今日の「この人の、この1枚」はジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の名盤として誉れ高いアルバム『ブルー(Blue)』です。
ジョニ・ミッチェルについては書いたつもりでいましたが、「聴き比べ」や他のミュージシャンの記事の時に登場していたのを勘違いしていました。
ジョニはカナダ出身で1960年代中頃から最初の夫と共に音楽活動を始めています。
1968年にアルバム『Song to a Seagull』でデビュー、翌年のアルバム『Clouds』がヒットします。この中から「青春の光と影(Both SIdes Now)」をジュディ・コリンズが歌ってヒットします。
そして、1970年の『Ladies of the Canyon』ではバフィー・セント・メリーがカバーした「サークル・ゲーム」が映画『いちご白書』で使われ大ヒットしました。アルバムもヒットしました。
そして翌年に『ブルー(Blue)』がリリースされます。
Side A
1.All I Want
2.My Old Man
3.Little Green
4.Carey
5.Blue
Side B
1California
2This Flight Tonight
3.River
4.A Case of You
5.The Last Time I Saw Richard
パーソナルは
ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell , g, p, vo)
ラス・カンケル(Russ Kunkel ,ds)
スティヴン・スティルス(Stephen Stills ,b, g)
スヌーキー・ピート(Sneaky Pete Kleinow ,pedal steel g)
です。
プロデュースはジョニです。
全曲オリジナルで、全米15位を記録しました。
ジョニの語るように歌う内容は、自分自身の告白のようです。グラハム・ナッシュやジェイムス・テイラーとの関係など、この当時のジョニには悩みが多かったのでしょう。
アルバムでは何曲かにジェイムス・テイラー他、演奏に加わっていますが、そのようなことを感じさせない、ギターとピアノの静かな弾き語りが続きます。
目立ったシングルヒットはありません。地味なアルバムですが、アルバムの評価は極めて高く、彼女の代表作になりました。
ジョニ・ミッチェルはボブ・ディランのローリン・サンダー・レヴューやザ・バンドの「ラスト・ワルツ」に顔を出したりと、ミュージシャン同士の交流も盛んに行っていました。
70年代後半にはジャズ・ミュージシャンとも交流し、1976年のアルバム『Hejira』はよりジャズ色の強いアルバムになりました。79年にはチャールズ・ミンガスと『ミンガス』をリリースしました。リリース時にはミンガスは亡くなっていました。
グラミー賞を8回受賞するなど、彼女の功績は輝かしいものがあります。また彼女の曲は多くの人にカバーされています。
現在はモルゲロンズ病とかいう難病と闘病中ということです。
[MUSIC] Joni Mitchell - My Old Man
それでは今日はこの辺で。