番多くなっています。これは私などにとっては嬉しいことです。なぜかデヴィッド・ボウイのアルバムの数が多かったのが気になります。ビートルズ、ストーンズ、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、バーズ、ツェッペリン、フー、キンクス、エルヴィス・コステロなどが多いのは頷けます。ヘヴィメタではメタリカが多かったです。
ただ、幅広いジャンルということは、裏を返せば一つのジャンルについてはあまり多くは掲載されていないということで、特定のジャンルのコアなファンには全然物足りないでしょう。あくまでも一般向けの解説書です。私のようにジャンルにこだわらない人間にとっては、それぞれの批評などそれなりに楽しめます。それにオールカラーのレコードジャケットを見ているだけでもウキウキしてきます。と、同時に自分の好みがいわゆる一般向きではないのを再認識した次第です。マイナーなアーティスト、アルバムはほとんど載っていません。それを期待していけません。
ただし、やたら重たいので長時間の読書は難しいです。時折眺める程度がいいかも知れません。
私がこのブログで紹介したアルバムも既に1000枚を超えているかもしれません。ロックが誕生して50年以上。1001枚でも選ぶのが大変ですね。
これとは別に『死ぬまでに観たい映画1001本』というのもあるようなので、これもなんとか入手したいのですが、今のところ高価で貧乏人には手が出ません。またフリーマーケットでも探してみましょう。
それでは今日はこの辺で。